スポーツチャンバラ大泉国際道場 活動ブログ

群馬県大泉町を拠点に活動しているスポーツチャンバラの道場、大泉国際道場の活動をメモしています。

2018年5月13日 北関東審判講習会

2018年05月31日 | 対外活動

北関東審判講習ということで群馬県伊勢崎市で行なわれた講習会に参加してきた。公式のサイトで告知されているとおり、今年の講習会は新設された打突異種A群の審判資格審査をメインとして行なわれているが、新しい体制なので様子見かなあぐらいに思っていた。しかしおいおい取得して…、などと言っていると置いて行かれるようだ。というわけで今回の講習会の内容をここに書いておきたい。これから受ける人には参考にしていただければと。

 

実際行なわれたのは下記の内容(時系列順)。

 

会長挨拶

基本動作模範指導

小太刀基本動作の審判

異種基本動作の審判

昼食

異種打突審判(異種A群資格審査)

昇段審査

盾短刀打突審判

安全講習

クロージング

 

まず田邉賢一先生と細川先生による基本動作の模範。注目は新種目盾短刀の基本動作、それから長剣フリーの基本動作。盾小太刀では盾は面横に固定して動かないのに対して、盾短刀の場合は上を避けて突け、左を避けて突け、などの号令で盾によるガードの動作が入る。下を避けて突けが、短刀と盾が干渉しそうで難しそう。それから長剣フリーの基本動作っていつの間に増えた?長剣の基本動作は両手長剣でやるものと思っていた。動作自体は小太刀と同一。得物が重い分ただの縛りプレイな気が。

 

 

ついで基本動作の審判講習。方式は講習会参加者の中から交代で2人ずつ基本動作を行ない、その他全員で勝ち負けの判定を行なう。最後に全員で答え合わせをして正解不正解を決める。甲乙つけがたいときはどちらに上げても正解になることも。という感じで大まかな進め方は例年の講習会の通り。今回は小太刀同士の審判を10回やったあと、異種同士の試合についても10回実施された。審判資格の検定には始めの小太刀10本の正答率のみで合否が出る。後半異種の審判は純粋に審判講習のためのものだった。

 

 

 

昼休憩のあとは打突の講習会に入る。異種A群(小太刀、長剣フリー、二刀、両手長剣)の打突審判資格の検定だ。今回20名ほどいた参加者全員が赤白旗を持ち一斉に副審を務める。主審は1本でも旗が上がる度に待てをかけ、合議で判定を確認して処置を決定、結果的に誤審だった参加者は減点となる。今回の対戦カードは小太刀vs二刀、長剣フリーvs長剣フリー、盾短刀vs小太刀、盾短刀vs両手長剣。合計30回分の判定が行なわれ、誤審2割以内に収めるとめでたく異種A群資格合格になる。今回参加者が少なめだったので全員一斉でやったが、キャパ的にあれが限界だったように思われる。コートを1周ぐるりと副審が取り囲むぐらいの壮観ぶりで、真後ろから見る盾短刀をジャッジするのはキツいものがあった。合否がかかり血走った眼の副審にびっしりと取り囲まれて試合をする選手の感じる圧はさぞやすさまじかったことだろう。もっと参加者の多い回では交代でやったり2コートに分けてやったりすることになるのではないか。

 

 

ところで、基本動作の審判と異種A群打突の審判については、全員に審査用紙が配布され全員参加で検定を受けることができた。なので、受付で審査料各2,000円を払うよりは、全員参加で検定に受かってから資格が欲しい時だけ審査料と発行料をいっしょに払う方がよさげであった。落ちたらそのまま払わなくていいので。リスクを取って先に申し込んだ人にはちょっと不公平が生じたのではと気がかりになった点ではある。

 

 

その後は段級取得希望者のための昇段審査、突き系/長物の安全講習、盾短刀の打突審判試験を並行して実施。ばらばらにやっているので、資格がいろいろ欲しい人は上手く立ち回らないと取りこぼす恐れがある。盾短刀は突き以外に面への斬撃だけ有効打とするといった情報が一時流れたが、これはもう完全に引っ込んでいるらしく、“斬”ではなく“打”でも有効となっている。実際3月改正のルールブックで盾短刀については“短刀に準ずる”と簡単に記載された模様。つまり面、小手への打突は全て有効で判定してOKだ。

 

 

以上で終了。

 

