セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PSP『勇者30』 全ステージクリア後のセカンドインプレッション

2010年05月24日 10時25分22秒 | 【旧】購入・レビュー話


勇者30
対応ハード : PSP
開発・発売元 : マーベラスエンターテイメント
発売日 : 2009/05/28
希望小売価格 : 2,800円(税込・廉価版の価格です)
ジャンル : 超速RPG
プレイ人数 : 1~4人
通信機能 : アドホックモード対応
CERO : A(全年齢対象)

参考データ--------------------------
購入価格:1,280円(中古)
全ステージクリアまでのプレイ時間:約6時間半
複数人でのプレイ経験:なし
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●ゲーム内容の紹介「騎士30」
「勇者30」「魔王30」「王女30」のシナリオをクリアすると遊べるようになります。

◆ルール
プレイヤーはたった1人の騎士となって、30秒間、呪文を詠唱している賢者を倒されないように護衛します。賢者は4回攻撃されると死んでしまい、ゲームオーバーになります。
騎士は何回死んでもOKです。死亡すると「魂」になるので、その状態で賢者のもとに行くと、甦生してくれます。ただし、「魂」である間は移動以外の行動ができません。

騎士は、とにかく賢者に迫ってくる敵を倒していきます。武器を拾えば攻撃できますし、最悪、玉砕覚悟の体当たりやしがみつきなどでも敵の動きを止められます。
なお、このゲームでは基本的に敵は「死亡しません」。一定ダメージを与えると気絶して、一定時間動かなくなるだけです。賢者の呪文が発動すると、全員撃退してクリアになる…という筋書きです。

クリアには、数々のコツがあります。
「聖域(せいいき)」と呼ばれる白い床の上に賢者を配置すると、詠唱する速度が倍になります。(仮に最初から白い床に乗っていたとした場合は)15秒でクリアできちゃうわけです。あと、呪文の詠唱は「止まっている時」にしかできません。騎士に連れられているなどで移動している間は時間が止まってしまいます。
そして、何よりやっかいなのが「邪悪なカネ(鐘)」です。モンスターが鐘を鳴らすたびに、音符が賢者に向かって飛んでいき、賢者に当たると詠唱のやり直しになります。鐘のあるステージでは、鐘を破壊するか、鐘を鳴らされないようモンスターを気絶→つかんで遠くへ放り投げるなどしなければいけません。

ちなみに、このゲームに限り「時の女神」は登場しません。

◆トラップアイテムについて
ステージ開始前に、前夜のような画面になり、騎士が寝る間を惜しんでトラップアイテムを作成することができます。作れるトラップアイテムは、レベルを上げていくことで、任意に増やせるようになります。
トラップアイテムを作成すれば、そのステージで使用できます。作らずに寝た場合は、体力やスタミナが、寝なかった時より多くなります。

◆操作
アナログパッドor方向キー…移動
○ボタン…落ちているアイテムを拾う・使う(攻撃、投げるなど)・賢者と手をつなぐ・離す
○ボタン長押し…持っているアイテムを捨てる

賢者を、例えば白い床の位置に正確におきたいなら、手をつないで移動させましょう。アイテムを持っている場合、賢者と手をつなぐことができないので注意しましょう。

×ボタン…ダッシュ
ダッシュ中は、スタミナを消費します。賢者を連れてダッシュすると、より早くスタミナを消費します。スタミナはダッシュしないでいる間に回復するので、0にならないよう注意しましょう。0になってしまうと、少しの間動けなくなります。

□ボタン…トラップアイテムの使用
△ボタン…賢者を呼ぶ

賢者を移動させたいけど、どうしても手が空かない…。そんな場合は、△ボタンで呼びましょう。移動は遅いですが。


↓↓ここから下のモードは公式では未公開のため、一応ネタバレ扱いとします↓↓
文字を背景の色に合わせますので、見たい人だけ範囲選択でご覧ください


●ゲーム内容の紹介「勇者300」
「騎士30」をクリアすると遊べるようになります。
これまでの主人公が集う、最後の戦いです。

◆ルール
300秒(5分)以内に、ラスボスを倒すとクリアになります。
操作やルールは「勇者30」と全く同じですが、時の女神像がないので時間は巻き戻せません。

また、この世界はこれまでのゲームの舞台となった世界がごちゃ混ぜになっているという設定で…一定時間が経つごとに、1つずつ世界の時が止められてしまいます。もし、今いる世界の時が止められてしまった場合、その時点でゲームオーバーになります。
切り抜けるには、その世界の主人公を仲間にしたうえで、世界と世界とつなぐ「ターニングポイント」という道を、決められた時間内に通過して次の世界へいくしかありません。

