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vol.37
本号含めて
あと4冊。
「ゴジラ・エビラ・モスラ
南海の大決闘(1966年)」
「怪獣島の決戦 ゴジラの息子
(1967年)」
以上2作品。


この手の
ムック本のパターンとして
マニアックや不人気の作品が
後ろにくる傾向にあるが
この2作品も
観る人を選ぶ作品か。
両作品とも
南の島が舞台である。
よって怪獣映画の醍醐味である
都市破壊シーンはない。
その代わり
個性的な怪獣が登場する。
「南海の大決闘」では
巨大なエビ怪獣、エビラ(←安直ネーム)
「ゴジラの息子」では
大カマキリのカマキラス、
大グモのクモンガ(やっぱり安直ネーム)
が登場。



怪獣は
生物感を表現するために
工夫が施されており、
特にカマキラスとクモンガは
着ぐるみではなく
ピアノ線の操演が見事。

ゴジラの息子はミニラと命名されたが
正直ゴジラに似ておらず
逆にゴジラがミニラに合わせて
造型されている。
そのため「ゴジラの息子」の
ゴジラは少し不細工。
ミニラは
「おそ松くん」のチビ太がモデルだ
そうだが何でモデルにしたのかな。
あと両作品とも美女が出演。
「南海の大決闘」では
水野久美さん。
「ゴジラの息子」では
前田美波里さん
ご両人とも
南の島に住む女性だが
日本語が堪能。
(前田さんは日本人の設定だが)
「南海の大決闘」は冒険物。
「ゴジラの息子」は南の島の実験で
起きた事件といったところか。
シリーズとしては後回しにされがちだが
話は意外と面白い。
異色作だが
観るべき作品だろう。