今回は、『青龍(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)、朱雀(すざく)、玄武(げんぶ)』、
四つの神「四神(しじん)」がテーマです。
さて、奈良に住んでいる皆さんの多くは、平城宮跡に行ったことがあると思いますが、
今からおよそ1300年前は奈良時代という時代で、奈良には京(みやこ)がありました。
その奈良時代の、京(みやこ)全体の事を、平城京(へいじょうきょう)と言いますが、
その平城京(へいじょうきょう)の中の平城宮(へいじょうきゅう)は天皇の住まいがあり、
政治や儀式が行われた場所だということを以前にもお話しましたね!
では、その平城宮の玄関である正門の名前を何というか、知っていますか?
・・・そうです、『朱雀門』です。
そして、『朱雀門』と京(みやこ)の出入り口の『羅城門(らじょうもん)』とを結ぶ道を
『朱雀大路』と言いますよね。
復元の『朱雀門』、近くで見たことがあるお友達もたくさんいると思いますが、
では、その『朱雀門(すざくもん)』や『朱雀大路(すざくおおじ)』の
『朱雀(す・ざ・く)』と言う言葉は、何を意味するか知っていますか?
【四神】
まず、『朱雀(すざく)』と言う字はどんな文字かというと、
赤色を表す『朱(しゅ)』と、『雀(すずめ)』という字で『朱雀(すざく)』と読みます。
『朱雀』は、中国の伝説上の鳥で、年を取ったり、死んだりしない鳥だと言われ、縁起が良く、
『四つの神』、『四神』の一つとされています。
そして「朱雀」以外の残りの3つの神は、「青い龍」と書いて「青龍(せいりゅう)」、
「白い虎」の「白虎(びゃっこ)」、亀に蛇が巻き付いた姿の「玄武(げんぶ)」です。
・・・聞いた事、ありますか?
この四つを『四神(しじん)』と言いますが、この四つの神とされる動物は、
中国の神話の中で、天の四つの方角を守る「霊獣」とされています。
天と言うのは空の事で、霊獣はめでたいしるしとされる動物の事なので、
空の四つの方角を、縁起が良い動物が守っているという事です。
四つの方角をそれぞれ「東の青龍(せいりゅう)、西の白虎(びゃっこ)、
南の朱雀(すざく)、北の玄武(げんぶ)」が守っているという事です。
ところで、皆さんは、ふだん、空を見上げていますか?
そして、星座の観察をしたり、宇宙の事を想像したりしますか?
平城宮跡に復元された大極殿がたっていますが、
大極殿(だいごくでん)は、「大極星(たいっきょくせい)」という言葉からきていて、
「宇宙の中心」という意味です!そういったことからも、
「大極殿(だいごくでん)」がとっても大事な場所だという事がわかりますよね!!
そして、奈良時代に、すでに宇宙の事が、生活の中に取り入れられていたと言うのは、凄いですよね。
【紙に書いてみましょう】
『青龍(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)、朱雀(すざく)、玄武(げんぶ)』、
この四つの神『四神』の話は少し難しいかも知れませんね。
四神や方角の事がわかりにくいお友達は、紙に書いてみましょう!
紙の真ん中に縦と横の直線で、十字を書いて下さい。紙の上が北で、下は南です。
そして、東・右(ひがし・みぎ)で右側が東になり、
西・左(にし・ひだり)で左側が西になります。
では、そこに「四神」を当てはめてみましょう!
先ずは北からです。北は「玄武(げんぶ)」、そして、南に「朱雀(すざく)」です。
上に「玄武」、反対側の下に「朱雀」、書けましたか?
そして「青龍(せいりゅう)」は、東なので、十字の右側で、
「白虎(びゃっこ)」は、その反対側、西なので左側です。
書けましたか?
少し、わかりやすくなりましたよね?
そして「四神(しじん)」は、方角だけではなくて、季節や色も司るとされています。
日本には、「四季」といって、四つの季節があります。
春(はる)、夏(なつ)、秋(あき)、冬(ふゆ)、の四つです。
春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)という言い方もします。
それから、人生を四季に例えて、若い順から、春、夏、秋、冬として、
これを四つの方角に当てはめ、東が春、南が夏、西が秋、北が冬とするそうです。
そして、さらに、これに色が加わるという事ですが、四神には全て、
その動物の名前の前に色の名前がついています。
『青龍(せいりゅう)』の青(せい)は青色(あおいろ)の事なので青い龍、
『朱雀(すざく)』の朱(しゅ)というのは赤色の事なので赤い鳥、
『白虎(びゃっこ)』のびゃくは白(しろ)なので白い虎、
『玄武(げんぶ)』の玄(げん)は黒の事なので黒い亀に蛇が巻き付いている姿を想像してみて下さい。
・・・少しイメージできましたか?
