それからの時間
僕が目にしたものは
まさに…まさに地獄そのものだった
川口は突然
椅子に緊縛されたままの少女を椅子ごと蹴り倒し
少女は椅子に繋がれたままの状態で脇腹を下にするようにして
バタン!と倒れた
それから椅子を持ち上げ
少女がうつぶせの状態になるように
クルリと回して椅子の背もたれを上にして止めた
その時、椅子が下から見えたんだけど
なんとお尻の下敷き部分が丸く
くりぬかれて大きく穴があいていた
その穴を見た時
川口がこれから何をするのかが
僕には何となく分かってしまった
川口は穴から見える少女のスカートを慣れた手付きでズルズルと引っ張り出すと
それをジョキジョキとハサミで切り始めた
すると血だらけになった裸のお尻がベロンと露になった
…その一連の動作の手際のよさ
全く躊躇する事のない感じ
そして、あらかじめ座席の下敷き部分がくりぬかれていた事等から
慣れてるな…という印象を受けた
それらは
これが初めての撮影ではない事を
物語っていた
少女のアソコに突っ込まれていたバイブは
倒れた時に抜け落ちたらしく
少女のアソコには今は何も刺さってなかった
しかし
ほんの今まであんなに太いバイブが刺さっていたせいだろうか
昨日まで処女だったハズの少女のアソコは
今はバックリと穴が開いたままになってしまっていて
内臓まで見えてしまうんじゃないか?
ってくらいに
ちつの奥の方までくっきり見えてしまっていた
それくらい大きな穴が開いてしまっていた
カメラはその穴のドアップをしばらく写すとそれから川口の醜い性器のアップに変わり
そのまま川口は左手で椅子の背を掴み
少し椅子を持ち上げるようにしながら
俗に言うバックの態勢で
そのまま少女の血だらけのアソコに醜いソレを挿入した
川口が腰を振るたびにパンパンパン
と
卑猥な音が聞こえてくる
そのまましばらく同じ映像が続いたから
たまらず僕は早送りをした
しばらくすると場面が切り替わり
少女は椅子にではなく
布団の上に仰向けになった状態で寝かされていた
ただし両手は万歳をするような状態で拘束されていた
ボロボロに切り裂かれたスカートも含め
洋服は着たままだった
突然ハサミのアップになり
そのハサミを使って
少女の服はドンドン切り裂かれてゆき
幼い体が露になってゆく
そこまではまだ普通だった
勿論、普通じゃないけど…でもまだ理解出来た
けれど次からは本当に吐き気がするような
おぞましい映像が映し出される事になる
まず…川口は少女のおさげを両方切り落とした
そしてその切り落としたおさげを少女の口に突っ込んだ
ウェッ、ウェッ
と
少女がむせる
それから
それから…
川口は
少女の乳首を
ハサミで切り落とした
この時ばかりは少女も激しい悲鳴をあげ
すぐあとに
顔を数発
ゴンッゴンッ
と鉄槌のような感じで殴られた
それから
殴られて崩れた顔のアップ
そして切り取った乳首と
乳首を切り取られた乳房のアップが
次々に映し出された
切り口からはピュッ
ピュッと血が噴き出して
それから目出し帽の男の口のアップになると
血が噴き出している
元、乳首があった場所に直接口をつけ
そこから出る血を赤子が母乳を飲むかのように
無心でチュウチュウ吸い始め
その必死な姿が
吐き気を誘った
その頃くらいから
少女の顔はもう
完全にうつろだった
目から鼻から口から
顔にあるすべての穴から
何かしらの液体がダラダラと垂れ流しになってしまっていた
この子はもう
何もかもを
諦めてしまったのかもしれない…
目が完全にとんでて
覚せい剤でハイになってバカになってしまっているような
映画とかでよく目にする
あんな顔をしていた
それから川口はまた正常位で挿入をし
またパンパンと腰を振った
僕はただ…
もう…この男が
この少女の事を殺さない事だけを
