セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『テトリス』 ファーストインプレッション

2011年10月20日 18時25分43秒 | 【旧】購入・レビュー話


テトリス
対応ゲーム機 : ニンテンドー3DS
発売日 : 2011/10/20
希望小売価格 : 3,990円(税込)
ジャンル : アクションパズル
プレイ人数 : 1~8人
セーブデータ : 1つ
通信機能 : ローカル通信・ダウンロード通信・インターネット通信・いつの間に通信
 ※通信の名前にしばらくカーソルを合わせておくと、通信システムの簡単な説明が表示されます。
CERO : A(全年齢対象)

◆== 参考データ ========================◆
購入価格 : 3,391円(新品)
プレイ時間 : 約3時間
プレイ内容 : ほぼ一通りのモードをプレイ
 ※ローカルプレイやダウンロードプレイは、未プレイです。
◆====================================◆




●= 概要 =●

おなじみ、積んで並べて消していくパズルゲーム『テトリス』のシリーズ最新作です。
なんか毎回、発売元が違いますが、今回はバンダイナムコゲームスからの発売です。

まあ、基本的なルールは言うまでもないので、収録されているモードをバーッと紹介します。



●= モード紹介 ~ スタンダード =●

◆== マラソン ==◆

いつものテトリスです。エンドレスをOFFにすると、レベル15で終了です。
ちなみに。全てのテトリス共通ですが、ブロック操作は十字ボタン対応で、アナログパッドでは操作できません。

◆== VSCOMバトル ==◆

いつものルールでコンピュータと対戦します。
コンピュータのレベルはもちろん、アイテムの有無、攻撃方法などが設定できます。

ちなみに、今作ではアイテムは3つまでストックできます。
アイテムは古いほうから使用していき、3つ埋まっている状態で新しいアイテムを獲得すると、古いアイテムが消えます。


◆== ラッキーアタック ==◆(新モード)

いつもより狭いステージ(普通は10列、こちらは6列)で、1分間での記録を競います。

同じ色だけでラインを消すことができれば、一定時間の間ボーナスステージに。短時間で大量得点のチャンスです。狙っていきましょう。

ブロックの代わりに「ラッキーコイン」が出てくることがあり、これを消すとコイン獲得。
このモードのプレイ前に、コインを使ってアイテムを購入することで、そのアイテムがステージに登場して有利に進めらるようになります。
購入できるアイテムの種類は、プレイを重ねることで増えていきます。また、「いつの間に通信」で配信される限定アイテムもあります。

◆== サバイバル ==◆(新モード)
「ラッキーアタック」と同じ狭いステージで、一定ごとに下からブロックがせり上がってきます。
ゲームオーバーになるまでの記録を競います。



●= モード紹介 ~ バラエティ =●

◆== ジグゾー ==◆(新モード)
下画面に表示されている絵を頼りに、ブロックを正しく置いて制限時間内に同じ絵を完成させましょう。
違うところにおいてしまうと、タイムが減って置き直しです。


用意されたステージももちろんですが、ステージを「フォト」に設定すると、「ニンテンドー3DSカメラ」で撮影した写真でプレイできます。
写真は正方形で使用されるので、写真の右端・左端は消えちゃいます。ご注意下さい。
なお、このモードは立体視に対応していません。


◆== シャドウ ==◆
このモードは、下画面でテトリスを行います。
ステージの、印の付いたところにブロックを置いていきましょう。

印の付いていないところには、できるだけ置かない様にしたほうが、好成績となります。

こちらも色々なステージが用意されていますが、その他に「ステージエディット」も可能です。
自分で印をつけてあげるだけで、簡単にステージが作れます。(作れるステージは5つまで)

◆== ウォール ==◆(新モード)
いつものテトリスを”真上から見たような視点”で楽しむモードです。

画面奥に、スキマの空いた一段のブロックが並べられます。プレイヤーは、ブロックを手前から奥へ落として、ブロックをスキマなく置くことで消すことができます。これの繰り返しとなります。
ブロックは徐々に迫ってきて、一番上に来てしまうとゲームオーバーです。

