才能がある？ ない？？

「小さい頃ピアノを習っていたけれど私には才能がなかったので・・・」

「この子には才能がなさそうなので・・・」


というのはたくさんのお母様・お父様がおっしゃられる言葉ですが。



私はこの言葉を聞くと必ず

「ありますよ！」

と自信を持って答えます。


生まれて間もない赤ちゃんに音楽を聞かせると
手足をバタバタさせたり微笑んだりします。

ヨチヨチ歩くようになった赤ちゃんに
ＴＶ「おかあさんといっしょ」を見せてあげてみてください。

みんな、どんな赤ちゃんも
音楽に合わせて、体をゆらしたり
音やリズムに合わせて手拍子らしきことをしたりと

音楽やリズムに反応します。

音楽の芽は、生まれたときからすべてのお子様の中にあるのです。



「才能がない」なんて心無い言葉で
「あなたにはできない」というレッテルを
貼らないであげてください。


「遺伝」もないと思います。


豊かな環境と
子どもを信じることができれば
子どもを尊敬できれば

必ず子どもの才能は開花します。



環境は親や、周りの大人が用意してあげなければ
子どもたちは自分でその環境を作るのは難しいです。

ですから、その意味では
子どもの音楽の才能を開花させるためには
親が「どれだけ音楽を好きか」にかかってくるのかもしれません。

親自身が、たとえば
音楽がどれだけ心癒してくれるものかを知っていたり
音楽がどれだけ人との出会いを豊かなものにしてくれるかを知っていたり
音楽がどれだけ生き方と共通しているかを知っていたり
音楽がどれだけ他分野に生かされるかを知っていたり

音楽の素晴らしさを知っているとよりよい環境が作れるでしょう。

ピアノが弾けなくても大丈夫。
たとえば楽器は弾けないけどカラオケは好き。
楽器や歌うのは苦手だけど音楽を聞くのは好き。
クラシックはわからないけど、歌謡曲は好き。
それだけで十分です。


自分が弾けないからダメだとか
あの子みたいにわが子は弾けないからダメだとか
そんなことは関係ないんです。

小さな身体であんなに大きなグランドピアノを前に頑張っている子どもたちを尊敬してあげてください。

子どものおかげで、私も音楽に触れる機会を与えてもらっていると
子どもたちと一緒に楽しんでみてください。

子どもたちはちゃんと、「才能」を開花させてくれます。