それだけを祈った
心から
心の底から…
けれどその
儚い願いは
やはり、いとも簡単に
打ち砕かれてしまった…
それからの映像は
もう本当に
完全に理解不能だった
本当に地獄だった…。
1980年代
旧ソ連のウクライナ共和国のスカスカヤ州に
“アンドレ・ロマノビッチ・チカチーロ”
という連続殺人鬼がいた
81年、チカチーロは誘拐した17才の少女の乳首を噛み千切って生で食べ
それからレイプして殺害した。
それまでも性的虐待やレイプ
9才の少女をレイプしナイフでズタズタに切り刻んだりと、残虐な事件を起こしてきたが
その時の、81年の少女の乳首を食べた時の食人を含む殺人の
あまりに強い快感が忘れられず
彼をどんどん異常な殺人鬼へとエスカレートさせていった
それからのチカチーロの犯行は凄惨極まれるものだった
ある時は
誘拐した少女の唇と鼻と指を切り取り
その後、首を絞めて殺害し
それからその子の身体を切り開いて
心臓と肺を取り出し
それらをグチャグチャに切り刻んだのちに身体の中に詰め直したりもした。
腸を引きずり出すなんてのは最早当たり前で
もっと酷い時は
幼い少女の性器をナイフを使って
えぐるように切り取ったり
腹を開いて子宮を取り出して
それらを生で食べたりしていた。
チカチーロは少女の子宮が大好物だったらしく
たびたび生で食べては
その甘い味にちなんで
少女の子宮を
「女の梨」
と呼んでいた。
逆に相手が少年の時は
性器と睾丸を切り取って
睾丸を食べていたらしい。
そのうち
殺してから食べる事に飽きてしまったチカチーロは
さらなる刺激を求め
生きたまま少年少女の身体を切り刻むようになった。
例えば…
口の両脇を耳まで切り裂いてみたり
ナイフを使い、いたいけな少女の鼻と唇を切り取って
それをその少女のアソコの中に押し込んでみたり
目玉をくり出して
お尻の穴に詰め込んだりした。
…勿論、生きたままで。
チカチーロはアソコばかりでなく
肛門も犯し
その犯した肛門から腸を引きずり出し
それをなめまわしたりもしていたらしい。
そうやって
相手が生きていようが
死んでいようが
チカチーロは構わずレイプを繰り返し続ける男だった。
チカチーロが逮捕されるまでの24年間の間に
少なくとも52人の少年少女が犠牲になったと言われている。
そして…チカチーロは小学校の教師だった…。
惨たらしい映像を見ながら…
僕は前に何かで知ったチカチーロの事を思い出していた…。
自分とは関係のない話。
僕が生まれる前
遠い異国でなら起こりえたかもしれないが
現代の日本では…
ましてや自分の周りでは
起こるハズもない
と高を括っていたチカチーロの犯行…。
けれど、それは間違いだった。
僕が今、目にしているものは
まるでチカチーロの愚行を思い起こさせるものだった…。
川口がチカチーロの事を知っているかどうかなんて僕にはわからない
けれど、今…目の前で流れている映像は
とにかく僕が知るチカチーロの犯行…そのものだった…。
かろうじて呼吸をしているだけのような状態だったが
少女はまだ生きているようだった。
けど少女の顔からは
唇と鼻が切り取られ
右の眼球がえぐり出されていた。
切り取られた唇や鼻や目玉は
少女のぺったんこの
胸の谷間に並べられ
それを眺めながら
川口はなおも腰を振り続けていた
両目をえぐらず
右目だけをえぐった事には
川口なりのこだわりがあったのだろう
腰を振りつつ川口は
10cm程の手鏡を少女の方に向け
無惨な自分の顔をわざわざ少女に見せつけていた
絶対に見たくなかったハズなのに
一瞬目に入ってしまったのだろう…
鏡を見た瞬間少女は
「ウワァァァァ…」
と、動物のような悲鳴を上げ
そして泣き始めた
その様子を見て
一層興奮したのか
その後すぐ川口は射精の時をむかえ