異種A群審判、盾短刀の部新設を始めとしてやることが年々増えていっている。今年度はA群の講習を重点的にやるとアナウンスされており、来年度以降B群、C群と進んでいくことだろう。費用がかさむなあというのはまああるとして、A群はひととおり終わったと本部が判断して次々行ってしまうと、流れに乗っていない人やこれから始めようとする人はついていくのが大変だろうなと思う。去年からの安全講習も取りたい人はひととおり取得したようだが、今回の講習会でも実施してくれた。同様にA群や従来の個別資格も引き続き対応していってもらいたいと思うところだ。


大泉町南児童館 スポーツチャンバラ体験会

2017年08月02日 | 対外活動

大泉町南児童館へお邪魔してスポチャン教室をやらせていただきました。

 

 

参加人数150人くらいでした。あまりにたくさん来てくれたので場所と用具のキャパシティ的に午前午後の2回開催とさせてもらいました。それでも一回あたり6-70人。自分としても経験の無い人数の教室でしたが、児童館の先生方がサポートしてくれ、また普段からよくきちんとしておられると見えて、大きな混乱もなく2コマ無事にやり切ることができました。用具の数と場所の都合でいっぺんにできる人数が限られてしまい、待つ時間が多くなってしまったのが申し訳なかったです。出番を待っている子達が早く剣に触りたくてうずうずしているのひしひしと感じました。

 

 

内容は基本的な打ち方守り方を半分、対戦での打ち合いを半分くらいの分量で1時間半ほど。完全に対戦だけにすると何をやっていいのか分からないかと思い、基本講座も入れておきました。最初に教えた技を後の対戦の中でうまく使ってくれていたようで良かったです。基本だけじゃつまらないという余裕のある子は自分で考えた打ち方をあれこれ試していたようです。

 

スポチャンの気をつけと礼のやり方、中段の構えのやり方を教えます。

 

 

 

それから基本の打ち方として、縦面、横面、足打ち、それとそれぞれに対応する防御法を。面はガード、足は避ける。ジャンプで避ける子も。

 

 

その後は対戦会になりました。覚えた技を使って勝負です。途中から長剣や盾も使って、なんでもありのスポチャンを体験してもらいました。

 

 

ほんとに今日初めて触ったの?と思ってしまうような動きの良い子がたくさんいました。スポチャンは競技人口が少ないこともあって運動神経に優れた選手の絶対数が集まりにくいのですが、普段他のいろいろなスポーツで活躍しているであろう子達が集まるとやっぱりすごい子がいるなあと驚きました。

 

 

逆に運動に自信のある子がスポーツチャンバラを選んでもらえればものすごく活躍できると思います。スポーツチャンバラでは県大会、全国大会、世界大会などあらゆる大会が参加資格無しで出場できます。地区予選など特に無いので申し込めば出れてしまいます。野球やサッカーで全国大会となるとかなりのものですが、スポーツチャンバラであれば普段の練習の成果から大きな大会の中で腕試しができることがひとつ良いところかなと思います。大泉国際道場、いつでも参加募集中です。 

 

 

 


松原幼稚園でスポチャン紹介2回目

2017年05月30日 | 対外活動

大泉町の松原幼稚園さんへ行って、園児のおともだちとスポーツチャンバラをやって遊んできました。前回去年の12月に園でスポーツチャンバラを紹介する機会をもらったのですが、そのときの催しが園児たち(と園長先生)に好評で、今回また機会を設けていただきました。

 

 

おかげさまで良い宣伝活動(笑)になり、前回の訪問の後で一緒にスポチャンをやりたいと言ってくれた子たちがいて、部員が増えています。今回はその子たちも含めて5人の子供と私でステージに上がらせてもらいました。みんなの前で模範演武をやります。

 

 

まずは基本動作。このところ群馬県大会前ということで打突重視のメニューでやっていたので、型の方は不安があったのですが、いざ発表となると見事にビシッと決めてくれました。練習のときはふにゃふにゃの癖にこういうときだけ何割増かでキレイにできます。いや、こんな文章だからって盛っているわけではなく、ほんとにそうなので始末が悪い。本番に強いのは良いことだけど練習のときも全開でやってほしいな。まあ、いつもの練習で、こっちが言ったことを聞いてるのかどうか分からない子にも実はちゃんと通じていたのかなあという感じはします。

 

 

