goo blog サービス終了のお知らせ 

アウトドア キャンプ

アウトドアについて、家族と共に、体験したことや考えたこと、学んだことなどを、整理しようと思います。

風に強いタープの張り方

2005年11月22日 | キャンプのテクニック
タープには日避け・雨避け・風避けの機能がありますが、しょせん大きな布をロープで張っているだけなので強風でまくりあげられる可能性があります。
まぁ。そんな日はアウトドアを止めて家に帰るのが一番なのですが、それがアウトドアの醍醐味だったり、そもそも遠出で帰宅という選択肢が取れないケースもあります。

そう考えると、なるべく風に強いタープの設営テクニックは身につけておきたいですね。

風に強いタープの設営。つまり、布をまくりあげられないためには、布に対して下向きの力を強くする必要があります。
それだけ聞くと単純にロープのテンションを強くしたりとか、ポールに対するロープの角度を鋭角にしたりとかが考えられますが、構造的に風に強くなっている訳ではない対策ですね。(もちろん効果はありますので否定はしません。風の強さに合わせて利用する有効な手段だと思います。)

そんな訳で、構造的に再考してみます。強風に布がまくりあげられる中で、どんな状況になるとタープとして機能しなくなるでしょうか?
風は自然現象で、中空に布を張れば、あおられる。これは防ぎようがありません。一方で、あおられていても、ポールから布が離れなければ、タープとしては成立できます。

そう、つまり、風に強いタープの張り方とは、布とポールが外れにくい構造をつくることなのです。

ただ、ポールは、布の穴に差し込んであるだけです。それも垂直な関係。これを外れ難くするするには、上への移動をなくす(小さくする)ことが課題になります。
上への移動をなくすには、上から押さえつけるか、下から引っ張るかの2つの方法があります。上から押さえる方法としては、ポールの先端にキャップをすることがあります。(まぁ。それはそれとして)今回、書きたかったのは、下に引っ張るアプローチです。

下に引っ張るものは、当然ロープしかなく、もっとも下に引っ張るには、ポールに対して平行にテンションを掛けることです。しかし、当然、ロープがポールに平行だと、ポールは倒れてしまいます。

そこで、下図のように、ロープの先端で、一周ポールを巻き、ロープをペダウンします。こうすることで、先端部分では、ロープがポールに対して平行に下方向に力が掛かるので、ポールから布が外れ難くなります。

実際には、タープは、「一人でタープを立てる」で書いたように、先にロープを張りますので、ポールをロープに絡ませて、布に差し込むという形になります。

通常のタープには、布側にロープをくくりつける輪があるのですが、今回紹介した手法では、その輪を使いません。そのため、手間が掛かったり、失敗したりするケースがあるかもしれません。しかし、この方法は、風に強いタープを立てられますし、毎回ロープで強く引っ張られるその輪を痛ませないメリットもあります。

お試しくだされ。

最新の画像もっと見る