この、色に関しては、相撲の土俵にも使われているので、お相撲を見る機会があったら、確認してみて下さいね!
それから、さっき、大極殿の話をしましたが、第一次大極殿は平城宮跡の中の北に位置しますが、
大極殿は北極星を意味していましたね。
では、朱雀門はどちらの方角にありますか?・・・そう、南ですよね。
朱雀門は平城宮と、平城宮の外との出入り口で、外国の使節の人達を迎えたり送ったりしていた場所です。
南の方角を守る伝説上の鳥の『朱雀』。その名前がつけられた『朱雀門』。
平城宮の『朱雀門』は、とっても重要で、特別な場所だったことが伝わってきますよね。
それから、奈良のキトラ古墳や高松塚古墳でも、四神の壁画が確認されていますし、
平城宮跡の中では、大極殿の中で四神の絵を見ることが出来ます。
そして朱雀は四神の時は朱雀で、単独では鳳凰と言いますが、
その鳳凰は、お神輿や一万円札、それから平城宮跡東院庭園で見ることが出来ます。
お友達の皆さんも、機会があったら是非、見てみて下さいね!!
そして、「朱雀」がつく地名ですが、奈良県以外では栃木県佐野市、京都府京都市、福岡県太宰府市にあります。
奈良県や福岡県太宰府市では「すざく」、ですが、
その他の場所では「すじゃく」や「しゅじゃく」と読むところもあるようです。
奈良県には「朱雀(すざく)」のみですが、青龍、白虎、玄武がつく地名も各地にあるそうですよ。
四神にちなんだ地名って、なんだか縁起が良いですよね。
【栃木県の場所と特徴】
さあ、では、栃木県の佐野市や栃木県ってどんなところでしょうか?
栃木県佐野市の辺りも歴史が古く、古墳時代の物や、奈良時代の
瓦(かわら)を焼いた窯(かま)の跡なども発見されているそうです。
それから、栃木県には、「奈良」が付く地名もあるそうです。
では、場所を確認してみましょう。
栃木県は、日本地図の中でどこだかわかりますか?
栃木県は、関東地方に位置しています。奈良からは、北東の方角ですよ。
栃木県も奈良と同じで海が無い、内陸の県です。
そして、日光市にある東照宮という神社が有名で世界遺産に登録されていますが、
栃木県日光市の東照宮が日本全国の東照宮の代表的存在だという事なので、覚えておいて下さいね!!
四つの神「四神(しじん)」がテーマです。
さて、奈良に住んでいる皆さんの多くは、平城宮跡に行ったことがあると思いますが、
今からおよそ1300年前は奈良時代という時代で、奈良には京(みやこ)がありました。
その奈良時代の、京(みやこ)全体の事を、平城京(へいじょうきょう)と言いますが、
その平城京(へいじょうきょう)の中の平城宮(へいじょうきゅう)は天皇の住まいがあり、
政治や儀式が行われた場所だということを以前にもお話しましたね!
では、その平城宮の玄関である正門の名前を何というか、知っていますか?
・・・そうです、『朱雀門』です。
そして、『朱雀門』と京(みやこ)の出入り口の『羅城門(らじょうもん)』とを結ぶ道を
『朱雀大路』と言いますよね。
復元の『朱雀門』、近くで見たことがあるお友達もたくさんいると思いますが、
では、その『朱雀門(すざくもん)』や『朱雀大路(すざくおおじ)』の
『朱雀(す・ざ・く)』と言う言葉は、何を意味するか知っていますか?
【四神】
まず、『朱雀(すざく)』と言う字はどんな文字かというと、
赤色を表す『朱(しゅ)』と、『雀(すずめ)』という字で『朱雀(すざく)』と読みます。
『朱雀』は、中国の伝説上の鳥で、年を取ったり、死んだりしない鳥だと言われ、縁起が良く、
『四つの神』、『四神』の一つとされています。
そして「朱雀」以外の残りの3つの神は、「青い龍」と書いて「青龍(せいりゅう)」、
「白い虎」の「白虎(びゃっこ)」、亀に蛇が巻き付いた姿の「玄武(げんぶ)」です。
・・・聞いた事、ありますか?
この四つを『四神(しじん)』と言いますが、この四つの神とされる動物は、
中国の神話の中で、天の四つの方角を守る「霊獣」とされています。
天と言うのは空の事で、霊獣はめでたいしるしとされる動物の事なので、
空の四つの方角を、縁起が良い動物が守っているという事です。
四つの方角をそれぞれ「東の青龍(せいりゅう)、西の白虎(びゃっこ)、
南の朱雀(すざく)、北の玄武(げんぶ)」が守っているという事です。
ところで、皆さんは、ふだん、空を見上げていますか?