あとで先生方が気をつけの形がすばらしいとべた褒めしてくれました。ふっふっふ、そうでしょうとも。気をつけは一番力を入れてやってましたので。基本動作の勝敗は第一印象でほぼ決まると言ってもいいのです。最初の気をつけの時点で圧倒的に優っていれば、審判の目にばちーんと色眼鏡がはまります。するとその後の動作を見るときにも、最初に自分が良いと思った印象は正しいはずだという確証性バイアスがかかり、最終的に勝利をゲットできるのです。

 

 

そんなわけで気をつけは重視して教えており、それだけしかやらないような日もあったりします。むしろ最後の方の突きなんてほぼ教えてない。なのでその気をつけを幼稚園の先生の目で褒めてもらえたのは非常に嬉しいことでした。

 

 

次に模範試合をやりました。小太刀、長剣、盾小太刀の試合を観てもらいました。長剣の試合ではこの冬から始めて日が浅いハルキくんが、もっと以前から続けている子を倒すという一幕があり、私も驚きました。普段の練習ではほぼ勝ったことは無いのではないかな。というかハルキ、幼稚園では人気があるんだね。ハルキくんがんばれー!という声援が園児たちから自然と起こり、そこで覚醒したハルキくんのしゃがみ足うちが鮮やかにクリーンヒット、文句無しの一本でした。そんな動き、これまでの練習で見たこと無いんですが。本人もこれで何かを掴んだらしく、次の日の稽古でもこのしゃがみ足うちを多用してました。戦いの中で成長しているっ?!こういう、本番で突然必殺技を編み出すという現象は今までも大会などで見たことがあります。子供って面白いです。大人なら普段の練習で地味~に思い付いてなんやかんや調整してから実戦で使うんでしょうけど。子供が普段いかに頭を使わず練習してるかってことですね。仕方無いですけどね。本番さながらに集中しないといけないような稽古を指導する側で演出してやると子供たちはもっと伸びるということなのでしょう。

 

 

最後に希望者はスポチャン体験です。園児のみんなに我らが道場生へ挑戦してもらいます。前回希望者が多すぎて時間の関係上ほとんどの子に我慢してもらった反省で、今回は元立ちを4レーンに増やして、なるべくたくさんの子に同時に体験してもらえるようにしました。その分人の流れが大変なことになりましたが、そこは先生方に上手くサポートしていただいたおかげで大盛り上がりでできました。道場生たちには接待プレイでお願いしますと通達しておいたにも関わらず、初心者相手に情け容赦ない攻撃でぼこぼこにしていきます。いつだって全力です。今日は一回も負けなかったんだよ!とかどや顔してくるので頭を抱えます。それでも勝てなくてもどんどん挑戦してくる子供たちは頼もしいですね。そのガッツで今度はうちの普段の練習にも来てください。

 

 

そんなこんなで子供たちには楽しんでもらえたようで私も嬉しいです。最後に感謝の印ということで花束までもらってしまいました。園長先生の話では、今回のように毎月誰か持ちネタのある保護者に来て発表してもらっていて、それは子供たちに幼稚園以外にもいろいろな世界があることを知り、多様な経験をする機会を持たせたいのだということです。それと子供たちが自分たちの親が幼稚園に来てみんなの前で発表するのをすごく誇らしく思い喜ぶのだとか。私もこれは同意です。子供たちは自分の親から価値観を学び、学校や幼稚園などの集団活動で社会に合わせることを学びますが、私は自分の子供には親以外の身近な大人からも複数の別の価値観を学ぶ機会があってほしいし、うちの活動がそういう機会に当たっていればいいなと思っています。だから、幼稚園に知らない大人が来て、あれ?先生がいつも言うようなこととなんか違うなーとかそういう可能性を感じる場ができているならそれは子供たちにとって非常に貴重です。またお声かけいただければ是非協力させていただきたいです。

 

 

あとはこれで部員が増えれば…という下心がこちらにはありありなのですが、みんなの反応が非常に良くて特に男の子にはうまく刺さったのではないでしょうか。もしうちの部員に女の子がいて、基本動作をかっこよくやってくれたら女の子にももっと訴求したのかなと思いました。今来ているのは年長さんだけなので来年度には全員卒園してしまいます。年中さん年少さんで新しく来てくれたら来年以降もつながりができるんですけどね、というわけでよろしくお願いいたします。

 

 


幼稚園でスポチャン紹介

2016年12月27日 | 対外活動

近隣の松原幼稚園にお邪魔してスポーツチャンバラを園児の皆さんに紹介する機会をいただきました。松原幼稚園へは自分の息子が通っているのですが、園児と保護者でふれあいをということで、絵本読み聞かせや演奏会など、月イチで誰かを呼んでやってもらうという活動を実施しておられます。今回その一環でお声かけいただきました。

