セグメントゲームズ

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3DS『すれちがいMii広場』 追加作品のセカンドインプレッション

2013年08月28日 07時32分13秒 | 【旧】購入・レビュー話
3DS『すれちがいMii広場』の大幅リニューアルとともに登場した、4つの追加作品。配信開始して2ヶ月ちょっと経ち、私も全作品をだいぶ楽しませてもらったので、もう1回感想を書いてみたいと思います。
なお、今回はゲーム内容についての省略などしているので、先に1回目のインプレッションをご覧頂いたほうが良いかもしれません。

追加作品は、各500円。4つまとめ買いすると2,000円のところを1,500円で購入できます。
また、1つ買って楽しんだ後、残りの3つをまとめ買いすると、1,500円のところを1,200円で購入できます。
※まとめ買いは、1つ目の追加作品を購入しようとした時に初めて案内されます。




●= 『すれちがいシューティング』 =●
◆== partygame2回目の感想 ==◆
●●●●○○○○○○ … 4点(10点満点)
1回目より-4点という、ちょっと厳しい点数になっちゃいました。
1回目の感想で「良くも悪くも、よくあるシンプルなゲーム性にすれちがい通信の要素を使ってきたって感じ」と言ったのですが、ヘンな言い方をすると、「シューティングゲームに、何の考えもなくとりあえずすれちがい通信を対応させた」って感じがしてきたのです。
やっぱりすれちがい通信って「少しずつ末永く楽しむもの」って感じがあるので、単にシューティングのステージを並べて、これといったやり込み要素がランキングしか無いというのは、けっこう辛いです。プレイ時間もそれなりにかかりますし、隠しモードはプレイ時間が余計に長くなるうえに新鮮味が無いので、なおのこと面倒に感じました。
そして、普通に面白いオーソドックスなシューティングにすれちがい通信を絡ませたことで、むしろ普通にシューティングとして楽しみたい!という思いが強くなり、すれちがい機能が逆に”足かせ”になってしまっているようにも思います。

”シューティングゲーム”としては楽しく遊べたのですが、”すれちがい通信専用タイトル”として考えたら、この作品は残念ながら落第点。逆に、すれちがい通信の要素なしにして、その代わりに例えば、ゲーム内ポイントのガチャで仲間を獲得するなどの仕組みにして、普通にシューティングゲームとして500円で発売したほうが、素直に楽しんでもらえた気がします。すれちがう必要がなくガンガン先に進めますし。
ま、こうは言いましたが、シューティングゲームとしては面白いですし、すれちがいは最悪”ゲームコイン”で補うこともできますので。すれちがいがどうこうとか関係なしに、シューティングゲームとして興味がある人は良いんじゃないかと思いますよ。
※ゲームコインとは? … 本体に内蔵されている歩数計で、100歩ごとに1枚獲得できるコインです。




●= 『すれちがいガ~デン』 =●
◆== partygame2回目の感想 ==◆
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)
1回目の感想より、+1点にしました。
1回目の感想で予想していた通りで、後からじわじわ魅力を感じるタイプ。結果的に一番長く楽しめるであろう作品になっているのは、間違いないと思いました。
一応、大台として20種類の花を育てたらスタッフロールが流れますが、実際に収録されている花の種類は、全80種類。全種類+全色コンプリートとか目指し始めたら、とんでもないことになります。

すれちがい通信による遊び自体がそもそも、地味にコツコツって感じなので、目標も「新しい花を求めて」というくらい分かりやすいほうが、末永く楽しみやすいのかもしれませんね。そういう意味では、一番「すれちがい通信ならでは」のゲームになっているんだと思います。
ちなみに、登場する花は(一部を除き)架空の花ばかり。花の知識は必要ないので、ご安心を。逆に、これで花の知識も楽しめたら…という人は要注意。そういう人には『花といきもの立体図鑑』をオススメします(苦笑)




●= 『すれちがい合戦』 =●
◆== partygame2回目の感想 ==◆
●●●●●●●○○○ … 7点(10点満点)
点数は、1回目の感想と変わりありません。
長くプレイしているうちに、他のプレイヤーとの合戦をする機会が多くなってきて、そうなると楽しくなってきますね。かといって、調子にのって対戦を申し込んでいると、負けて兵を大量に失うってことにもなりかねませんが(笑)
あと、後半になってくると、必要となってくる兵の数がますます多くなり、やっぱりなかなか貯まらないです。それこそ対人戦による報酬が妥当な感じで、今作をプレイしていない人からもらえる兵士(1~3,000人)なんて、たかが知れているって感じです。”楽しめる瞬間が少ない”という意味では一番じれったい思いをする作品になっちゃいますけど、それこそコツコツとピクミンを集めるのと同じで、コツコツ貯めた兵士達が、いずれ強敵を打ち負かせるようになった時は、それだけの達成感が得られるようには思います。
まあ、最近ですとすれちがい通信中継所とかもできたので、これからはもう少し何とかなるかな…?

