セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii『Wii Party』 インプレッション

2010年07月10日 23時51分54秒 | 【旧】購入・レビュー話
  

Wii Party
対応ハード : Wii
開発・発売元 : 任天堂
発売日 : 2010/07/07
希望小売価格 :
通常版 4,800円・Wiiリモコン同梱版 6,800円(税込)
ジャンル : パーティゲーム
プレイ人数 : 1~4人
操作スタイル : Wiiリモコン
CERO : A(全年齢対象)

参考データ--------------------------
購入価格:3,822円(新品・通常版)
プレイ時間:約10時間
 ※1人プレイで約3時間 2人プレイで約7時間
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●みんなが主役のパーティゲーム!
今作は、任天堂が『マリオパーティ』シリーズのノウハウを活かして開発した、Miiが主役のミニゲーム集です。


●ゲームモード紹介「定番パーティ」
「定番パーティ」では必ず4人でのプレイとなります。
※人間が2人の場合は、もう2人はCPUになります。

◆スゴロク
順番にサイコロを振ってマスを進んでいき、一番先に待っているゴールを目指します。

流れを説明します。
まず、ターン開始時に4人プレイのミニゲームを行います。
そして、そのミニゲームの成績順に応じて、サイコロを振る順番とサイコロの内容が決定します。
1位…普通のサイコロ+普通のサイコロと同じ目のゴールドサイコロ
2位…普通のサイコロ+1~3までが出るシルバーサイコロ
3位…普通のサイコロ+1~2までが出るブロンズサイコロ
4位…普通のサイコロのみ
(※ミニゲームで成績が同じだった場合、サイコロを1個ずつ振って大きい目の順で順位を確定します)

ミニゲーム終了後、確定した順番にサイコロを振っていきます。
全員がサイコロを振り終えると次のターンに移り、ミニゲームを開始。
この繰り返しで、ゴールを目指します。
もちろん、道中には様々なマスや仕掛けが待っていて、一筋縄ではいきません。ゴール地点にも仕掛けは用意されており、ゴールするだけでは優勝にはなりませんよ。

ちなみに、スゴロクマップの種類とかはありません。1種類のみです。

◆海外旅行ゲーム
こちらは「スゴロク」よりももう少し複雑なルールになったスゴロク風ゲームです。
世界全体がスロゴクマップとなり、手持ちのカードを使用してマスを進んでいき、世界各地にある「チェックマス」を目指します。

各自、コイン10枚と1~3のいずれかの数字が書かれたカードを5枚持っている状態からゲームがスタートします。
まず、ターン開始時に4人プレイのミニゲームを行います。
ミニゲームの成績順に応じてマスを進む順番が決定し、さらにコインを獲得します。
1位…10枚 2位…5枚 3位…3枚 4位…1枚 です。

ミニゲーム終了後、確定した順番にマスを進んでいきます。
手持ちのカードの中からランダムに1枚を選択し、書かれている数字だけ進むことができます。
進んだ後、止まったマスに応じてイベントが発生し、その人の出番は終了となります。終了時、カードが4枚しかない場合は1枚補充されます。

これを繰り返していき、マップ上にある「チェックマス」というマスを目指します。ただ進むだけではなく、特別なカードを獲得・購入して使用したり、マップの各地にある飛行場・港に止まって移動するなどで、他のライバルに差をつけましょう。

「チェックマス」にピッタリ止まると記念写真を1枚ゲットします。この記念写真が、最終的な順位を決定するものとなります。『マリオパーティ』でいうところのスターですね。記念写真を獲得するにはコイン10枚が必要です。
全ての「チェックマス」がなくなると、別の場所に新たに「チェックマス」が出現します。

こうしてターンを繰り返していき、各自、記念写真をゲットしていきます。
そして、10ターンが経過すると「エキストラターン」に入り、以下のどちらかの条件が満たされるとゲーム終了となります。
・さらに10ターンが経過
・誰かが記念写真をゲット
なお、エキストラターンで「チェックマス」に止まると、記念写真を2枚ゲットできます。逆転のチャンスですね。