少女のアソコから
いびつな形の性器を抜くと
それを少女の顔の前に持っていって
右目、鼻、口、と
自分がえぐり出して出来た少女の顔の穴に
ドロドロの精液を流し込んだ
その時、射精する性器のアップになったが
亀頭が凜に噛み取られて無くなってしまっているせいか
普通ならおしっこをするように
ピュッとまっすぐ出るハズの精液が
ブッ、ビャッ、ボトッ、ドプッ…
と、まるで穴がひとつではないような感じで
汚ならしく不規則に色んな方向にボトボト飛び散った
その飛び散る光景が
本当に気持ち悪かった
僕は耐えきれず嘔吐しそうになり
まだまだ続きはあったかもしれないが
たまらずDVDを一度停止した。
最悪の気分だった。
最低の気分だった。
少女のあの状態
(出血の量)を見る限り
少女はその後
確実に死んでいる
…いや、出血多量なんて生半可な死に方じゃなく
もっと酷い殺され方をしたのかもしれない…。
それを考えると胸が苦しかった。
自分の無力さを呪った。
この愚行は今行われているワケじゃないから
そんなの土台無理な事くらいは
判っているのに
判ってはいるのに…
自分よりも弱い
幼い子供が
目の前で殺されるのを
止められなかった事が悔しかった
ただ指を咥えて見てることしか出来なかった自分が
もう…悔しくて悔しくてたまらなかった
名前も知らない少女の死がこんなに悲しいとは思わなかった
知らず知らずのうちに
少女に幼い凜の姿を重ねてしまったのだろうか?
その苦しむ姿が
とても他人事には思えなかった
そして深い悲しみは
いつしか鋭い怒りに変わっていた
今日という日の為に
様々な手を尽くし準備した数々の道具がある
凜に渡したマイオトロンもそのひとつだ
“凜が戻って来るまで手出しはしない”
はじめはそう思っていたが
最早それは無理な話だった
「あの子のソレには到底及ばないかもしれないけれど…
少しでも強い痛みと
少しでも深い恐怖を
こいつに与えてやる…。
死を救いにさえ思える程に…。」
僕はまずペンチを取り出した
古典的だが実に効果的な方法が数多く存在するペンチでの拷問
コレを使えば非力な僕にでも出来る事が沢山ある
名も知らぬ誰かの無念を
少しでも晴らす為に…
復讐とか拷問とか…
そんな甘美な響きの為じゃなく
自分に課せられた使命の様に
僕には川口に痛みと報いを与える義務がある
まるで無意味だと思っていた自分の生に
初めて強い意味のようなものを感じていた
此処はこれから地獄になる
地獄とは本来
悪い事をした罪人を裁き罰を与える為の場所のハズだ
だとしたら僕は
さしずめ…鬼かな(笑)
何でもいい
もう…ヒトには二度と戻れなかったとしても…
もう
それで…。
こんな奴を殺すのに
誰かが手を汚すべきじゃない
こんな奴を殺すのに
誰かが罪を被るべきじゃない
僕でいい
その役割は
ヒト以下の
忌々しい僕のような生き物にこそ
相応しいんだ…。
近い未来
必ず燃え尽きる事を
約束された炎が
特別な煌めきを
力を生む事がある
今の自分がそれにあたるような気がした
それくらいの恍惚感が僕にはあった
自分がまるで神に選ばれた人のような
そんな気さえしていた
見るとちょうど目の前に川口の手があった
「なんでもいいか…
はじめなんて」
静かな殺意が僕を押す
おもむろにさっきのペンチを握り締め
川口の中指の爪を挟むと
グイッと一気にそれを引き剥がした
木の幹が折れるように
メキメキッという背筋に寒い音がして
ベロンと爪は剥がれ落ちた
中からピンク色の肉が見え
時間差でジワーッと血が滲み出てきた
「ンーッッ!!!!」
激痛に目を覚ました川口が
猿轡越しに唸るような感じで
声にならない悲鳴を上げた
それはまるで
これから繰り広げられる地獄の始まりを告げるサイレンの音の様だった……
