パンデミック時代のニュースメモ

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荒川博士:スパイクタンパクの全身の血管への毒性

2021-09-03 08:22:10 | 流行病

脊椎動物の血管は、心臓から出る血液を送る動脈と心臓へ戻る血液を送る静脈、そして動脈と静脈の間をつなぐ毛細血管から構成されます。コロナウィルスはスパイクタンパクによって細胞膜上のACE2と結合し、細胞内に侵入し増殖します。ACE2はコロナウィルスの受容体ですが、同時に酵素でもあります。ACE2はアンジオテンシンII (血管収縮ペプチド) をアンジオテンシン(1-7) (血管拡張ペプチド) に変換する事により、血管を広げて血圧を下げる働きがあります。

コロナウィルスとコロナワクチンのスパイクタンパクは血管に対し同様の毒性を持ちますが、毒性の強さが同じとは限りません。量の問題です。コロナウィルスに感染した際、まずは最初に自然免疫系が対処します。そしてそこで対処しきれなかった場合、つまりコロナウィルスが免疫系に抵抗し増殖し始めた場合には、免疫系の精鋭部隊である獲得免疫が出動し始めます。コロナウィルスが体内で増殖する場合、体に備わっている免疫系が抵抗するため、ADEが起こったりしない限りは、感染してすぐに身体中に爆発的に増えるような事態は起きないのです。

それに対し、コロナワクチンは接種後に細胞内でスパイクタンパク生産を開始し、量はいきなり最大量に達します。そしてシュードウリジン修飾されたmRNAワクチンは分解されにくく、長い間スパイクタンパクを生産し続けます。そしてその場合のスパイクタンパクの生産量はワクチンの方がずっと多い事が想定されるのです。この事が血管への毒性の高さに関係しているかもしれません。

前回の記事の復習も兼ねて、コロナワクチンの血管への障害がどんな臓器に影響を及ぼすのか見てみましょう。以前の紹介記事から少し間が空いてしまいましたが、以下はマサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文からの続きになります。・・・

スパイクタンパクの全身の血管への毒性: マサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)|note

脊椎動物の血管は、心臓から出る血液を送る動脈と心臓へ戻る血液を送る静脈、そして動脈と静脈の間をつなぐ毛細血管から構成されます。コロナウィル...

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