おぐち小児科 ワクチン・感染症・診療時間情報

おぐち小児科から新しいワクチンや流行中の感染症、診療時間の変更などに関する情報を発信します。

電話による診療体制について(当院に受診歴のある方のみ)

2022-03-29 | 予約

電話を用いた診療について 当院における対応 2020.4.22~ (2022.3改訂)
当面、平日午後の予約受付17:00終了、診療17:30終了とさせていただきます。 

小児の疾患の特性等を考え、当院における電話を用いた診療は、

長期に内服などの治療を継続している方 を基本的に対象とします。

全く受診歴のない方に関しては、出生からこれまでの成育歴、予防接種状況、既往歴などの確認が十分できないこと、何よりも診察をしないデメリットが成人より大きい事から、申し訳ありませんが、直接の受診をお願いします。また、スマートフォンなどで、メールのやり取り、写真を添付した送付ができることが条件になります。

 

電話による定期治療薬の再処方をご希望の場合

当院の場合、気管支喘息・喘息性気管支炎、便秘、アレルギー性鼻炎・結膜炎などのアレルギー性疾患、夜尿症、鉄欠乏性貧血 で定期通院の方が該当します。外用薬は、電話にて判断可能なものについてのみの処方となります。ご自宅で体重の測定をお願いします。

1)EPARKの予約システムをご利用いただき、予約をお取り下さい。予約項目の受付メモに“定期薬の電話受診希望”とご記入下さい。

2)登録されたメールアドレス宛にこちらからメールをお送りしますので、そのアドレスに健康保険証、受給券を別々に写真に撮影したものを添付し、返送して下さい。写真の解像度は低く設定して撮影ください。高解像度の容量の大きな写真は到着までに時間がかかる場合があります。月1回の保険証の確認は保険診療の基本事項となりますのでご協力下さい。できる限り予約時間前までにお願いします。

3)予約の時間になりましたら、当院から登録された電話番号にお電話します。電話再診専用の電話番号をお知らせしますので、その番号に折り返しすぐにお掛けください。院長が状況をお聞きして処方をいたします。30日分の処方を基本といたします。

4)処方せんの受け渡しおよびお薬の受け取りに関して

方法1.当ビル1階の薬局メディクス二和向台店で直接受け取る場合
    処方せんの原本を薬局に届けておきます。処方の準備ができたかどうか確認の上、薬局でお受け取り下さい。

方法2.当ビル1階の薬局メディクスから郵送を希望する場合
    処方せんの原本を薬局に届けておきます。郵送方法に関しては、薬局と直接ご相談下さい。配送料は患者さんのご負担になります。

方法3.ご希望の薬局にFAXで処方せんをお送りする場合
    ご希望の薬局の名称、住所、FAX番号を、保険証の写真をお送りいただく際にメールでお知らせ下さい。その番号に処方せんをFAXでお送りします。
    そこからのお薬の受け渡しに関しては、当該薬局と直接ご相談下さい。また、保険証の確認を薬局から求められる場合もあることをご承知おき下さい

薬局の情報が不明の場合には上記方法1か2での対応とさていただきます。

5)当院へのお会計について
  毎回の電話による診療は好ましくありません。少なくとも3か月に1回はご本人の診察を行わせて下さい。その際に精算いただきます。

当面、平日午後の予約受付17:00終了、診療17:30終了とさせていただきます。


おたふくかぜワクチンの公費助成がはじまります。(船橋市民で2019年4月2日以降に生まれた1歳児)

2020-03-29 | 新しいワクチン

船橋市では、2020年4月1日からおたふくかぜワクチンの公費助成が始まります。

対象:接種日時点で船橋市民で2019年4月2日以降に生まれた1歳児
   ただし、すでにおたふくかぜにかかったことがある場合は対象外となります。

接種期間:1歳から2歳に至るまで

助成回数:1回

助成金額:3000円
     差額を窓口でお支払いいただきます。(当院の場合は2300円)

予診票は対象者あてに送付されます。母子手帳と一緒に忘れずにお持ちください。

船橋市のHPも参照ください。
https://www.city.funabashi.lg.jp/kodomo/kenkou/005/p076734.html


予約システム変更のお知らせ(2020年4月1日以降)

2020-03-29 | 予約

予約システムの変更について

2020年4月1日~ 

 

