あるデザイナーの日々

フリーランスのデザイナー&イラストレーターの日々の様子

映画「12人の優しい日本人」でみる陪審員制度

2009年01月15日 02時21分57秒 | Movie
随分古い映画になりますが、
日本の映画で「12人の優しい日本人」という映画があるのをご存知でしょうか。

豊川悦治の役どころが面白い1本ですが
日本人が、陪審員制度で、裁判の行方を決める話し合いを
せつせつと描いた映画です。

当時は、日本に陪審員制度が導入されることを想定していたかは不明ですが
少なくとも意識していたことは確かですよね。


映画のタイトルにもあるように「優しい日本人」……。

日本人の文化(文化で語っていいのかは、正直不明ですが)における
日本人のこころにあるものでは
陪審員を務めることの難しさも描いていたようにも思います。



海外では、裁判もののドラマが多くて
陪審員が、普通に出てきて、
ドラマを見ている分には、さほど違和感を感じないのですが
それは、やはり、ドラマだからなんだと思います。
(場合によっては、主人公によったストーリーになっていたり?)

ドラマでは、事件の背景や動機、心理
そして、真実が描かれますが
実際のこととなると、それは分からないことの方が多いように思います。

それに、物事は、そんなシンプルではないはずなので、、、


実際に、誰かの人生の行く末を数名で決めてしまうということは
本当に難しいことですよね。

もちろん、被告と被害者だけの話ではなく
彼らの周りにいる人々までの人生にまで影響があるわけで

そして、今後の日本のモラルを形成していく事例にもなっていくとなると、、、

最近、認識が薄くなっているようにすら思われる
一番重い1人という命を尊重するということも含め、、、

と、、、難しい話を書き出すとキリがなくなりそうなので、
この辺りにして、、、

映画、ご興味のある方はみてみても良いかもしれないです、、、

12人の優しい日本人(1991) - goo 映画

久々に見る『ハスラー2』

2007年05月03日 17時58分02秒 | Movie
ケーブルテレビで『ハスラー2』を放映していて
久々に、最初から最後まで観てしまいました。

トムクルーズの若い頃の映画で
投資家と天才ハスラーの織り成す人間模様が良く描かれていると思います。

ポール・ニューマン扮する投資家の
人間味溢れるところに、共感できました。

最初は、投資家らしく、ビジネスと割り切り
天才ハスラーという商品をどう売り込み、どう投資していくか
どう育てていくか、クールに考えつつも
最後には、自分へと目線を移していく、あの流れが、良いですよね。

人生を歩んできて様々なことを経験した人間と
まだ何も人生を知らない若い人間の
それぞれの「夢」の追い掛け方の違いも面白い所です。

また、ポール・ニューマンのおじさんっぷりが
かっこいい反面、やっぱりおじさんだな〜と感じさせる所など
人間描写もなかなかニクイ感じです。

登場人物も少なくて、シンプルな映画だけれど
情報過多の現代には、逆に新鮮に感じました。