これの繰り返しで、最終的にラスボスを撃破すれば、ついに本当のエンディングが待っています。
ゲームオーバーになると最初からなので、けっこう苦しいですが…何度も挑戦して、道筋を覚えていきましょう。


●ゲーム内容の紹介「勇者3」
「勇者300」をクリアすると遊べるようになる、おまけモードです。

◆ルール
操作やルールは「勇者30」と全く同じですが、制限時間はたったの3秒!
激ムズで、0.01秒の差が明暗を分けます。タイミングやボタン操作のテクニックが重要になってきますよ。
もちろん「時の女神像」はあるので、うまく利用していきましょう。ステージ自体はそんなに広くなく、エンカウント率も高めなので、コツさえ分かれば後は感覚の問題です。


↑↑ネタバレはここまで↑↑


●サウンドプレーヤー
最後のゲーム(ネタバレ内で紹介している2つ目のモード)をクリアすると、利用できるようになります。
いつでもどこでも、どんな場面でも、SELECTボタンを押すとBGMリストが表示され、選択した曲を聴くことができます。本当にどこでもできるというのが、無駄にすごいです(笑)


●オフィシャルランキングサイト「超速番付
公式サイトで行われているサービスです。
会員登録して、「勇者30」の各ステージや、ネタバレ内で紹介している2つのモードでの記録を、ランキングに登録することができます。アバターを変えてみたり、メールや日記を書くこともできるようです。(※利用するには、会員登録をする必要があります)

「勇者30」でステージ選択時に□ボタンを押すと、そのステージの記録と一緒に「番付の呪文」と呼ばれる17文字のパスワードが表示されます。これを、超速番付のマイページで入力することで、記録が登録されます。
ネタバレ内で紹介した2つのモードでは、クリア後に番付の呪文が表示されます。

なお、「魔王30」「王女30」「騎士30」の記録には対応していません。


◆partygameの評価◆…84点(100点満点) 前回比…+8点
なんだかんだで、中毒性のある作品でした

個人的には、体験版でほとんどうまくできなかった「騎士30」がクリアできるかどうか不安でしたが…コツさえ分かってしまえば、けっこう簡単でした。
そしてクライマックスは、モチベーションが上がりましたね。さすがにちょっと難しかったですが、最後ということもあって苦労してクリアした達成感は大きいです。これまでの物語がわりと1つに繋がっていましたし、最後はいわゆる集大成みたいな感じで、ホント燃えました。ついでで、バカけた内容のおまけモードもグッド(笑)

前回の記事で指摘した「勇者30」の装備品の仕様については、やはり最後まで払拭できないでいましたが…クリア後に「超速番付」の存在を知りました。これがあれば、少しは繰り返しプレイするモチベーションには繋がりそうです。少なくとも、ネタバレ内で紹介した2つのモードは、ステージが1つしかないので、なおのこと繰り返しプレイしやすいです。
「超速番付」をやるなら、普通にPSP本体から接続できるようにしたほうがラクだったんじゃないの?と思う人も多いでしょうが、個人的見解としては、いわゆる昔のドラクエの「復活の呪文」みたいな感じで、何らかの形でパスワードを使いたかったんだよね~…と、開発者が企んでいたんじゃないかと思っているのです。まあ、結果として敷居をちょっと上げてしまうことになりましたけどね…。(パソコン&会員登録が必要)


実質的なボリュームはそんなに多くないですし、装備品の仕様は結局気になったままですが…まあ、最後までプレイしてみて、結果的には面白かったと感じました。
30秒という明確な目的。そしてサクサクプレイできる気持ちよさだけでなく、30秒という時間に追われる緊張感もあり、充分に完成度が高い作品でした。地味な中毒性もあります。


元々の価格(4,410円)で購入するには、ちょっと厳しいと感じる人もいたと思いますが…今は廉価版も発売されていますし、実質的な価格もだいぶ落ちてきてます。難易度もそこまで高くないと思うので、独特のドット絵が気にならなければ、どなたでも楽しんでいただけると思います。
あと、結局今作で通信プレイはできませんでしたが…通信し合える仲間がいると、なお良いかな?

あ、ちなみに私も一応「超速番付」に登録しています。
ニックネームはおなじみの「partygame」です。たいした記録ではありませんが、参考にでもどうぞ。


関連記事:
PSP『勇者30』 ファーストインプレッション(2010/05/08)

その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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