ゲーム終了後、記念写真を最も多く持っていた人が優勝となります。

◆Miiジャン
Miiを使ったポンジャンのようなゲームです。

最初、それぞれ6人のMiiを持っています。服の色が様々です。
プレイヤーは、順番にMiiを取り換えていって「同じ色の服のMii3人×2組」という組み合わせを目指します。(赤赤赤青青青、みたいな)

ここからは、詳細の流れを説明していきます。
ターンが開始すると、真ん中に4人のMiiが登場します。2人は服の色が見えていますが、もう2人は服の色が見えていません。
で、このMiiを順番にとって、手持ちのMiiと取り換えていくわけですが、その順番は、ミニゲームで決定します。

ミニゲーム終了後、成績順に真ん中のMiiから1つを選択し、次に手持ちの捨てたいMiiを選択すると、Miiを取り換えます。
服の色が分からないMiiは、選択した時に初めてわかるようになります。
もし、真ん中で選択したMiiを捨てたい場合は、Miiを選択後、画面下の矢印を選択すると、入れ替えずに終了できます。

こうして手持ちのMiiを入れ替えていき、先ほど言った「同じ服の色のMii3人×2組」の組み合わせをいち早く完成させると「あがり」となります。揃えた服の色などに応じてポイントが入ります。
これを、決められたラウンド数だけプレイし、最終的にポイントの多かった人が優勝となります。(※ラウンド数は「3ラウンド」「5ラウンド」のどちらかから選択します)

◆ルーレット
ルーレットで「バンク」にメダルを溜めていき、ミニゲームで勝利して溜まったメダルを獲得していくというゲームです。

順番にルーレットを回していきます。止まったマスに応じて「バンク」にメダルが溜まっていきます。手持ちのメダルが増減するマスもあります。
そして、「チャンス」と書かれたマスを止めた場合、ミニゲームが発生します。成績に応じて、バンクに溜まっていたメダルを獲得することができます。

これを繰り返していき、10ターンが経過すると「エキストラターン」に突入。
エキストラターン突入後、誰かがお金を獲得するとゲーム終了となります。
※さらに10ターン経過した場合、強制的にミニゲームが発生します。

で、言うまでもないですが、メダルを一番多く持っていた人が優勝です。

◆ビンゴ
4×4マスの、Miiの書かれたビンゴシートでビンゴを楽しむものです。

順番に、ランダムでMiiのかかれたボールが出てきます。
手持ちのビンゴカードにそのMiiがあれば、そのマスがチェックされます。で、縦・横・斜めのいずれか一列でチェックできると、ビンゴ達成!となります。

Miiボールの代わりに「ミニゲームボール」が出てくることがあります。
4人プレイのミニゲームで対戦し、勝利した人が好きなマスをチェックできます。


●ゲームモード紹介「ペアパーティ」
2人でプレイするタイプのゲームです。

◆相性チェック
必ず、人間2人でプレイします。
5つの質問+2人で協力するミニゲームをプレイして、相性チェックできます。

◆バランスシップ
1人でもプレイ可能です。
船についている、3本の色のついたマストの上に、バランスよくMiiを乗せていくゲームです。
Miiは、服と同じ色のマストにしか乗せられません。Miiは1度に2人乗せる形になっており、乗せるMiiの重さはミニゲームで決定します。ミニゲームを成功すると、2人とも同じ重さのMiiに。失敗すると、2人が違う重さのMiiになります。
Miiを20人乗せられるとクリアです。様々な難易度が用意されている他、隠しステージもあるみたいですが…?

