a green hand

もう4月も数日過ぎた~。



暗い日々を過ごした。
15年も続けた英語の卒業式だった。

気心の知れた同士の師弟関係と仲間との辛い別れが急にやってきたのだ。
先生も急なだけに動揺は隠せず、それでも我々の心を慮って週を重ねるごとに明るく振舞ってくれた。

生徒の我々は暗い気持ちで3週間を過ごした。

教師の年齢の規定が新しくなったらしく高齢ということで頭脳明晰であっても教えることから退かなければいけない現実を知らされた。

何か訳のわからない寂しさを感じていたことの訳がわかった。
私の15年は、ようやく社会という場所にでデビューできたようなもの・・・。

幼稚園の子供が「砂場」という遊び場で人生を知るとしたら私はこの「英語の教室」で人生を学んだようなもの。
大人のいる世界は楽しかった。

先生の最後の生徒になる我々、学級委員長のTは卒業式をしようと提案した。
31日、最後の授業が行われた。
しみじみとしてキープ・イン・タッチという、まさに相応しいタイトルで教科書を終えた。


パーティーは結婚式会場、Tの手腕で一つの部屋を無料で借りられた。
我々英語クラスのお気に入りのパーテイー会場である。

wは手品を披露、Aは独唱、全員で「仰げば尊し」と「今日の日はさようなら」を合唱。
先生のメッセージも心にしみた。

「私も退官は本意ではなかった、教えることは好きだし何の問題もない、でも一つの扉が閉ざされることでもう一つの扉が開く。」というような内容だったと思う。
15年というが英語の実力は私の場合は年数に比例しない。

同窓会名簿なるものもできた。

先生の送り迎え役の私とおかし作りの得意なTさんと学級委員長を影で支えるA氏の運転で会場に向かう。
31日は、桜の花開花宣言翌日であった。

車窓からまだまだ若い開いたばかりの桜が本当に美しく目に映る午後であった。

写真は15人の生徒が先生に宛てたメッセージカードを綴ったものである。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事