2020年4月1日から当院の予約システムがEPARKに変更になります。

お手数をおかけしますが、スマホ、PCなどの設定の変更をお願いします。

 

手順1:EPARKへの会員登録

[EPARK 会員登録] で検索し、会員登録をあらかじめ行っていただくと、診療予約の際、入力の手数が軽減できます。すでに飲食店など色々な業種で会員登録されている場合には、新たな登録は不要ですが、ご家族としてお子様名をご登録ください。

手順3の「受診者」の項でもお子様の追加は可能です。

手順2:予約サイトへのアクセス

https://ssl.fdoc.jp/reserve/subjectlist/index/cid/m1766845?SITE_CODE=hp

2021年3月末までは、旧予約サイトからジャンプする設定になっています。

手順3受付内容 一般診療(午前)、一般診療(午後) どちらかを選択してお進みください。日にちは次の画面で選択することになります。

受診人数 受診されるお子様の人数を選択してください。

日時選択 当日のみ選択できます。

申込者  保護者の方になります。事前に会員登録していると簡単に入力できます。

受診者  申込者本人は選択せず、受診するお子様のお名前を選択してください。あらかじめお子様の登録をしていない場合には、受診者の追加の画面でお子様の情報を入力してください。

※一度申込者以外のお子様の追加を行っておくと、次回以降、受診予定者の選択肢に自動的に表示されるようになります。

受付メモ 症状(発熱、咳嗽、ぜいぜい、下痢、嘔吐など)、喘息・便秘など定期受診の場合には「定期処方」、「アレルギー検査希望」など、簡潔に入力してください。内容によっては当院から連絡させていただく場合があります。

  • 診療可能な人数を超えた場合には、時間内でも予約ができなくなります。
  • 当院での診療の対象は、中学生の方までとさせていただきます。
  • 予約システムの構成上、当日が休診日でも日時選択までは進めてしまいます。 
  • ご了承ください。

EPARKのシステムの全般的なQ&A⇒ https://fdoc.jp/docs/question/index.html


おしらせ 週1回、半日 2診体制で診療いたします。

2017-05-26 | 初めにお読みください

お知らせ

平成29年5月23日から、非常勤医師による診察が加わり、週1回(半日)、基本的には金曜日午後院長と2診体制になります。

非常勤医師 
 帝京大学ちば総合医療センター小児科教授
 太田節雄先生

小児の血液の病気がご専門です。

どうぞよろしくお願いいたします。

診察日の変更などは、このブログのカレンダーでお知らせいたします。


B型肝炎ワクチンについて(定期接種・任意接種 どちらも重要です)

2016-09-15 | 新しいワクチン

B型肝炎(定期接種)H28.10.1 から開始
対象者 平成28年4月1日以降に生まれた方
接種時期 0か月から1歳の誕生日の前日までに3回接種
     (標準的には2か月から8か月)
接種間隔 1回目・・・27日以上あけて・・・2回目
     3回目は1回目から139日以上あけて接種
注意点 ①任意で接種した回数も含めて合計3回接種となります。
    ②B型肝炎母子感染予防のためにワクチンを接種された方は対象にはなりません。この場合は、健康保険でワクチンを接種することになります。

※H28年4月~7月生まれで、定期接種の開始を待たれている方が多いかと思います。通常のスケジュールであれば、定期接種として無料で接種できる期間は生後2か月~11か月の終わりまでの10か月間ですが、4月生まれの方は10月になると生後6か月から開始することになり、定期接種の期間は6か月間しかないことになります。なるべく早く接種のスケジュールを立てるようにしてください
※船橋市の方は、H29年4月~7月までの間に特別措置として、1歳になるまでに3回の接種を終了できなかった方に対し、無料で接種できる方策が講じられる予定です。(合計で10か月間の接種期間を保証するものです。)

任意接種
対象者 定期接種の対象者以外全員
接種時期 接種をすると決めたらなるべく早く開始を
     (B型肝炎ワクチンは、年齢が高くなるほど十分な免疫が得られる人の割合が減少します。)
接種間隔 定期接種に準じます。

B型肝炎ウイルスは、主に血液を介して感染しますが、最近の研究で、涙、汗、唾液、尿中にも存在することが分かっています。保育園での集団感染の事例も報告されており、3歳くらいまでの乳児~幼児期に感染すると、キャリアーになりやすいといわれています。感染すると、肝炎、肝硬変、肝がんへと進行する可能性もあり、諸外国では全員にワクチン接種を行うことが一般的です。

