
消灯位置でボタンがぺったんこになり、しかもちょっと止めておけるのが
魅力的になりました。握るとボタンで遊びながら母と感触を共有していました。コツを辿ると、親指の指先でボタンをスライドスイッチ側から押し込んでレンズ側に押し、ボタンホールに隠れるまで続けます。どの方向から力をかけても同じことが出来、不思議がっていました。するとカチッと止まりました。ボタン見つめると前傾していました。



母にわけを尋ねると、「前の方に電気の通り道があるからだよ。」と教えてくれたのです。
家でのスタンド使用は、3時のおやつ時間からでした。日が傾くと、旧家は、今の家より暗くなります。やっぱり、いたずら心が動くから、手持ちにして点灯しました。母に指先表示をしてもらったから、スイッチ台を両手で握り、両親指の操作を叩き込みました。
「右手押して ギューッ まだ押しっぱなし。」
「端が点いたね。そのまま照らしていな。」
「うん。ギューッ」
「そろそろ緩めてごらん。 パチン」
「点いた、点いた。」
「隙間に爪立てて、下に引っ張り離すんだよ。」
「うん。」
ゲーム感覚でした。点灯すると、オンボタンを再押しして、予熱させたり、オンボタンとオフボタンを同時に押したり、両手のボタンをパチンと離したり、いろんな実験をしていました。予熱していると、スイッチ台下のコンデンサが、唸っていました。きちんと点灯すると、卓袱台上に置きました。