ツアーではなく仲間4人で、新幹線とレンタカーを乗り継ぎ、前日は大平山荘に一泊。
翌早朝、象潟口に移動して登山口を出発したのが、7時47分。ところが坂田消防署の救助隊員8名が、要救助者を救助しに先に出発された。山頂付近で体調不良者が出たようだ。登山口の標高約1160mのところ。
鉾立展望台からは、舗装道路も終わり、石畳の道から木道になり、すぐに終わって、延々と石畳が続く。石畳と言っても自然石を割って敷き詰めたようなもので、かつ傾斜が非常に緩やかである。歩きやすいと言えば歩きやすいが、長時間になるとクッション性が無いので、じんわりと足に来る。
8時39分、秋田県から山形県への県境の標識。登山口は秋田県だが、救助活動は山形県のようだ。
賽の河原に着いたのが9時38分。相変わらず霧で見晴らしは悪い。地形図で見ると1341.6Mの三角点があるようだが、花の写真を撮るのに忙しくてそれどころではない(笑)。
10時16分、御浜神社。これを過ぎると鳥海湖が見えるはずだが、この霧で何にも見えない。時折女性登山者が降りてくるが、皆雨が降ったように髪が濡れている。上は雨ですかと聞くと、雨じゃなくて霧がひどいんですとの事。
11時7分、小田が原。地形図では、標高1759m辺り。扇子森と書いてある。地形が扇子に似ているからだろうか。登山口から標高差約600m登ったところ。
11時19分、小田が原分岐、上の地図の1692m付近。ここを右に曲がると、鳥海湖のそばを通る道に下る。
ここからやや急な登り。途中八丁坂の表示がある。
12時9分、七五三掛。ここを過ぎると、右外輪山、左千蛇谷に道は分かれる。
このころ、今日初めて青空が見えてくる。標高約1800m地点。
12時24分、分岐。ここを左に曲がり、千蛇谷へ。かなり急な道を雪渓に降りてゆく。雪渓に降りたら、向こうから登山者が来たので、挨拶をしたら、上の方の雪渓に熊がいたから気を付けたほうが良いと言う。色々としゃべっていたら、上の方から「雪渓は上から石が落ちてくるから早く移動してください!」と女性の声がして、怒られた(笑)。どうやらグループを率いてきたこの辺りのベテランインストラクターのようだ。
12時44分、雪渓を通り過ぎて登っていると、消防隊員が3名我々を追い越していった。どうやらまだ応援が必要なようだ。
13時57分、上の方に救助隊員が、要救助者と共にいた。どうやら霧が激しくてヘリが来れないようだ。要救助者は担架の上でくるまれて、目をつむっている。
山頂近くなると、段々と険しい道になる。
14時26分、山頂の小屋に到着。私の登山靴は、とちゅうからパカパカに開いて、テーピングテープで巻いてなんとか登れたが、どうも1時間半か2時間おきに、テープを巻きなおすと言う体たらく。
14時47分、小屋に荷物を置いて、新山にアタック。左端に女性が登っているが、この子は山頂に登った後、登山口まで下山すると言うので、なんてタフな娘なんだと、我らジジイは絶句!とにかく新山には道は一切ない(笑)。あるのはペンキの矢印のみ。
驚いたのは、地獄に落ちるようなこのルートを下ってまた登るのに愕然!ペンキの矢印がおいでおいでと言っている。
あそこまで登るのか(笑)。
15時10分、鳥海山(新山)山頂。
このころ、奇跡のように霧が晴れてきた。
皆様お疲れさまでした。距離:8.6km、累積標高:1336m、所要時間:8時間22分。平均時速は1kmと無茶苦茶遅いが、なにせ花の宝庫。写真を撮るのが無茶苦茶忙しいのだ(笑)。花の写真はまた別の機会に。