当院のB型肝炎ワクチン任意接種料金 年齢にかかわらず1回5000円(税込み)


「子宮頸がんワクチンの積極的勧奨差し控え」に関する当院の対応

2013-06-19 | 子宮頚がん予防ワクチン

 子宮頸がんワクチン(サーバリックス、ガーダシル)接種後、接種との因果関係を否定できない持続的な疼痛がみられたことから、平成25年6月14日に厚生労働省で開催された会合において、このような事象の発生頻度がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種を積極的に勧奨すべきではないとされました
 この、持続的な疼痛を生じる状態の中には、「複合性局所疼痛症候群」と診断しうるものが含まれており、この症候群による症状は、子宮頸がんワクチン接種後のみに特有に生じるわけではなく、外傷、採血(献血を含む)、他の予防接種などを契機に発症することがあるとされています。しかしながら、小児におけるこの疾患の発生頻度、実態に関しては、まだ不明な点が多いのが実情です。
 子宮頸がんワクチン接種後に慢性的な疼痛などを生じた方の経過(公表されているもの)をみると、接種回数とは必ずしも関連がないようです。接種後数日はどなたでも接種部位の痛みはあるものと思われますが、痛みが持続、拡大する場合や、接種後しばらくしてから発症することもあるようです。
 子宮頸がんワクチンは平成25年4月から定期接種になり(接種対象は、小学校6年から高校1年相当の年齢の女子)、本来であれば、中学1年の女子に市から勧奨の連絡が行われることになっていましたが、それが当分の間行われなくなるということです。しかしながら、定期接種としての位置付けに変わりはなく、接種対象年齢で接種を希望される方に関しては、公費で接種が可能な状況にあります
 子宮頸がんは、日本では年間9000人近くの方が発症し、2700人の方が亡くなっています。子宮頸がんワクチンを接種することで、ヒトパピローマウイルスの感染を防ぎ約70%の子宮頸がんが予防できると考えられています。がんを予防するワクチンとして世界的に接種が行われており、WHOが接種を推奨しているワクチンの一つです。
 
当院では、以前からサーバリックスの接種を行っていましたが、このように重要なワクチンであることを鑑み、今後もご希望の方には今まで通り接種を継続いたします。
 今後新たに情報が得られた場合には、その都度対応を検討することとしています。


ロタウイルス生ワクチン(ロタリックス)の接種を開始します。

2011-12-15 | 新しいワクチン

ロタウイルス経口生ワクチン(ロタリックス)の接種を開始します。(H23.12.20~)

 

 ロタウイルスワクチン(ロタリックス)がわが国でもH23年11月下旬から発売になりました。ロタウイルスワクチンは2社で製造されていますが、今回販売開始となったものはGSK社のロタリックスです。

 ロタウイルスワクチンは、接種期間が限定されており、かつ生ワクチンであるため、接種後4週間は他のワクチンの接種ができなくなります。そのため、他のワクチン(三種混合、ヒブ、肺炎球菌など)と同時接種を行わなければスケジュールを組むことが非常に難しくなります。よって当院では、同時接種の方のみに接種することといたしました

 

ロタリックス(GSK社)、経口生ワクチン(飲むワクチンで1回量1.5ml

接種費用(任意接種で全額自己負担):13,000円x2

 

効果:ロタウイルスによる急性胃腸炎の発症の予防・症状の軽減。他のウイルスによる胃腸炎に対しては効果はありません。

 

接種時期・回数:2回接種(内服)です。生後60日から接種開始可能で、少なくとも4週間の間隔をおいて2回目を接種します。早期産児に対しても、同様のスケジュールです。2回目の接種を、生後240日(生後168日)までに終了する必要があります。逆算すると、1回目の接種のリミットは200日となりますが、ACIP(アメリカにおけるワクチンの総元締め)の勧告では1回目は146日までとされており、できる限り、生後6週から15週未満で1回目の接種を終了することをお勧めします

 (早期に終了するスケジュールの理由は、過去のロタウイルスワクチン開発の過程で腸重積の発症が増えた問題は、月齢が進んだ時期に1回目の投与が行われたケースでのみみられた事実に起因します。腸重積の好発時期が乳児期後半以降であり、好発時期を避け極力早期に投与したほうが、よりリスクを減らせるとの判断です。)