◆== タワークライマー ==◆
円柱の形をしたステージで、クライマー(棒人間)を頂上へ導きます。

クライマーは、ブロック1段分しか登れませんので、階段を作るような感じでブロックを置いていきましょう。
また、クライマーの体力は時間の経過とともに減り続け、ステージにある回復アイテムを取らないと、ゲームオーバーになってしまいます。

なお、「エベレスト」という設定があり、ONにすると、50階登ったらゲームクリアとなります。
OFFの場合は、エンドレスに続きます。


◆== ポンプリス プラス ==◆
知る人ぞ知る”爆発するテトリス”です。

このステージは、ブロックと一緒に「爆弾」が出てきます。
いつものように横に並べると、ブロックが消える…のではなく、並べた中にある爆弾が爆発して、ブロックを消してくれます。一度に多くの段を消すほど、爆風は大きくなります。
また、爆弾を2×2マスになるように置くと、大きな爆弾に。破壊力バツグンです!

ちなみに。ちょっと斜めな視点になっていますが、これは別にこのモード独自のものではないです。
STARTボタンでポーズメニューを開いて、アナログパッドを動かすと、ステージを回転することが出来ます。


◆== ステージレーサー ==◆
洞窟の道のように、下からブロックがせり上がって来ます。
プレイヤーは、ブロックを操作してせり上がって来るブロックに引っかからないようにしましょう。ブロックに引っかかって一番上にたどり着いてしまうとゲームオーバーです。

過去にもあったモードですが、今回は新たに「ジャンプ」ができるようになりました。
引っかかって進めない時は、ジャンプで乗り越えましょう。
回数制限がありますが、一定ごとに増えていきます。また、回数が増えるアイテムが転がっていることがあります。

◆== スターキャッチ ==◆(新モード)
表と裏、2つのステージを交互にプレイするモードです。

ステージ上に”星マーク”があります。まずは、そこにブロックを置きましょう。
星マークにブロックを置くと、ステージが回転して裏側のステージと入れ替わります。
今度は、裏側の星マークに”表側と同じ色のブロック”を置きましょう。これでスターを挟んだことになり、ステージクリアとなります。
ステージの回転は、星マークにブロックが置かれるたびに行われます。人気で回転させることはできないので、ご注意あれ。

◆== マスター ==◆
最初からブロックの落下速度が最速です。ゲームオーバーになるまでに記録で競います。

◆== スプリント ==◆
40ライン消すまでの記録を競います。



●= モード紹介 ~ AR =●


◆== ARマラソン ==◆(新モード)
AR機能を使って、テトリスをプレイします。
※ARとは? … カメラなどで映した現実世界の空間に、バーチャルな物体を表示することです。

ニンテンドー3DS本体に同梱されていた、ハテナブロックのARカードを使用します。
「ARゲームズ」の時と同じように、平らなところに置いて約30cmの距離から撮影します。すると、そこにテトリスのステージが出てきます。


いつものテトリスとの違いは2つ。
1つは、ステージがめちゃくちゃ狭いです。4列しかないうえに高さもほとんどありません。テトリス狙いは禁物です。
2つ目は、ブロックに混じって爆弾が出てくることです。ブロックと一緒に消すと、爆発して全てのブロックを吹き飛ばしますが、その反動でステージ自体が少し回転してしまいます。これではうまく見えないので、ステージが正面に見えるよう、立ち位置を移動しましょう。


◆== ARクライマー ==◆(新モード)
内容については、バラエティモードの「タワークライマー」と同じです。
ただし、自動で回転してくれていた元のモードとは違い、こちらはARマラソンと同じく、自分が動かないといけません。ARならではです。



●= モード紹介 ~ 通信系モード =●

◆== ローカルプレイ ==◆
人数分の3DS本体と、人数分のゲームソフトで楽しむマルチプレイです。

このモードで楽しめるのは、通常のルールでのバトルに加えて「シャドウ」「ステージレーサー」「スターキャッチ」「タワークライマー」となります。
通常のルールと「ステージレーサー」は最大8人でプレイできます。「シャドウ」「スターキャッチ」「タワークライマー」は2人でしかプレイできません。
また、基本は対戦ものですが、「タワークライマー」だけは2人での協力プレイとなります。