そして個人的に、4作品のなかでは唯一この作品が「すれちがった相手と出会うのが楽しみに思える」ものになっていると思います。
他の作品では”服の色”とかですが、それだとすれちがった相手の服の色とかピースの色を見て「あ~、赤か」ということ以外は感じないものです。しかし、今作ではMii広場の人数が影響してくる作品なので、すれちがった相手と対面する時に、例えば「お。1人ということは買いたてか~」とか「え。この人もう100万人とか集めてるのね。どこで集めてんの?」とか。もう一歩深く、相手のことを知ることができます。
すれちがった相手のことを知れるのって、すれちがい通信を楽しむという点では、けっこう大切なことだと思っているんですね。もちろん、そんなにこと細かく知る必要はなく、ほどよい情報量があればいいわけで。そういう意味で今作は、すれちがった相手のデータを上手く活用できているように思いました。




●= 『すれちがい迷宮』 =●
1つだけ、新たに知ったことを書いておきます。

2×2マス以上の同色ピースをくっ付けて”部屋”を作った時、宝箱やクリスタルのほかに、すれちがったMiiが登場することがあります。些細な宝石(このゲームでのお金)やアイテムをもらったり、一緒に同行してくれたりするんですが、そのなかで「パズルボックス」というのを貰うことがあります。
下画面に表示されているピースを、上画面のくぼみに”スキマなく”配置できたらクリアという思考型パズルゲーム。解けばアイテムが獲得できますし、相手のクリアタイムなんかも表示されているので、是非クリアタイムの更新を目指してみてください。

◆== partygame2回目の感想 ==◆
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)
1回目の感想より、-1点にしました。
というのも、敵の行動が全体的にワンパターンで、後のほうになってもそこまで変化しないので、その点が少々物足りなく感じてきています。なので、少しだけマイナスしました。
難易度も、そこまで高くないかな。もちろん、レベル上限を上げるくらいはやったほうがいいですが、それさえやっておけば、あとはレベルアップで着実に強くなっていき、だいたいの敵にしっかりダメージを与えられます。そのくせ、こちらは防御さえできれば必ずノーダメージにできるというのがあるので、アクション要素に慣れている人だと、なおさら簡単になるでしょうね。

でもやっぱり、私のなかで一番のお気に入りであることに変わりはないです。
先に進んでみたり、部屋を作ってみたり、それこそスキマなく埋めることに挑戦してみたり。武器もアイテムもあり「パズルボックス」のようなアクセントもあったりで、色々な要素がプレイヤーを飽きさせません。
ま、これはこれでプレイ時間がそれなりにかかっちゃうのが難点ですが、個人的には、それが気にならないだけの魅力を感じることができています。


●= まとめ =●
まあ、一言で言うと、

「すれちがいシューティング」 ―→ もう、どうでもいいや。
「すれちがいガ~デン」 ―→ 全種類、咲かせるぞ~。
「すれちがい合戦」 ―→ 進まないよ~。もっと一度にたくさん入ってきて欲しいよ~。
「すれちがい迷宮」 ―→ まだまだやることは一杯あるぞ!

こんなテンションです(笑)

従来のすれちがい通信対応タイトルみたいな「別にやりたくなければやらなくても良い」とは違い、『すれちがいMii広場』は「すれちがい通信が前提になる遊び」になってきます。だからこそ、すれちがい通信を絡めた強いゲーム性を楽しめる作品に、本気で取り組めるというメリットがあります。
少なくとも今回の4作品は、元々入っていた「ピースあつめの旅」とかと比べてどれも強いゲーム性があり、「ゲームをしっかり楽しめる、すれちがい通信専用タイトル」としての存在感を示してくれたように思います。
すれちがい通信との適合性も、微妙に違うと思いますね。個人的に一番”すれちがい通信らしい”と思ったのは、「すれちがい合戦」ですかね。他はそうでも無いですが、今作はすれちがい通信を省いたらゲーム性が成り立ちにくくなるような気がしました。


