
今回は妊娠検査薬を使用するタイミングについてお話したいと思います。

妊娠が成立すると胎盤からhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌され、尿に出てきます。
そのホルモンが尿に一定以上含まれていたら妊娠検査薬陽性と判定する仕組みとなっています。
妊娠検査薬のhCGの反応が出る値は
日本で発売されている物で50ml/ml
早期検査薬と記載されている物は25ml/mlで陽性が出ます。
hCG値は妊娠3週で20~50ml/ml、4週で200ml/mlくらいになるため、妊娠検査薬を使用する際はhCG値が50ml/mlくらいになる妊娠3週目の終わりごろから4週初め頃、つまり生理予定日頃から陽性になる可能性があります。
しかし、個人差があるので生理予定日から1週間後からの検査が推奨されているのです。
もしも生理が順調ではない方の場合は、基礎体温を測定しているのであれば高温期が3週間続く、推定排卵日・もしくは性交日の3週間以降に検査すると結果が出やすいとされています。
陰性と出ていても様々な理由で擬陽性・擬陰性と可能性があり、当院では検査薬も使用しますが採血により判定しておりわずかな反応もわかるようになっています。
あくまで確定診断は病院で行うものなので市販の妊娠検査薬で検査した後は速やかに受診しましょう。
以下のような例ははよくあります
☆ 妊娠検査薬で陰性だったので妊娠していないと思った。 生理が遅れているだけだと思ったが妊娠していた。
<理由1>→ 妊娠検査薬を使用する時期が間違っていた
<理由2>→ 生理予定日に検査したが、実際は排卵が遅れていたので適切な時期に検査できなかった
<理由3>→ 感度があまりよくない検査薬を使用していたため、実際は陽性だったが見逃した。 採血をして妊娠反応がでていることがわかった。
妊娠検査薬の使い方を間違えて使用されていませんでしたか

ぜひ参考にしてみてくださいね