◆== ダウンロードプレイ ==◆
人数分の3DS本体と、1つのゲームソフトで楽しむマルチプレイです。

このモードで楽しめるのは、通常のルールでのバトル。加えて、通常のテトリスと「ラッキーアタック」を”各自で楽しむ”というものがあります。
”各自で楽しむ”というのは、対戦ではなく個々でプレイするということです。ソフトを持っていない人に、自分のペースで楽しんでもらうためのものだと思ってください。
全て、最大8人で対戦・利用ができます。

◆== インターネットプレイ ==◆
世界中の誰とでも対戦できる「ワールドバトル」と、フレンド登録している人と対戦できる「フレンドバトル」で楽しめます。
楽しめるのは、通常のルールのバトルのみです。

ワールドバトルの場合は、プレイヤーの強さを示すポイント(初期は5000)があり、勝敗によってこれが増減します。
また、アイテムのON/OFFの設定ができ、ONの場合は最大8人対戦。OFFだと2人のみでの対戦となります。

ポイントについては、アイテムONの場合とOFFの場合で、それぞれ個別に設定されています。

なお、インターネットプレイの時のみ、Yボタンでチャットができます。
Yボタンを押すとメッセージが表示されるので、十字ボタンで選択してもう一度Yボタンを押します。

◆== レコード ==◆
文字通り、様々な記録を見れるモードです。
インターネットランキングにも対応しています。

なお、ここで「ラッキーアタックランキング」に接続すると、1日に1回だけ、ラッキーアタックモードで使用できるラッキーコインが1,000枚貰えます。



■== partygameの評価 ==■ … 78点(100点満点)
豊富なモードはGOOD マルチプレイはもう少し充実させて欲しかったです


=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

||== 新モードが、わりと面白い ==||
新モードは「ラッキーアタック」「サバイバル」「ジグゾー」「ウォール」「スターキャッチ」の5つですが、どれもなかなかいい感じです。

・「ラッキーアタック」
短時間でプレイできるうえに、固体でインターネットランキングに対応しているので、極めたい人にはとことん楽しめるものになっているでしょう。

・「サバイバル」
ラッキーアタックのエンドレス版という感じですが、アイテムという概念がないので新鮮味はちょっと薄めです。

・「ジグゾー」
これまでとまたちょっと違う頭を使います。写真も使えますし、使う写真によって難易度はべらぼうに変わってきます。色々な写真で試しているだけでも、けっこう楽しめるでしょう。

・「ウォール」
いわゆるはめ込みパズルみたいなものですが、手前と奥ということで、立体視を活かした表現になっています。
ただし、背景がちょっと賑やか過ぎるので、立体視で見るのはちょっと辛いかも…。まあ、立体視OFFでも楽しめるので、いいです(笑)

・「スターキャッチ」
ステージの回転が任意にできないので、そこにもどかしさを感じる人も多い気がします。しかし、ようは慣れの問題。仕組み自体は悪くないと思います。

||== 既存のモードにも一工夫 ==||
ブロックによる絵を完成させる「シャドウ」や、下へ下へと落ちていく「ステージレーサー」は過去の作品にもありましたが、一工夫されています。

・「シャドウ」
上画面に絵が完成していき、100%クリア(無駄なブロックが1つもない)ができれば動いてくれたりします。
また、Lボタン・Rボタンは本来「ホールド(ブロックを取っておくこと)」ですが、ここでは「スキップ」となっています。これだけでも、わりと遊びやすくなりました。もちろん回数制限はありますが。

・「ステージレーサー」
ジャンプができるようになったことで、引っかかったらハイおしまい!となっていたこのモードで、もう少し長く楽しめるアクセントができました。

||== △ ARモードについて ==||
テトリスをただ現実世界に表示しただけではありません。自分が動く必要があります。
とってつけた感じはするものの、楽しませ方としては、理にかなっていると思いました。