ただ、全体的に1つもの申すとしたら…やっぱり、テンポの良さは重視して欲しいかなって感じはします。
ゲーム性によって時間がかかるというのは、まあ仕方ないかも?と言えますけど、単純に演出過多などでテンポが悪いというのは辛いところ。
開発者の意図がどうあれ、ユーザーは「すれちがい通信のゲームくらいサクッと遊ばせてよ~」と感じちゃう人が多いように思うのです。であれば、ゲーム性によるテンポはまだしも、演出面によるテンポはもうちょっと上手いことできたんじゃないかと思いました。「すれちがいシューティング」の出発進行!的な演出とか。「すれちがいガ~デン」のゆっくりした進行とか。「すれちがい迷宮」の、ネコを雇った時に館へ引きずり込む演出とか。何度も見る場面だし、あんな演出はいらないでしょ。
それこそ、画面切り替えなどが早くなってかなりテンポが良くなった「すれちがい伝説」が理想的ですね。


『すれちがいMii広場』は、本体発売 → ピースパネルの増加 → 「すれちがい伝説II」の追加 → 4つの追加作品、という風に進化してきました。そして、3DSが世に出てまだ2年半ですから、おそらく今後もまだ進化を遂げていくんじゃないかと思います。
3DSのすれちがいネットワークが確実に広がってきて、すれちがい通信の需要が高まってきているなか、全ての人が持っている『すれちがいMii広場』の存在感は、これからもしっかりと示していって欲しいように思います。私も楽しませてもらいますよ。


◆== 余談 ==◆
今のところの、私の進み具合でも。

||== 「すれちがいシューティング」 ==||
全ステージクリア。以上(笑)

||== 「すれちがいガ~デン」 ==||
現在、約40種類の花を育てました。全80種類なので、これでもまだまだ。
というか、おそらく新種に出会う確率がどんどん低くなるでしょうから、むしろこれからキツくなってきますね。はたして、全コンプリートできるのでしょうか…?

||== 「すれちがい合戦」 ==||
20の国のうち、16の国を制覇しました。もうちょっと!なんですけど、やっぱりなかなか兵士が集まらない…。
ちなみに私の兵士は現在、約50万人です。

||== 「すれちがい迷宮」 ==||
全30階中、25階に挑戦中。こちらも、もうちょっとです。
24階で、なんと全埋めまであと3マスだというのに階段が出ないという事態に。こうなってくると、ツラいですね。1マスのピースを待つしかないので。
ま、でも”部屋作り”をそれとなく優先しちゃう私なので、おそらく進みは遅いです。先に進むことを最優先していたら、たぶんもうクリアしていたでしょうね。




最後に、「すれちがいガ~デン」の新しい3D写真を。ゲーム内で、いつでも撮影できますよ。
まあ、実のところ片っ端から花を並べているだけで、ガーデニングはあまり手を加えられていなかったので、写真撮影前の数分で、適当にガーデニングしてみました(笑)


関連記事:
3DS『すれちがいMii広場』 追加作品のインプレッション(1回目)(2013/06/25)
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2 コメント

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Unknown (partygame(管理人))
2013-08-29 19:52:06
>あかみどりさん
なるほど。ま、私とかは4作品全て購入して楽しんでいるので、比較してしまっているところは、あるかもしれません。他と比べてやり込み要素が少ないとか、他と比べてプレイ時間がかかるとか。
いずれにしても、厳しい点数を付けはしましたがシューティングとしては面白かったので。あとはできれば、スコアアタック意外にも末永く楽しめる何らかの要素があれば嬉しかったな~という感じです。
返信する
Unknown (あかみどり)
2013-08-29 10:52:39
こんにちわ。
暑い暑いといっても、
いつのまにか涼しい時間が増えてきましたね。

たしかにクリア後はもうちょっとシューティングの爽快感を
前面に出して欲しい面はありますが、独立したソフトだと
物足りないかなあ。
敷居を上げることでますますコアになっていったジャンル
なので、ガッツリというよりもすれ違った時にプレイする
くらいの今の仕様でちょうどいいかなあ、と思います。
何げに地域一番を目指してのハイスコアアタックが楽しいです!

ま、「すれ違い広場」はすれ違った時のアクセント程度で
楽しみたいから、あえて他のソフトは買わなかったので、
そういった印象になったのかも知れませんが。
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