そして、星座の観察をしたり、宇宙の事を想像したりしますか?
平城宮跡に復元された大極殿がたっていますが、
大極殿(だいごくでん)は、「大極星(たいっきょくせい)」という言葉からきていて、
「宇宙の中心」という意味です!そういったことからも、
「大極殿(だいごくでん)」がとっても大事な場所だという事がわかりますよね!!
そして、奈良時代に、すでに宇宙の事が、生活の中に取り入れられていたと言うのは、凄いですよね。
【紙に書いてみましょう】
『青龍(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)、朱雀(すざく)、玄武(げんぶ)』、
この四つの神『四神』の話は少し難しいかも知れませんね。
四神や方角の事がわかりにくいお友達は、紙に書いてみましょう!
紙の真ん中に縦と横の直線で、十字を書いて下さい。紙の上が北で、下は南です。
そして、東・右(ひがし・みぎ)で右側が東になり、
西・左(にし・ひだり)で左側が西になります。
では、そこに「四神」を当てはめてみましょう!
先ずは北からです。北は「玄武(げんぶ)」、そして、南に「朱雀(すざく)」です。
上に「玄武」、反対側の下に「朱雀」、書けましたか?
そして「青龍(せいりゅう)」は、東なので、十字の右側で、
「白虎(びゃっこ)」は、その反対側、西なので左側です。
書けましたか?
少し、わかりやすくなりましたよね?
そして「四神(しじん)」は、方角だけではなくて、季節や色も司るとされています。
日本には、「四季」といって、四つの季節があります。
春(はる)、夏(なつ)、秋(あき)、冬(ふゆ)、の四つです。
春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)という言い方もします。
それから、人生を四季に例えて、若い順から、春、夏、秋、冬として、
これを四つの方角に当てはめ、東が春、南が夏、西が秋、北が冬とするそうです。
そして、さらに、これに色が加わるという事ですが、四神には全て、
その動物の名前の前に色の名前がついています。
『青龍(せいりゅう)』の青(せい)は青色(あおいろ)の事なので青い龍、
『朱雀(すざく)』の朱(しゅ)というのは赤色の事なので赤い鳥、
『白虎(びゃっこ)』のびゃくは白(しろ)なので白い虎、
『玄武(げんぶ)』の玄(げん)は黒の事なので黒い亀に蛇が巻き付いている姿を想像してみて下さい。
・・・少しイメージできましたか?
この、色に関しては、相撲の土俵にも使われているので、お相撲を見る機会があったら、確認してみて下さいね!
それから、さっき、大極殿の話をしましたが、第一次大極殿は平城宮跡の中の北に位置しますが、
大極殿は北極星を意味していましたね。
では、朱雀門はどちらの方角にありますか?・・・そう、南ですよね。
朱雀門は平城宮と、平城宮の外との出入り口で、外国の使節の人達を迎えたり送ったりしていた場所です。
南の方角を守る伝説上の鳥の『朱雀』。その名前がつけられた『朱雀門』。
平城宮の『朱雀門』は、とっても重要で、特別な場所だったことが伝わってきますよね。
それから、奈良のキトラ古墳や高松塚古墳でも、四神の壁画が確認されていますし、
平城宮跡の中では、大極殿の中で四神の絵を見ることが出来ます。
そして朱雀は四神の時は朱雀で、単独では鳳凰と言いますが、
その鳳凰は、お神輿や一万円札、それから平城宮跡東院庭園で見ることが出来ます。
お友達の皆さんも、機会があったら是非、見てみて下さいね!!
そして、「朱雀」がつく地名ですが、奈良県以外では栃木県佐野市、京都府京都市、福岡県太宰府市にあります。
奈良県や福岡県太宰府市では「すざく」、ですが、
その他の場所では「すじゃく」や「しゅじゃく」と読むところもあるようです。
奈良県には「朱雀(すざく)」のみですが、青龍、白虎、玄武がつく地名も各地にあるそうですよ。
四神にちなんだ地名って、なんだか縁起が良いですよね。
【栃木県の場所と特徴】
さあ、では、栃木県の佐野市や栃木県ってどんなところでしょうか?
栃木県佐野市の辺りも歴史が古く、古墳時代の物や、奈良時代の
瓦(かわら)を焼いた窯(かま)の跡なども発見されているそうです。
それから、栃木県には、「奈良」が付く地名もあるそうです。
では、場所を確認してみましょう。
栃木県は、日本地図の中でどこだかわかりますか?
栃木県は、関東地方に位置しています。奈良からは、北東の方角ですよ。
栃木県も奈良と同じで海が無い、内陸の県です。
そして、日光市にある東照宮という神社が有名で世界遺産に登録されていますが、
栃木県日光市の東照宮が日本全国の東照宮の代表的存在だという事なので、覚えておいて下さいね!!