ただ、床などにARカードを置いてプレイするのは、厳しいです。
テトリスのステージは、床に対して垂直に表示されるため、斜め上からARカードを写すと、ステージも斜め上から見ることになります。
テーブル、なければダンボールなど箱のの上にARカードを置いて、目線をカードとほぼ同じ高さにもってくると、いい感じに遊べます。

||== △ マルチプレイに、もう少しモードを… ==||
ダウンロード通信とインターネット通信では、結局は普通のバトルしかできません。
せっかくたくさんのモードを用意したんですから、もう2~3個くらい何か入れて欲しかったです。

||== △ アイテムバランスについて ==||
強いアイテムと弱いアイテムの差が、ちょっとどうなの?と思いました。

アイテムは全8種類あるのですが、一番使えないのは「ブレス」。
息を吹きかけることで、自分のステージのブロックを相手のステージに飛ばしてしまうというものですが、これがほとんど飛んでいかないという。
しかも、使用中はブロックが落ちてこないので、遅れをとることにもなります。

逆に、一番おかしいと思ったのは「スイッチ」。
好きな相手と、ステージのブロックをそのまま丸ごと入れ替えてしまいます。何かそれぞれアイテムの効果が残っていた場合、それも移動します。
わざとピンチになって、ゲームオーバーになる直前で使用すると、相手はひとたまりもありません。対処法はありますけど、ちょっとねぇ…。
※対処法の一例
 ├→ 自分も「スイッチ」を持つ
 ├→ 本体を傾けてブロックを端に寄せられる「カスケード」でキレイにする
 └→ 相手の状況をうかがって、スイッチ使用のためにわざとミスしているようであれば、攻撃&アイテムで一気に倒す

||== △ その他、細々と ==||
・モード選択画面では、Xボタンを押すことで設定できるんですが、設定画面の操作性があまり良くない印象です。
十字ボタン左右を押すと、モードが切り替わって設定画面も解除されちゃいますし、そのままAボタンを押すと「プレイ」を選択することになり、ゲームが始まっちゃうんですね。

・インターネット通信でメッセージを送れるんですが、送れるのは”プレイ中のみ”です。…いや、ムリでしょ(笑)
普通は、待機している画面で出すべきなハズなんですけどね。

・仕方ないとはいえ、大人数でインターネット通信プレイをすると、早々に負けてしまった人はだいぶ待たないといけません。待機中や結果待ちの時は、普通のテトリスができるという配慮がされているので、かなりマシだとは思いますけどね。

・ラッキーコインは、本体内蔵の「ゲームコイン」を換金して獲得できるようにしても良かったと思います。
これまで、ゲームコインを利用したゲームソフトがほとんどないわけですが…忘れ去られているんですかね?あるいは、やり込み要素が軽減される=ボリュームが減るので、対応させたくないとか?

◆== まとめ ==◆
色々なモードが楽しめますが、「とってつけた感」は少なく、それぞれの魅力を持ったそれぞれのテトリスが楽しめる作品となっています。
しかし、マルチプレイで楽しめるモードが少ないのは、もったいないです。せっかくの豊富なモードが、最大限に活かしきれていないように思いました。
せめて、ポンプリスくらいは入れて欲しかったな~…。

1人で楽しむ人、あるいは他の人に渡して軽く楽しんでもらう的な形ならいいですが、マルチプレイだと、楽しめる要素はこれまでのテトリスと、あまり変わりありません。
まあ、それでも3DSでのテトリスは初めてなので、それだけでも有難いところはあると思いますけどね。

で、セカンドインプレッションは今のところ書く予定はありませんが…友人と対戦してみたりして気づいたことがあれば、書くかもしれません。


最後に。
私の、ニンテンドー3DSのフレンドコードは、2449-4569-9639です。

フレンド通信とかもやっているので、よろしければ対戦しましょう!

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   万人向け ← ○○●○○○○○○○ → 熟練者向け
 ルールはいつものテトリスですが、他にも色々なルールがあるので、
 ゲーム初心者の人には、把握するのがちょっと苦労するかも。
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    手軽に ← ○○○●○○○○○○ → じっくり
 モードによって、手軽にも楽しめ、じっくり楽しむことも。
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  思考タイプ ← ○○●○○○○○○○ → 感覚タイプ
 まあ、パズルゲームですので。
 ただし、「ステージレーサー」など一部では、感覚が頼りになる場面も。
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 爽快感重視 ← ○○○○○○○●○○ → 達成感重視
 基本は、ステージクリアや勝利を目指しましょう。
 消した時の、ブロックが崩れる演出が気持ちいいです。
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関連記事 :
Wiiウェア『テトリスパーティ』 インプレッション(2008/11/10)

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