◆Mii合わせ
1人でもプレイ可能です。
Miiを使った真剣衰弱のようなものです。街のあちこちにいるMiiを2人選んで、同じ服の色のペアを揃えていきます。Miiの服の色は選択するまで分かりませんし、揃わなかったらまた見えなくなるので、記憶する必要があります。
失敗するとプレイヤー交代です。10ターンが経過するか、全てのMiiペアが揃ったら終了で、多くのペアを取ったほうが勝ちです。

●ゲームモード紹介「リビングパーティ」
2人以上で楽しめる、一風変わったゲームが6種類収録されています。

◆ワンワンかるた
Wiiリモコンをプレイヤーたちの前に並べます。
テレビから動物の鳴き声が聞こえてきて、その後それぞれのWiiリモコンのスピーカーから動物の鳴き声が聞こえます。テレビから流れた鳴き声と同じ鳴き声を流しているWiiリモコンを素早く取りましょう。3点先取です。
※HOMEボタンを押して「リモコンの設定」でスピーカーの音量を上げておきましょう。
※このゲームでは、人数に関係なくWiiリモコンの使用個数を自由に決められます。

◆リモコンかくれんぼ
1人が2分間で部屋の中にWiiリモコンを隠し、その他の人が2分間で隠したWiiリモコンを探すゲームです。10秒ごとに、ヒントとしてWiiリモコンから音が鳴ります。
※HOMEボタンを押して「リモコンの設定」でスピーカーの音量を上げておきましょう。
※このゲームでは、人数に関係なくWiiリモコンの使用個数を自由に決められます。

◆びんかんバクダン
Wiiリモコンを爆弾に見立てて、揺らさないように次のプレイヤーに渡していくゲームです。指定されたボタンを押した状態で持って、次のプレイヤーは、別に指定されたボタンを押しながら受け取ります。
以下のどれがの条件を満たしてしまうと、爆発してしまいます。
・Wiiリモコンが大きく揺れた
・違うボタンを押した
・渡す側と受け取る側のどちらも指定されたボタンを押していない

◆古今東西バクダン
これもWiiリモコンを爆弾に見立てて次の人に渡していくゲームですが、こちらはテーマに沿った答えを言ってから渡していくという、よくあるタイプのゲームです。
テーマに沿った答えを言えたら、Aボタンを押して次の人に渡します。渡された人は、もし前の人の答えが違うんじゃないの?と思ったら、2ボタンを押して返しましょう。
制限時間内に次の人に手渡せないと、爆弾がドカーン!となります。

◆個人的クイズ
3人以上でプレイします。
主役を1人決め、その人と答えを合わせていくというゲームです。問いに対して最大4つの選択肢が出るので、主役はこれだ!と思うものを。主役以外の人は、主役の人が選択しそうなものを、十字ボタンで選択しましょう。
主役と同じ答えだった人にポイントが入り、全ての問題が終わったときに最もポイントが高い人が優勝となります。(当然ですが主役には順位は付きません)

◆トランプかるた
その名の通り、トランプでかるたを行うゲームです。
トランプを表向きで目の前にザザーッと並べておきます。トランプの数字と色が読み上げられるので、対応したトランプを素早く取りましょう。
読み上げが終わった時点で、最もトランプを獲得していた人が勝ちです。
※このゲームソフト自体にはトランプは同梱されていません。トランプは別途必要になります。

●ゲームモード紹介「ミニゲーム」
ミニゲームだけを遊ぶにも、様々なスタイルがあります。

◆フリープレイ
ミニゲームを自由にプレイできます。
なお、今作では最初から全てのミニゲームが遊べます。

◆ミニゲーム大会
様々なミニゲームで対戦し、点数を稼いでいって、ノルマとなる点数にいち早くたどり着いた人が優勝となる大会です。

◆チャレンジロード
1人用モードです。
枝分かれしているルートを進んでいき、途中にあるミニゲームをクリアしていくゲームです。

◆とことんミニゲーム
エンドレスでプレイできるゲームが7種類収録されています。
ミニゲームがエンドレスバージョンになったものもあれば、このモードにしかないミニゲームもあります。
※最初は3種類しか出現していません。プレイを重ねることで新しく遊べるミニゲームが増えます。

◆うそつきハンター
プレイを進めていくと追加される、隠しモードです。必ず人間が2人以上でないとプレイできません。

CPUを含めた4人がミニゲームで対戦するのですが、4人のうち1人が「うそつき」という存在になります。誰が「うそつき」になるのかは、ミニゲーム開始前の「Wiiリモコンの振動」で決めます。振動しなかったひとが「うそつき」を演じます。
「うそつき」になった人は、普通とは違う有利な点があります。(※ルール説明で表示されます)ただし、他の人に自分が「うそつき」だとバレないようにしないといけません。