 母乳栄養、人工栄養による効果の差はないとされています。

 どのワクチンでも同時接種が可能ですが、ポリオは千葉県では集団接種であるため、実質不可能です。

 生ワクチンであり、接種後は4週間、他のワクチンの接種ができません

 

ロタウイルスとは

 ロタウイルスは、ノロウイルスとともに小児期の急性胃腸炎の代表的な原因ウイルスです。ロタウイルスによる胃腸炎は、下痢の程度・持続期間がノロウイルスに比べて高度であり、適切な対処がなされないと脱水を生じやすく入院が必要となることも稀ではありません。また、伝染力が強く、保育園などでの集団発症もしばしばみられます。まれに、けいれん・脳症などの神経系の合併症や、敗血症などの重篤な合併症も生じることがあります。近年、ウイルス性胃腸炎の流行は秋口からノロウイルス優位で始まり、ロタウイルスの本格的な流行は、年を越してから春先にかけてのことが多くなっています。


日本脳炎ワクチン接種年齢拡大

2011-05-23 | 日本脳炎

 日本脳炎の積極的接種の勧奨の差し控え期間に接種機会を逃した方たちに対して、予防接種実施規則を改正することにより、接種を可能とする措置がとられることになりました。

 平成7年4月2日~平成19年4月1日生まれの方は、6カ月~20歳未満の間、いつでも日本脳炎の定期予防接種を受けることができることになりました。

 上記の条件に当てはまる方で、まだ4回の接種がすんでいない場合には、不足分を定期接種として接種可能です(無料です)。

詳しくは、厚生労働省のHPを参照下さい。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou20/annai.html

接種ご希望の方は、受付でご予約をお取り下さい。


VPDを知っていますか

2010-02-04 | 初めにお読みください

VPDとは、Vaccine Preventable Diseasesの略です。
ワクチンで防げる病気」をVPDと呼びます。

Know★VPD ! VPDを知って、こどもを守ろう というサイトがあります。
 薗部友良先生(日本赤十字社医療センター小児科) を代表として「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろう。」の会が2008年4月に設立され、HPやポスター、リーフレットを通じてワクチンや、ワクチンで防げる病気に関する情報提供・啓蒙活動が行われています。
 ワクチンに関するQA、ワクチンのスケジュール表のダウンロードなど情報が満載です。是非一度ご覧ください。当院でもこの会が作成したリーフレットを用意しています。受付にてお渡しいたしますのでお声をおかけください。

PC用  http://www.know-vpd.jp/index.php

携帯用 http://www.know-vpd.jp/m/  


まだなくなってはいない日本脳炎の脅威

2010-01-24 | 日本脳炎

 1960年代には日本でも年間1000人以上の患者が発生していた日本脳炎は、現在は国内では年間数名の発生にとどまっているものの、東南アジアでは依然として猛威をふるっており、世界的には年間3~4万人の患者の発生があるといわれています。発症者の多くは中高年で、国内では西日本を中心に発生していますが、中部地方、関東では茨城県での発生もあり、2006年は3歳、19歳の発症が、2009年には7歳の発症が報告されています。
 日本脳炎は、感染しても発病するのは100~1000人に1人程度と低い率ではあるものの、特効薬的な治療法はなく、死亡率20-30%、30-40%に後遺症が残るとされています。
 日本脳炎ウイルスはヒトをはじめ豚、牛、馬、犬、鳥類などの多くの動物に感染しますが、その感染はコガタアカイエカがウイルスを媒介することにより起こります。日本では豚の抗体価の測定が定期的に行われており、全国レベルで豚への日本脳炎ウイルスの感染があることが分かっています(西日本でより高率)。
 最近の日本脳炎ウイルスの遺伝子研究(長崎大学熱帯医学研究所 森田公一教授)からは、東南アジアで毎年数万人の患者を発生させている日本脳炎ウイルスが海を越えて日本に渡ってきていることが明らかで、感染したコガタアカイエカが上空の南西風に乗って飛ばされてきているのではないかと考えられています。
 さらに、地球温暖化の影響や、病原体の変異によって再び勢いを盛り返す危険性があり、日本脳炎の脅威はなくなったとはいえないと考えられます。