シリーズ作を改めて評価してみる vol.5「MOTHER」

今回は、かの糸井重里さんが開発に携わった「MOTHER」シリーズでいきたいと思います。ま、ちょうど今「MOTHER3」をまったり再プレイ中ですし。
あ、ちなみにファミコンの１はプレイしたことないので、リメイクの１で評価しちゃいます。そこは悪しからず。


・スーパーファミコン「MOTHER2」
個人的評価：100点

このブログではわりと何回か言ってきましたが、それまでＲＰＧが大嫌いだった私にＲＰＧを好きにさせた、私の人生の岐路となったゲームです。なので評価はどうしても偽ってしまうところがあるかもしれませんが、ご了承をｗ
RPGはどうしてもファンタジーな世界、ＳＦな世界という印象がその時にはありまして…そこをとると、このＲＰＧは全く違います。現代にかなり近い世界観で非常に親しみやすく、ありとあらゆる言葉がなぜか面白かったりニヤケてしまったりする。これがいわゆる糸井さんの能力によるものだったことを、かなり後に知ることになるわけですが…。失礼ながら、当時このゲームをプレイしたときは糸井さんなんて全く知らなかったのでｗ
ゲームシステムも完成度が高いです。特に個人的にはドラムシステムがお気に入りです。あのおかげで、わりと無茶な難易度でも許せてしまうところがあります。「即死」というものがないですからね。（PKフラッシュを除くｗ）

あらゆる面においてなじみ易いけど独自の世界を築き上げているので、合わない人には合わないと思いますが、私にとってはこれ以上合うソフトは、後にも先にもこれしかないように思います。


・ゲームボーイアドバンス「MOTHER1+2」
MOTHER1と2のリメイク作品です。まあ見たら分かりますねｗ

●MOTHER1…個人的評価：75点
初代MOTHER。ファミコンからのリメイクです。リメイクといってもほとんどそのまんま。難易度は調節されたとかいう噂ですが、それでも…さすがにムズすぎ。シナリオとか言葉の面白さは2同様のものを感じられたんですが、あまりにムズいので２回目をプレイしたいとは…思えなかったのが残念。
また、システムは2以降と比べるとシンプル。恐らく、今どきのゲームに慣れてしまった今どきのゲーマーにしてみれば「これが名作？どこが？」と思われるでしょうね、間違いなく。でも、やはりその馴染みやすい世界観はポイント高かったですね。だからこそ、今でも充分遊べます。


●MOTHER2…個人的評価：85点
こちらはまさにリメイクというか移植。何も変わっていません。
…音質以外は。いや、分かっているんですよ。ＧＢＡには限界があるので表現できる音にも限界があるのは分かっているんですが…でもやっぱり残念。


・ゲームボーイアドバンス「MOTHER3」
個人的評価：92点
「奇妙で、おもしろい。そしてせつない。」がキャッチコピーのMOTHER（たぶん）最終作です。ニンテンドウ64では発売中止となってしまい、SFCから実に12年ぶりだった続編でしたが…かなり賛否の激しい作品になりました。

まず、ストーリー。テーマ通り、本当にせつないです…。私はこういう重いストーリーも好きなんでいいですが、人によっては命を粗末にしているようにしか見えず、それが批判のタネになったという感じです。
でも、私的意見としては、「ゲーム」という視点で見ているからそんなことも言えるんだと思うわけで、これを１つの「お話」と考えると…いろいろ考えさせられるものがあります。と、私は思うんですが？ストーリーだけとれば、私は２より遥かにいい出来だと思います。…まあ、人によってかなり意見が分かれますけどね。

そして戦闘システム。基本は２とあまり変わっていませんが、大きな変更点としては「サウンドバトル」。アイデアとしては画期的でしたが、ターゲット層を考えるとわりとシビアな判定だったな…とは感じざるを得ませんでしたかね？
まあ、もちろんサウンドバトルがなくても勝つことは可能ですが、難易度もわりと高いので…。もう少し甘めにしても良かった気がしなくもないですね。

その他もろもろ、いろいろ突っ込みたい人は突っ込みたいみたいですが、私個人としては本当に満足しています。さすがに２との衝撃的な出会いには敵いませんが、最近のそんじょそこらのＲＰＧよりも、先に進みたいと思わせる魅力は強いとは思いますよ。


そして、全ての作品において、曲はホントに素晴らしいものばかりです。特に３の曲数の多さと全体的なクオリティの高さは脱帽でした。

…で。「MOTHER4は、ないです。」宣言があったくらいなので、おそらく今シリーズは3で完結、ということになりそうな気がしますが…できるのならば…できるのならば4を…。キャラとか完全新規でいいから、作って欲しいな～…という切なる願いがあります。