『一つの扉が閉じると百の扉が開く』

~Cuando una puerta se cierra, ciento se abren~

#34   小さな祈り

2006-09-21 20:37:01 | Weblog
「 足りないことを数えすぎて 
  満ちているいまを 忘れてしまわないように 
  小さな祈りを 胸にかざる 」                   

        ―内田也哉子(「ブローチ」 リトル・モア出版、2004年)―

以前、このブログのコメントでzuhekoさんに教えていただいた本からの言葉。

この本は、気になりながらもなかなか目にする機会がなかったのですが、
先日書店でようやっと出会うことができました。
ゆっくりと、ゆっくりと頁をめくりたい、
すてきな本でした。

zuhekoさんがおっしゃるように、
頁の一枚一枚がとても薄い紙でつくられているので、
次の頁、あるいはその次の頁の言葉さえ一緒に見えて、
なんだか言葉遊びをしている感覚に包まれます。

みじかい言葉が、
きれいな絵のまわりにゆらゆらと浮かんで、
ふしぎな感覚・・・

その本の最後が、上の言葉でおわります。

今の私は、足りないこと・できないことをいかに少なくしていくか、
を課題として働いていますが、
それと同時に、「満たされている今」もちゃんと、大切にしてゆきたいと、
この本を手にとって改めて思いました。

zuhekoさん、お元気かなぁ・・・




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#33  タペストリーの詩

2006-09-11 20:27:41 | Weblog
「刺繍のことを考えてごらん
 どんなすばらしい作品であっても
 裏から見ると模様がわかりません
 裏から見て
 この色がどうしてここにひっぱってあるのか
 あの色の糸がなんのためにそこにあるのか
 見当がつきません
 いろいろな糸が無意味にさえ見えます

 でも、おもてから見るといっぺんにわかります
 このきれいな花弁の模様ができるために 
 あの糸があそこにあったのか
 この葉っぱを作るため 
 あの糸が必要だったのか、と驚くのです

 私たちの人生も同じです
 今は裏からしか見えません
 どうしてこのできごとがあったのか 
 なぜあのつらい思いをしなければならなかったのか
 なんのためにあの苦しみ、病気や障害が与えられたのか
 多くの場合、今はわかりません
 今は裏しか見えないため、 
 『なぜ?』という疑問に答えられないことが
 たくさんあります

 天の御国へ行った時 
 はじめて自分の人生の刺繍をおもてから見るように
 なるのです
 その時は、神様のすばらしいご計画や目的を知り
 ただ驚きと喜びのみです」


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看護師という仕事の厳しさに押しつぶされそうになっていたとき、
隣の科で働くベテラン看護師のSさんが、私にこの詩を贈ってくださいました。

自分のちいさな価値観で考えても、
日々わからないことだらけ。
でも、それもすべて神様の大切なご計画のうちにあるのだ、
という大切なことを思い出すことができました。
Sさん、ほんとうにありがとうございます・・・
感謝の涙があふれます。






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