つづく。
僕が目にしたものは
まさに…まさに地獄そのものだった
川口は突然
椅子に緊縛されたままの少女を椅子ごと蹴り倒し
少女は椅子に繋がれたままの状態で脇腹を下にするようにして
バタン!と倒れた
それから椅子を持ち上げ
少女がうつぶせの状態になるように
クルリと回して椅子の背もたれを上にして止めた
その時、椅子が下から見えたんだけど
なんとお尻の下敷き部分が丸く
くりぬかれて大きく穴があいていた
その穴を見た時
川口がこれから何をするのかが
僕には何となく分かってしまった
川口は穴から見える少女のスカートを慣れた手付きでズルズルと引っ張り出すと
それをジョキジョキとハサミで切り始めた
すると血だらけになった裸のお尻がベロンと露になった
…その一連の動作の手際のよさ
全く躊躇する事のない感じ
そして、あらかじめ座席の下敷き部分がくりぬかれていた事等から
慣れてるな…という印象を受けた
それらは
これが初めての撮影ではない事を
物語っていた
少女のアソコに突っ込まれていたバイブは
倒れた時に抜け落ちたらしく
少女のアソコには今は何も刺さってなかった
しかし
ほんの今まであんなに太いバイブが刺さっていたせいだろうか
昨日まで処女だったハズの少女のアソコは
今はバックリと穴が開いたままになってしまっていて
内臓まで見えてしまうんじゃないか?
ってくらいに
ちつの奥の方までくっきり見えてしまっていた
それくらい大きな穴が開いてしまっていた
カメラはその穴のドアップをしばらく写すとそれから川口の醜い性器のアップに変わり
そのまま川口は左手で椅子の背を掴み
少し椅子を持ち上げるようにしながら
俗に言うバックの態勢で
そのまま少女の血だらけのアソコに醜いソレを挿入した
川口が腰を振るたびにパンパンパン
と
卑猥な音が聞こえてくる
そのまましばらく同じ映像が続いたから
たまらず僕は早送りをした
しばらくすると場面が切り替わり
少女は椅子にではなく
布団の上に仰向けになった状態で寝かされていた
ただし両手は万歳をするような状態で拘束されていた
ボロボロに切り裂かれたスカートも含め
洋服は着たままだった
突然ハサミのアップになり
そのハサミを使って
少女の服はドンドン切り裂かれてゆき
幼い体が露になってゆく
そこまではまだ普通だった
勿論、普通じゃないけど…でもまだ理解出来た
けれど次からは本当に吐き気がするような
おぞましい映像が映し出される事になる
まず…川口は少女のおさげを両方切り落とした
そしてその切り落としたおさげを少女の口に突っ込んだ
ウェッ、ウェッ
と
少女がむせる
それから
それから…
川口は
少女の乳首を
ハサミで切り落とした
この時ばかりは少女も激しい悲鳴をあげ
すぐあとに
顔を数発
ゴンッゴンッ
と鉄槌のような感じで殴られた
それから
殴られて崩れた顔のアップ
そして切り取った乳首と
乳首を切り取られた乳房のアップが
次々に映し出された
切り口からはピュッ
ピュッと血が噴き出して
それから目出し帽の男の口のアップになると
血が噴き出している
元、乳首があった場所に直接口をつけ
そこから出る血を赤子が母乳を飲むかのように
無心でチュウチュウ吸い始め
その必死な姿が
吐き気を誘った
その頃くらいから
少女の顔はもう
完全にうつろだった
目から鼻から口から
顔にあるすべての穴から
何かしらの液体がダラダラと垂れ流しになってしまっていた
この子はもう
何もかもを
諦めてしまったのかもしれない…
目が完全にとんでて
覚せい剤でハイになってバカになってしまっているような
映画とかでよく目にする
あんな顔をしていた
それから川口はまた正常位で挿入をし
またパンパンと腰を振った
僕はただ…
もう…この男が
この少女の事を殺さない事だけを