 

 

お遊戯室で子供たちを集めてゆるくやってみせるくらいかなあという想定に反し、立派なステージに「スポーツチャンバラ演武会」なんて横断幕まで用意してもらっていてびっくりすると同時に緊張します。まずい、むちゃくちゃ期待されている…。

 
横断幕なんて使用済みのものをもらってくればよかった。

 

 

はじめにスポーツチャンバラの説明をさらっとやりました。幼稚園児相手なので難しい話は抜きで。面と小太刀の現物を見せて、これかぶってこれで戦います、以上、みたいな話です。

 

 

本当はいろいろ紹介したいことがあって、たとえば

  • もともと小太刀護身道というルーツがあって、今でも護身道の精神は生きており、勝つことよりやられないことを重視します。自分の身を自分で守れるようになる効果があります。
  • 各県、市町村で頻繁に大会をやっていて活躍する機会があります。全国大会や世界大会にも希望すれば出場できます。
  • 用具としてはエアー剣と軽量な面を用い、軽装でありながらも安全を重視しておりこれまで大きな事故は起きていません。
  • 県内でも幼稚園から小学生・中学生でプレイヤーが多数いて、群馬県大会は50人くらいの参加人数で行なわれました。
  • こてこての武道とは違って自分流に戦い方をアレンジできる自由度の高さが売りです。

みたいなことをスポチャンを紹介するときには言うのですが、今日のところは割愛です。

 

 

子供たちがいちいち良い反応をしてくれて非常にやり易かったですね。チャンバラって言葉知っていますか?とか、槍や棒を見せて、これなんでしょう?とか問いかけてみるとすごい勢いで口々に応えてくれます。その割りに私語もせず集中して注目してくれます。うちの稽古の様子と大違いです。おかしいな、うちに来てる子の半分くらいは松原幼稚園の園児なのに…?

 

 

園児たちの食い付きどころとしては、盾や槍、棒など武器種がいろいろあって選べるところが一番だったように思います。意外と薙刀みたいな言葉も知っていました。仮面ライダーとかの武器で使ってたりするからでしょうか。

 

 

幼稚園にはうちの道場生が息子含めて3人いて、彼らに模範演武ということでやってもらうことにしました。残念ながら1人インフルエンザでダウンのため2人で基本動作と模範試合をやってみんなに見てもらいます。ステージの上で緊張しているのか、私のスポチャン説明の間、じっと気をつけの姿勢で直立不動でびしっと立っていました。これがまたかっこよかった。あとで先生にも褒めていただけました。基本動作もやはりこういう本番だとスイッチが入るようで、普段の練習のときより2割増しぐらいでうまくできていました。あとで聞いたら教室で女の子にかっこよかったと言われまくって困ったとか。

 

 

最後に何人かステージに上がってもらってスポチャンを体験してもらいます。やりたい人?と会場に向けて聞いてみたら、またものすごい勢いで手が上がる。はい!はい!と大声で大変なことになります。全員にはとても当てられず申し訳ないけど、活発に動きそうな子を適当に見繕って指名しました。道場生に挑戦してもらいます。どうしてもやりたかったけど当てられなくて泣いちゃった子もいました。最後の挑戦者には先生方やってみませんか、と煽ってみます。やっぱりいるんですね、こういうとき一番に名前の挙がる人気の先生が。園長先生のナイスアシストが入って、じゃあみんなで呼んでみよう、せーのっ、ダイせんせー!ということで、ダイせんせいという男の先生が引っ張り出されます。大人vs大人なので最後は私が迎え撃ちます。人気の先生を園児たちの前でたたきのめしたらどうなるかな、などと悪いことを考えていたのですが、ダイせんせいはいきなりやらされたにも関わらず良い動きで足打ちを決めました。子供たち大盛り上がりでみんなのヒーローになりました。

 

 

というわけで、私のつたないMCの割りに盛り上がって終わることができました。すばらしい聴衆に感謝です。幼稚園からは花束を準備していただいていて、息子からお父さんありがとうの花束贈呈があったりして、どっちがお客さんだか分からないぐらいでした。いや、ほんとありがとうございました。

 

 

良い機会なので道場の案内チラシを準備してもっていったところ、次の日には全員に配布していただきました。子供の興味をガッとつかんだ手応えはありました。体験で来てくれたらいいなあと思っています。