おぐち小児科 ワクチン・感染症・診療時間情報

おぐち小児科から新しいワクチンや流行中の感染症、診療時間の変更などに関する情報を発信します。

B型肝炎ワクチンについて(定期接種・任意接種 どちらも重要です)

2016-09-15 | 新しいワクチン

B型肝炎(定期接種)H28.10.1 から開始
対象者 平成28年4月1日以降に生まれた方
接種時期 0か月から1歳の誕生日の前日までに3回接種
     (標準的には2か月から8か月)
接種間隔 1回目・・・27日以上あけて・・・2回目
     3回目は1回目から139日以上あけて接種
注意点 ①任意で接種した回数も含めて合計3回接種となります。
    ②B型肝炎母子感染予防のためにワクチンを接種された方は対象にはなりません。この場合は、健康保険でワクチンを接種することになります。

※H28年4月~7月生まれで、定期接種の開始を待たれている方が多いかと思います。通常のスケジュールであれば、定期接種として無料で接種できる期間は生後2か月~11か月の終わりまでの10か月間ですが、4月生まれの方は10月になると生後6か月から開始することになり、定期接種の期間は6か月間しかないことになります。なるべく早く接種のスケジュールを立てるようにしてください
※船橋市の方は、H29年4月~7月までの間に特別措置として、1歳になるまでに3回の接種を終了できなかった方に対し、無料で接種できる方策が講じられる予定です。(合計で10か月間の接種期間を保証するものです。)

任意接種
対象者 定期接種の対象者以外全員
接種時期 接種をすると決めたらなるべく早く開始を
     (B型肝炎ワクチンは、年齢が高くなるほど十分な免疫が得られる人の割合が減少します。)
接種間隔 定期接種に準じます。

B型肝炎ウイルスは、主に血液を介して感染しますが、最近の研究で、涙、汗、唾液、尿中にも存在することが分かっています。保育園での集団感染の事例も報告されており、3歳くらいまでの乳児~幼児期に感染すると、キャリアーになりやすいといわれています。感染すると、肝炎、肝硬変、肝がんへと進行する可能性もあり、諸外国では全員にワクチン接種を行うことが一般的です。

当院のB型肝炎ワクチン任意接種料金 年齢にかかわらず1回5000円(税込み)