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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『ポポロクロイス牧場物語』 シナリオクリア後のセカンドインプレッション

2015年07月06日 18時12分58秒 | 【旧】購入・レビュー話
結局、"あの人"は顔すら出なかったな…。




ポポロクロイス牧場物語
対応ゲーム機 ―→ 3DS
発売日 ―→ 2015/06/18
価格 ―→ パッケージ版 = 5,980円/ダウンロード版 = 5,500円(ともに税別)
ジャンル ―→ ほのぼの冒険/RPG
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)



■====== 簡単なご紹介 ======■

漫画が原作。かつてプレイステーションを中心に展開されていた『ポポロクロイス物語』シリーズで初となる、任天堂のゲーム機での作品です。
時系列は、初代『ポポロクロイス物語』の後のお話。土地を枯らす謎の怪物「黒獣(こくじゅう)」と戦うため、再び冒険へと赴きます。道中では、黒獣に侵された畑があり、小さな姿になって畑の中にいる黒獣を倒すことで、農作物を育てたりできます。家畜や鉱石の採掘など、『牧場物語』シリーズのエッセンスが冒険を盛り立ててくれます。

シナリオクリアしましたので、2回目の感想を書かせていただきます。
ちなみに、『ポポロクロイズ』としても『牧場物語』としても、シリーズはほぼ初経験です。




■====== partygame 2回目の感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 購入価格 ―→ 4,880円(新品・お店で500円割引券を使用)
 プレイ内容 ―→ シナリオクリア(牧場要素もそこそこ利用)
 シナリオクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●●●○○
   ●○○○○ = 10時間未満
  ●●○○○ = 10~20時間
  ●●●○○ = 20~30時間
  ●●●●○ = 30~50時間
  ●●●●● = 50時間以上
 過去のシリーズ作品 ―→ 初代『ポポロクロイス物語』を、ゲームアーカイブスで序盤だけプレイしたことがあります。『牧場物語』は、派生作品である『ルーンファクトリー』は全てプレイしていますが、本家の『牧場物語』シリーズは、ほぼ未経験です。


◆=== 新たに気づいたこと・思ったこと ===◆
○ ―→ 牧場物語の要素は、しっかり存在していました。
まずは、謝ります。ファーストインプレッションで「牧場物語の要素は”ついで”レベル」なんて言って、すいませんでした。

あの時、私はまだ1つ目の遺跡を攻略している途中だったのですが、攻略し終わったら、牧場が拡張されていくつかの要素が一気に解禁されました。
ニワとりや牛を飼って育てる家畜や、色々なアイテムを合成して新しいアイテムを生み出したりなど。ああ、ちゃんとできるんじゃん、って思っちゃいました(苦笑)
一応、自宅のフライパンで「目玉焼き」だけは作れますが、他の料理やアイテムは基本「合成」という一括りでまとめられています。家畜も、エサを絶やさなければタマゴや牛乳をどんどん生み出してくれます。従来の『牧場物語』よりもかなり簡易的ですが、冒険をしながらの牧場生活ですからね。個人的には、これでちょうど良いと思います。


○ ―→ 瞬間移動できるようになるので、移動の面は問題なくなりました。
これも、1つ目の遺跡を攻略した後から解禁。無限に使える「妖精の粉」で、簡単に各拠点へワープできるようになりました。遺跡への直接ワープはできませんけどね。
こんな便利なものがあるのなら、最初からちょうだいよ~って思ったりしたら、ダメですかね?(笑)


○ ―→ 何だかんだで進めたくなる、正統派なストーリー。
個性あふれる様々なキャラクターたちが織り成す、実直な物語。私としては、ヘンにひねくれてよく分からなくなるよりも、ここまで真っ直ぐなストーリーなほうが、純粋に楽しめます。
最初はちょっと抵抗があったニノも、最後にはとても好きになれました。一方で、悪役も悪役らしくって感じで、なかなか燃えることができましたよ。


○ ―→ 随所のアニメムービーが、良い味を出しています。
これこそが『ポポロクロイス物語』の真骨頂なんでしょうね。立体視で見れるのも嬉しいです。
だからこそ、欲を言えば、もうちょっとアニメムービーが欲しかったかも。本当に重要な場面だけ。最低限だけ用意されていたって感じなので、ここはもう少し欲張ってくれても良かったかもしれません。あまり多用すると”ムービーゲー”だと言われることを、恐れたのかもしれませんが…子のゲームなら、なんか別にいいって気がしちゃいます。


△ ―→ バトルの難易度バランスは、全体的に易しめで、少し大味な印象。
ラスボスはさすがに少し危なかったですが、それ以外では基本、苦戦することがなかったです。
特に、メインヒロインである「ナルシア」が仲間になってからは、なおのこと。少ない消費で光の全体魔法が使えたり、全体回復の魔法が使えたり。しかも、通常攻撃もわりと強いですし。いくらなんでも優遇し過ぎな気がして、最後のほうはむしろピエトロ王子がパッとしない感じに思えました。まあ、ピエトロ王子は大量の協力技があるので、それである程度は補えていますけど。