それだけを祈った
心から
心の底から…
けれどその
儚い願いは
やはり、いとも簡単に
打ち砕かれてしまった…
それからの映像は
もう本当に
完全に理解不能だった
本当に地獄だった…。
1980年代
旧ソ連のウクライナ共和国のスカスカヤ州に
“アンドレ・ロマノビッチ・チカチーロ”
という連続殺人鬼がいた
81年、チカチーロは誘拐した17才の少女の乳首を噛み千切って生で食べ
それからレイプして殺害した。
それまでも性的虐待やレイプ
9才の少女をレイプしナイフでズタズタに切り刻んだりと、残虐な事件を起こしてきたが
その時の、81年の少女の乳首を食べた時の食人を含む殺人の
あまりに強い快感が忘れられず
彼をどんどん異常な殺人鬼へとエスカレートさせていった
それからのチカチーロの犯行は凄惨極まれるものだった
ある時は
誘拐した少女の唇と鼻と指を切り取り
その後、首を絞めて殺害し
それからその子の身体を切り開いて
心臓と肺を取り出し
それらをグチャグチャに切り刻んだのちに身体の中に詰め直したりもした。
腸を引きずり出すなんてのは最早当たり前で
もっと酷い時は
幼い少女の性器をナイフを使って
えぐるように切り取ったり
腹を開いて子宮を取り出して
それらを生で食べたりしていた。
チカチーロは少女の子宮が大好物だったらしく
たびたび生で食べては
その甘い味にちなんで
少女の子宮を
「女の梨」
と呼んでいた。
逆に相手が少年の時は
性器と睾丸を切り取って
睾丸を食べていたらしい。
そのうち
殺してから食べる事に飽きてしまったチカチーロは
さらなる刺激を求め
生きたまま少年少女の身体を切り刻むようになった。
例えば…
口の両脇を耳まで切り裂いてみたり
ナイフを使い、いたいけな少女の鼻と唇を切り取って
それをその少女のアソコの中に押し込んでみたり
目玉をくり出して
お尻の穴に詰め込んだりした。
…勿論、生きたままで。
チカチーロはアソコばかりでなく
肛門も犯し
その犯した肛門から腸を引きずり出し
それをなめまわしたりもしていたらしい。
そうやって
相手が生きていようが
死んでいようが
チカチーロは構わずレイプを繰り返し続ける男だった。
チカチーロが逮捕されるまでの24年間の間に
少なくとも52人の少年少女が犠牲になったと言われている。
そして…チカチーロは小学校の教師だった…。
惨たらしい映像を見ながら…
僕は前に何かで知ったチカチーロの事を思い出していた…。
自分とは関係のない話。
僕が生まれる前
遠い異国でなら起こりえたかもしれないが
現代の日本では…
ましてや自分の周りでは
起こるハズもない
と高を括っていたチカチーロの犯行…。
けれど、それは間違いだった。
僕が今、目にしているものは
まるでチカチーロの愚行を思い起こさせるものだった…。
川口がチカチーロの事を知っているかどうかなんて僕にはわからない
けれど、今…目の前で流れている映像は
とにかく僕が知るチカチーロの犯行…そのものだった…。
かろうじて呼吸をしているだけのような状態だったが
少女はまだ生きているようだった。
けど少女の顔からは
唇と鼻が切り取られ
右の眼球がえぐり出されていた。
切り取られた唇や鼻や目玉は
少女のぺったんこの
胸の谷間に並べられ
それを眺めながら
川口はなおも腰を振り続けていた
両目をえぐらず
右目だけをえぐった事には
川口なりのこだわりがあったのだろう
腰を振りつつ川口は
10cm程の手鏡を少女の方に向け
無惨な自分の顔をわざわざ少女に見せつけていた
絶対に見たくなかったハズなのに
一瞬目に入ってしまったのだろう…
鏡を見た瞬間少女は
「ウワァァァァ…」
と、動物のような悲鳴を上げ
そして泣き始めた
その様子を見て
一層興奮したのか
その後すぐ川口は射精の時をむかえ
