テクノスケープ&マインドスケープ

人工的空間風景と環境映像、とある日常の風景出来事を紹介。

送電線鉄塔1

2008-01-29 10:54:32 | Weblog


いつものように夕暮れ時に河川敷を散歩していると
土手の上に送電線の鉄塔が見えた。ちょうど陽が傾きかけ雲の
隙間から太陽の光がその鉄塔を照らしていた。普段は何の変哲もないただの
送電線の鉄塔なのだが、その時はとても印象的な風景に見え
これは是非に映像として
残したいと思い急いで家に戻り小型のハイビジョンカメラで撮影した。
カメラには逆光になり土手と鉄塔がまるで影絵のように映り込んだ。

河川沿いの建築物

2008-01-28 20:25:35 | Weblog


2年ほど前に住んでいた
家の近くに江戸川があり、時間を持て余した時たまに散歩がてら
土手を良くあるいた。河川敷って何も無いように思えるが歩いてみると
水門や鉄橋、焼却場の煙突といろいろな人工物があります。
朝や夕暮れ時に歩くと陽に照らされた建築物のある風景はとても
綺麗でした。同じ建築物でも真昼に見る風景とはあきらかに
違う風景があり、光の照らしぐわいで全く違う景色に
見えます。たぶんその時の気持ちの持ちぐわいでも大分違うかもしれません。

テクノスケープ

2008-01-26 18:27:30 | Weblog


テクノスケープを初めて意識したのは10年以上前に観た
岩井俊二監督のスワロテイルとい映画のオープニングの映像だったと思います。
確か白黒で空撮のコンビナート群の映像でした。
そのコンビナートとの映像は廃退的で近未来ぽい不思議な映像で
本編はあまり印象に残らなかったのですが、このオープニングの映像だけは
とても印象に残りました。
その後、横浜からの帰り高速道路から見た川崎のコンビナートの風景は
まさにあのとき観た映画のオープニングのシーンと同じ感覚でした。
いつかこのコンビナートを撮影したいなと思いながら数年が経ち
2000年に入った頃、何気なくインターネットで観たコンビナートの
写真の美しさに惹かれました。産業人工物とは何か、芸術作品の様に
作者の意識や人に鑑賞してもらうために創ったものではなく
ただ機能性たけを追求した結果として現れたメガ・マシーンは
現在の人間そのもののような気がしました。
どこか危うさと儚さを感じながら巨大な建築物を目の当たりにすると
自然の風景とはまた違った感動を覚えます。
アメーバーの様に膨れ上がっていく工場地帯は、人間の限りない欲望と
エネルギーを感じながら、これから1000年後に果たしてこれらの建築物が
どれだけ残っているだろうか。コンビナートは水中に没し、ダムや高速道路、
高層ビル群は、マヤ文明の遺跡の様にジャングルの中に呑込まれているかも
しれません。もちろんそこに人類が居るとは限りません。