ただ、終盤ではザコ敵に先制攻撃を受けて、一気に瀕死状態に陥ったことも1~2回くらいありますし、一方で、終盤以外のボスは全体的にあまりに弱いと感じたので。”簡単”というよりは”バランスが大味”ってことなのかな?って思っています。
ようするに、敵のターンが来るまでに倒してしまえば全く問題ないけど、敵のターンを迎えるとヤバイかも?みたいな感じです。あくまで終盤のお話ですけどね。ある意味、昔っぽいって感じがします。
いずれにしても、PS1の初代『ポポロクロイス物語』は難易度が高めだったそうなので、それを想像して購入すると肩透かしを食らうことになるでしょう。
もっと細かい話をすると、仲間の1人「ルー」の技の能力が妙に被っているのも気になりました。能力そのものは優秀なんですけどね。

あと、エンカウント率が高いのとダンジョンの構造が単純なのは、慣れてきました。これは、難易度が低めだからこそ慣れてきたという感じです。
これでもし、毎回の戦闘にすごく苦戦して時間がかかるってなったら、途中で断念していたかもしれませんね。あるいは、逃げまくったり(苦笑)


△ ―→ 合成や虫の交換などで、面倒くさいと感じる部分が。
要するに、1つずつしか出来ないんですよ。
鉱石とかは、同じ鉱石を合成してワンランク上の鉱石に出来るので、ぜひ、それを利用して大量合成したいところなのです。ところが、合成元を選択して1つ合成してまた合成元を選択して…という繰り返しなので、やっぱり最終的には面倒になります。

虫の交換についても同じで、1つずつしか渡せないので、一気に渡して一気にお金や報酬を頂くということができません。
虫を交換すると、お金のほかに「スタンプ」を押してもらうことができ、これが一定数たまるとアイテムをもらえるのです。もしかして、このスタンプの要素を取り入れたことで、逆にこういう面倒くさい形になってしまったのかな?と思っちゃいました。しかも、虫はたまにクエストで要求されることがあったりするので、売りづらくもあり。結局、たいていの人が放ったらかしにしてしまいそうです。
たくさん集めて交換すれば、けっこういい金になるんですけどね。特に序盤は。


× ―→ 3つの合成について思ったこと。
牧場では2つのアイテムを合成するのですが、冒険を進めていくと、3つのアイテムを合成できる場所が登場します。

ただ…いくつか試してみても、2つ合成した時と同じものができるんですよね。「同じ鉱石を合成してワンランク上の鉱石を」というのも、2つでも3つでも同じですし。なんか、3つ目の素材を無視した合成結果になることが多く、すごくもったいない思いをします。これでは「とりあえず2つの合成だけでいいや」ってなっちゃうんですよね。
あくまで、3つでの合成は3つの合成でしかできないものだけ作れて欲しかったのですが…なんでこんな、ヘンに順応性のあるバランスにしたのでしょうか?



■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)


ファーストインプレッションより、+3点です。手の平を返すようですいません(苦笑)
要素が解禁されてくれば、「ポポロクロイス物語」の冒険と、「牧場物語」のスローライフ要素をバランスよく楽しんで頂ける作品になっていることが、よく分かります。とはいえ、「牧場物語」の要素は絶対にプレイするものではなく、楽しみの要素の1つなので。作物や家畜を全く育てず、冒険ばかりするのもOKですよ。
逆に、冒険そっちのけでスローライフに入り浸るのも良いでしょう。もちろん、シナリオクリアした後も引き続きスローライフを楽しめますので、その点はご安心ください。
とはいえ、要素が分かりやすく簡単にまとめられた感じになっているので、本家の『牧場物語』シリーズみたいな豊富なバリエーションは期待しないでください。あくまで「ポポロクロイス物語」がメインなので。

序盤はどうしてもできることが少ないので、エンカウント率が高かったりダンジョンの構造が単純だったりといった部分が気になってしまいます。それで、早々に「つまらない」とか言ってやめちゃった人もいるかもしれませんが、1つ目の遺跡を攻略するまでは、頑張ってみてください。そうしたら、色々と解禁されたり利便性が高まったりして、楽しくなってくるハズです。
ファーストインプレッションが少し早すぎたんでしょうね。まあ、心境の変化が感じられて、いいんじゃないでしょうか?と正統化してみます(笑)

ともあれ、私としてはわりと理想的な形にまとまっていました。
システム面でまだまだ気になるところはあったので、そこに磨きがかかっていけば、それこそ『ルーンファクトリー』シリーズのように高く評価されていくものになるのではないでしょうか?『ルーンファクトリー』シリーズも『ルーンファクトリー3』で一気に評価が上がりましたからね。
もし機会があれば、ポポロクロイスの物語をまた楽しみたいものですが…続きはPS1の『ポポロクロイス物語II』でってことかな?なんか『II』は難易度が控えめになっているとか聞いたので、挑戦してみてもいいかもしれませんね。

万人向け ← ○○●○○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○●○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ●○○○○○○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


↓↓ 興味をお持ちいただけたようでしたら、是非どうぞ ↓↓

ポポロクロイス牧場物語

関連記事:
3DS『ポポロクロイス牧場物語』 ファーストインプレッション(2015/06/23)

その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ

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