バンゲリングベイ

今回はハドソンが発売したバンゲリングベイの感想です。

1985年にファミコンに発売された、ある意味のキラーソフトでした。
当時、もの凄い前人気で僕の友人の一人が発売日に買って、帰り道に僕の家に寄りました。
友人は誇らしげにバンゲリングベイ（僕の回りでは通称バンゲ）を掲げてやってきました。
もちろん僕もプレイしたかったので、すごく楽しみにしてファミコンにバンゲを挿し込みスイッチをオンしました。
5分後、友人は半泣き状態で帰っていきました。

案の定、数日後にはバンゲは『クソゲー』のレッテルを貼られていました。
僕自身もそう思っていました。
M君と言う、人とは違う発想と天才的なゲームテクを持った友人と出会うまでは。

あのバンゲ事件から約2年後、中学で同じクラスになったM君と仲良くなり、M君の家に遊びに行くことになりました。
M君の家にはあの忌まわしきファミカセ『バンゲリングベイ』が存在しました。
バンゲのことで語り合っているとM君は『バンゲは面白い』と語り始めました。
僕は不思議に思ってM君にバンゲをプレイしてもらいました。
そのプレイを見て、僕は気がおかしくなりそうなくらい笑いました。
そして、M君が天才だということが判明しました。

その最高のプレイ方法として条件は、二人プレイ必須です。
そう、2コンのマイクで叫ぶと敵軍の戦闘機が画面いっぱいに飛び交うのです。
あの複雑な操作なのに、M君は激しい戦闘機の攻撃を掻い潜り、工場を爆破すると言う偉業をこなしていったのです。
その技はもはや芸術、本物の神業といえるでしょう。
残念ながら、そのプレイ方法でバンゲを面白いと言えるのはM君以外にいないかもしれないことです。
あくまで僕の回りでの話ですけどね。

最後に、バンゲリングベイはクソゲーではありません。
神テクを手に入れれば、神ゲーに早変わりします。
古いゲームなので機会が無いかもしれないけど、押し入れの奥に片付けてるのであれば是非とも封印を解いてプレイしてみてください。