さて、一夜明けて・・・。
朝方まではかなり靄に包まれて幻想的な感じだった江の川。
日が高くなるにつれ天気も回復。
なんか肌寒く、寝ている間に風邪をひいてしまった。
まるで流れが止まっているかのように見える。
昼前に出発。
列車来た来た。
今日は日曜日。
団体さんが下車。
それでも車内にはたくさんの人が残っている。
さてさて。
近隣の方の話では、この三江線、普段平日は空気を乗せて運んでいる状態だそう。
運行も一日数本と少ないわけだが、聞くところによると開通当初からこの少ない本数だったという。
つまり、利用客が年々少なくなってこの本数にまで減ったわけではなく、最初からこのままなのだそう。
で、この本数では行きたいときに移動できず、みんな車を使うのだ、と。
確かに・・・。
使うに足るものでないから、地元の人の足になっていない。
地元の人が使っていない。・・・A
そして、沿線近隣に高校が3つ(4つ?)あるんだけど、少子化もあって、学校が通学にマイクロバスを出して生徒の取り合いをしているのだ、と。
だから、高校生が通学の足に使っていない。
通学の足にも使われていない。・・・B
AとBの事実を考えたとき、これは鉄道として存続は難しいのではないかと思いました。
だって、他の廃線危機にある鉄道は、少なくとも、通学の足としてなくなると困る、存続して!っていうふうになっているでしょう!?
そこでまず思ったのは、
①本数を増やす。
②通学の足として使ってもらえるように今の状況と仕組みを改める。
①は実験済みで増えなかった。
この地における車の機動性、利便性、スピードには勝てないということだろうか?
列車から降りてそれからどう移動するの?という問題もあるだろう。
②も、これで成立しているのなら、今さらあえて鉄道を組み込むのは困難?
じゃあ、もうあとは・・・。
観光路線として生きるしかないんじゃないか?
どなたかが、新聞の投書で、トワイライトエクスプレス瑞風のルートに誘致しては?と書かれていた。
いい案だと思う。
江の川のように雄大な大河に沿ってずっと走っていくような路線は、日本中を探してもそうはないのではないか?
眺めて走るだけでも価値のある路線だと、今回乗ってみて実感したのだけれど、通過ルートにするだけでも価値はないだろうか?
石見川本のエゴマその他、沿線の特産品を使ったスイーツなんかを食べつつ。
通過させるだけに維持費が見合わない?
そうかもしれない。
どうだろう?
こんなのはどうだろう。
通常の各駅列車の運行は廃止して、沿線自治体が設備の維持費を持ち、トワイライトを走らせるためだけに線路を維持する。
各地元は通ったトワイライトから収益の配分を受ける。
各地元は、停車を目指して、お客を呼び込めるだけの観光策を練り努力する。
三江線を維持するというか、観光発展のために各地元は頑張る。
交通の足としては要らないけど、そもそもの地域の活性化ということで頑張ることになる。
地元の努力は必須。
もっとも、インディージョーンズのような鉄路(に見えた)をトワイライトが走ること自体、スピードや災害対策の面でそもそも困難?
あとは、スイーツ列車を走らせてツアーで観光客を呼び込むとか。
ベタ?
トワイライトの方がてっとり早いというか、魅力的?。
トワイライト、何両なら走らせられるか?
少ない編成ではさみしい。
技術的な課題は?
・・・けど・・・、一番大事なのは、沿線に住む地元(自治体)のみなさんがどうしたいか、じゃないか。
このまま交通手段としての線路は要らないとしてしまうか、それとも、活性化の手段として利用しようかと考えてみるか。
・・・と、賛否両論や、資料等に目を通しつつ考えてみたのだけれど。
石州瓦の美しい風景
@石見川本