コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
Musica Cisterciennes
(
びるね
)
2011-11-26 21:11:47
同じグループの1999年ボンモンでのシトー会聖歌以前に録音があったとは知りませんでした。99年の録音は男女交互、共住修道会?という感じに少し違和感がありました。
シルヴァーヌ聖堂での録音はアラム聖歌で聴いたことがあります。
歴史解釈が演奏実践に反映
(
pfaelzerwein
)
2011-11-27 01:44:22
「シトー派修道院内の響きと共に再現」 - 制作意図がその通りなのかどうかは知りませんが、オルガンなどと同じである程度「原物」が残っているのでしょう。器楽についても修復などで原型を敢えて修復再現するのと同じことでしょう。
しかし、声に関しては既にバロックのカストラートですら再現できない訳ですから、中世やバロックの歌謡では女声かカウンターテナーを使うのが今日の標準的な再現法かと思います。
ご指摘のように「当時の作品を聴くことには意義がある」と言うことでは、逆にルネッサンスのポリフォニーの再現では正しく男声合唱となっているかと思います。
いづれにしても、資料と歴史的な実践の考証とそうした復興再現の手法は切り離せなく、その時点での歴史解釈が演奏実践に反映するのは自明かと思います。
歴史的演奏実践
(
ogawa_j
)
2011-11-28 11:19:28
ひるねさん、pfaelzerweinさん、コメントありがとうございます。
時代に関わりなく、音楽作品が成立し、演奏された時の状態で聴きたいというのが私の主張しているところです。
確かにpfaelzerweinさんが触れておられるように、カストラートに関しては、去勢という手段の非人間性と関わってきますから、実現が難しいことは理解できますが、それ以外の場合は、出来ないことではないでしょう。pfaelzerweinさんの主張は、現在の中世、ルネサンス、バロックの、特に声楽作品の演奏実践の現状を反映したものとは思います。しかし私は、それでも作品成立当時の編成、奏法を再現した演奏を聴きたいと思っているのです。
Musik von Zisterzienser
(
びるね
)
2011-11-28 23:31:38
特にシトー会聖歌に関しては、その霊性をどれだけ歌唱で伝えられるかが重要で、それがないと歴史的アプローチをしても意味を失います。
シトー会聖堂で実際に聴いたことがありますが、同時代の聖堂(ベネディクト会系修道院や司教座教会堂)と比べてもその特異な音響はすぐわかるくらい独特です。
この響きはシトー会典礼から出たもので、そのための音響設計を行っているために独特の聖堂空間を獲得したものと思います。
おそらく、アンサンブル・ウェナンス・フォルトゥナトゥスの歌手たちは、これらのことを意識した上で歌っていると思います(でないと歌えない)。
シトー会聖歌のCDは他にEnsemble Organum、Choeur Gregorien de Paris(どちらもFontforideで録音)があります。
シトー会聖堂の音響特性
(
ogawa_j
)
2011-11-29 10:48:11
ひるねさん、サイドのコメントありがとうございます。
「卵が先か鶏が先か」というたとえは適切ではないかも知れませんが、12世紀初頭に建造が始まった聖堂が、その時点でシトー会の典礼が求める音響空間を計算に入れて設計されたというのは、私には信じがたいように思えます。といって、他の聖堂や修道院の礼拝堂との音響的特徴の違いを実際に経験したことがないので、確信を持って言えることではないのですが。むしろ聖ベルナールをはじめとしたシトー会の聖職者達が、聖歌が彼らの聖堂で理想的に響く様に作り出したのではないかと思います。
アンサンブル・ヴェノンス・フォーチュナの歌唱が、シトー会聖堂の音響特性と、典礼歌の内的関連を認識した上で唱っていることは疑いないところだと思いますが、彼らの内面までは分からないですね。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
名前
タイトル
URL
コメント
※絵文字はjavascriptが有効な環境でのみご利用いただけます。
▼ 絵文字を表示
携帯絵文字
リスト1
リスト2
リスト3
リスト4
リスト5
ユーザー作品
▲ 閉じる
コメント利用規約
に同意の上コメント投稿を行ってください。
コメント利用規約に同意する
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。
サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
シルヴァーヌ聖堂での録音はアラム聖歌で聴いたことがあります。
しかし、声に関しては既にバロックのカストラートですら再現できない訳ですから、中世やバロックの歌謡では女声かカウンターテナーを使うのが今日の標準的な再現法かと思います。
ご指摘のように「当時の作品を聴くことには意義がある」と言うことでは、逆にルネッサンスのポリフォニーの再現では正しく男声合唱となっているかと思います。
いづれにしても、資料と歴史的な実践の考証とそうした復興再現の手法は切り離せなく、その時点での歴史解釈が演奏実践に反映するのは自明かと思います。
時代に関わりなく、音楽作品が成立し、演奏された時の状態で聴きたいというのが私の主張しているところです。
確かにpfaelzerweinさんが触れておられるように、カストラートに関しては、去勢という手段の非人間性と関わってきますから、実現が難しいことは理解できますが、それ以外の場合は、出来ないことではないでしょう。pfaelzerweinさんの主張は、現在の中世、ルネサンス、バロックの、特に声楽作品の演奏実践の現状を反映したものとは思います。しかし私は、それでも作品成立当時の編成、奏法を再現した演奏を聴きたいと思っているのです。
シトー会聖堂で実際に聴いたことがありますが、同時代の聖堂(ベネディクト会系修道院や司教座教会堂)と比べてもその特異な音響はすぐわかるくらい独特です。
この響きはシトー会典礼から出たもので、そのための音響設計を行っているために独特の聖堂空間を獲得したものと思います。
おそらく、アンサンブル・ウェナンス・フォルトゥナトゥスの歌手たちは、これらのことを意識した上で歌っていると思います(でないと歌えない)。
シトー会聖歌のCDは他にEnsemble Organum、Choeur Gregorien de Paris(どちらもFontforideで録音)があります。
「卵が先か鶏が先か」というたとえは適切ではないかも知れませんが、12世紀初頭に建造が始まった聖堂が、その時点でシトー会の典礼が求める音響空間を計算に入れて設計されたというのは、私には信じがたいように思えます。といって、他の聖堂や修道院の礼拝堂との音響的特徴の違いを実際に経験したことがないので、確信を持って言えることではないのですが。むしろ聖ベルナールをはじめとしたシトー会の聖職者達が、聖歌が彼らの聖堂で理想的に響く様に作り出したのではないかと思います。
アンサンブル・ヴェノンス・フォーチュナの歌唱が、シトー会聖堂の音響特性と、典礼歌の内的関連を認識した上で唱っていることは疑いないところだと思いますが、彼らの内面までは分からないですね。