少女のアソコから
いびつな形の性器を抜くと
それを少女の顔の前に持っていって
右目、鼻、口、と
自分がえぐり出して出来た少女の顔の穴に
ドロドロの精液を流し込んだ
その時、射精する性器のアップになったが
亀頭が凜に噛み取られて無くなってしまっているせいか
普通ならおしっこをするように
ピュッとまっすぐ出るハズの精液が
ブッ、ビャッ、ボトッ、ドプッ…
と、まるで穴がひとつではないような感じで
汚ならしく不規則に色んな方向にボトボト飛び散った
その飛び散る光景が
本当に気持ち悪かった
僕は耐えきれず嘔吐しそうになり
まだまだ続きはあったかもしれないが
たまらずDVDを一度停止した。
最悪の気分だった。
最低の気分だった。
少女のあの状態
(出血の量)を見る限り
少女はその後
確実に死んでいる
…いや、出血多量なんて生半可な死に方じゃなく
もっと酷い殺され方をしたのかもしれない…。
それを考えると胸が苦しかった。
自分の無力さを呪った。
この愚行は今行われているワケじゃないから
そんなの土台無理な事くらいは
判っているのに
判ってはいるのに…
自分よりも弱い
幼い子供が
目の前で殺されるのを
止められなかった事が悔しかった
ただ指を咥えて見てることしか出来なかった自分が
もう…悔しくて悔しくてたまらなかった
名前も知らない少女の死がこんなに悲しいとは思わなかった
知らず知らずのうちに
少女に幼い凜の姿を重ねてしまったのだろうか?
その苦しむ姿が
とても他人事には思えなかった
そして深い悲しみは
いつしか鋭い怒りに変わっていた
今日という日の為に
様々な手を尽くし準備した数々の道具がある
凜に渡したマイオトロンもそのひとつだ
“凜が戻って来るまで手出しはしない”
はじめはそう思っていたが
最早それは無理な話だった
「あの子のソレには到底及ばないかもしれないけれど…
少しでも強い痛みと
少しでも深い恐怖を
こいつに与えてやる…。
死を救いにさえ思える程に…。」
僕はまずペンチを取り出した
古典的だが実に効果的な方法が数多く存在するペンチでの拷問
コレを使えば非力な僕にでも出来る事が沢山ある
名も知らぬ誰かの無念を
少しでも晴らす為に…
復讐とか拷問とか…
そんな甘美な響きの為じゃなく
自分に課せられた使命の様に
僕には川口に痛みと報いを与える義務がある
まるで無意味だと思っていた自分の生に
初めて強い意味のようなものを感じていた
此処はこれから地獄になる
地獄とは本来
悪い事をした罪人を裁き罰を与える為の場所のハズだ
だとしたら僕は
さしずめ…鬼かな(笑)
何でもいい
もう…ヒトには二度と戻れなかったとしても…
もう
それで…。
こんな奴を殺すのに
誰かが手を汚すべきじゃない
こんな奴を殺すのに
誰かが罪を被るべきじゃない
僕でいい
その役割は
ヒト以下の
忌々しい僕のような生き物にこそ
相応しいんだ…。
近い未来
必ず燃え尽きる事を
約束された炎が
特別な煌めきを
力を生む事がある
今の自分がそれにあたるような気がした
それくらいの恍惚感が僕にはあった
自分がまるで神に選ばれた人のような
そんな気さえしていた
見るとちょうど目の前に川口の手があった
「なんでもいいか…
はじめなんて」
静かな殺意が僕を押す
おもむろにさっきのペンチを握り締め
川口の中指の爪を挟むと
グイッと一気にそれを引き剥がした
木の幹が折れるように
メキメキッという背筋に寒い音がして
ベロンと爪は剥がれ落ちた
中からピンク色の肉が見え
時間差でジワーッと血が滲み出てきた
「ンーッッ!!!!」
激痛に目を覚ました川口が
猿轡越しに唸るような感じで
声にならない悲鳴を上げた
それはまるで
これから繰り広げられる地獄の始まりを告げるサイレンの音の様だった……
つづく。