めざめていても夢はみる

ぼくはいつまでもさまよいつづける、
夜が明けても醒めない夢のなかを…

ドライブと枯れ木の恐怖 -4人の無個性な愚者たち-

2014-07-10 20:57:06 | ペン




大洗港から4人の愚者がドライブに出る。

コンビニでしこたま食糧を買いこんだあと、隣にあったレンタカー屋で車を借りた。

車内では皆無言で、聞こえるのは4人の荒い息遣いと、エンジンの音ばかり。

やがて車は森に入ってゆく。
すべての木が黒く枯れ、生き物の気配はなく、まるで死んだよう。

そこで腹ごしらえをし、そろそろ港へ戻ろうかと車に乗り込むと、1人が驚いて云う。
「もう食いもんがない!」
見れば、たしかにさっきコンビニでしこたま買ったはずの食糧がどこにも見当たらない。
どうやら誰かが食べ過ぎたらしい。

枯れ木に囲まれて食事をすると、満腹中枢がおかしくなり、いつも以上に食べ過ぎてしまうことがあるらしい、と別の1人がうそぶく。

そう云えばと、
他の3人も、自分はいつも以上に食べ過ぎたような気がしはじめ、とりあえずコンビニに寄ることにした。




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