ミニゲーム終了後、まずはミニゲームの成績に応じて点数が入ります。しかし、これで終わりではありません。この後に「ハンターチャンス」というものがあります。
ここで、「うそつき」だと思う人物を選択しましょう。もし、選択した人が「うそつき」だった場合、その人から点数を奪い取れます。逆に「うそつき」ではなかった場合、自分の得点が「うそつき」だった人に奪われます。
選択しないというのも1つの手です。ちなみに、CPUプレイヤーは選択しません。あと、「うそつき」の人は誰を選択しても特にデメリットはありません。しっかり「うそつきじゃないフリ」を演じましょう。

これを数回行い、最終的に得点の多かった人が優勝となります。


◆partygameの評価◆…92点(100点満点)
さすがの安定感

やはり、蓄積してきたものは伊達ではないと思いました。

『マリオパーティ』とは違う!と思ったのは、とにかく全体を通して遊びやすかったです。進行のしかたが分かりやすいですし、ミニゲームは最初から全部遊べますし、ミニゲームの内容も(一部複雑なものはありますが)単純な操作で楽しめるものばかりです。過剰な演出も少なくて、テンポ良く楽しめます。
もちろん、本来のパーティーゲームとしての面白さが充分に備わっていることも然りです。

嵐のCMでも紹介されている「リビングパーティ」も、思ったとおり面白かったです。
やっぱり一番は「リモコンかくれんぼ」ですかね。待っている側の2分間って長いのに、隠す側の2分間ってすごく短く感じます。もちろん部屋にもよるでしょうが、思ったより隠しどころがないんですよね。そこがまたいいんです。使用するWiiリモコンの数も自由ですし、例えば色々自分たちで追加ルールを決めたりして遊んだら、より楽しいですよ。

そして「ペアパーティ」もGOOD。
特に面白かったのは「バランスシップ」で、ちょっとした油断で失敗してしまう緊張感が常にあり、それが達成感につながります。中級レベルの終盤に「もう大丈夫でしょう」と油断していたら、最後の配置で見事にやらかしちゃいました(笑)

個人的に、たいしたことではないと思いつつも気になったことを。
・海外旅行ゲームのマップが、色々とオブジェクトが置いてあってマスの位置関係がちょっと把握しづらかったです。
・海外旅行ゲームで、記念写真の枚数に大差が付いてしまった場合の逆転要素がないっぽいです。(あるのかもしれませんが、今のところ見つけていません)最後のチェックマスでは2枚もらえますが、トップと3枚以上離れている人は勝てないってことになります。その点は、もう少しバランスを考えて欲しかった気がします。
・ビンゴは、存在する意味があるのか微妙に感じました。あまりに直球な内容過ぎて、分かりやすいというよりは「ありきたり」に感じました。
・ごく一部のミニゲームで、Wiiリモコンの反応がたまに良くないことがありました。(もしかしたら操作のしかたが悪いのかもしれませんが…)
・「ワンワンかるた」「リモコンかくれんぼ」で、例えばWiiリモコン4つでプレイした後、Wiiリモコン3つ以下で再プレイしたい場合は、HOMEメニューで一度リモコンを切断しないといけないのは面倒くさかったです。そこは、素早く切り替えられる選択肢が欲しかったです。「Wiiリモコンをいくつ使用しますか?」みたいに。


一緒に遊べる家族・友人がいるなら迷わず買っておきなさい、と言える安定ぶりです。色々な意味で「間違いない」と言えます。パーティーゲームということで言えば、ここ数年の『マリオパーティ』シリーズより断然いい出来だと思います。
言うまでもありませんが、一緒に遊ぶ人がいてこそ真価を発揮するもので、1人プレイでは本当の魅力の10%も楽しめないでしょうね。あと、ゲームをやり慣れていない人ほど魅力を感じやすいかもしれません。(やり慣れている人は『マリオパーティ』の、少し難しいくらいのシステムやミニゲームのほうが面白いと思うかも)


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