さてさてPJ峰家のスイス新婚旅行記も大詰め。
ついに、というか後ろ髪引かれる思いで、愛して止まない「グリンデルワルト」に別れを告げ、目指すは名瀑の宝庫「ラウターブルネン」へ!
出発の朝もやはりピーカン。
馴染み深い景色との別れほど辛いものはない・・・・
それではということで、思い出がはみ出さんばかりに詰まった、お気に入りのマムートのバックパックを背負い、ホテルの外へ。
(5年くらい前、嫁と二人でアジア旅行に行った際にホーチミンの盗品街にて中古¥4000で購入し、それから愛用している)
もちろん、BGMはカウベルのカランカラン~
フロントのスイス美女に別れを告げ、馴染み深い町を歩き、馴染み深い公園を通り抜け、馴染み深い駅に向かう。
「馴染み深い」を連呼したがグリンデルワルト滞在はたったの3日。
しかし、不思議な事にそこにはどうしても「馴染み深い空気」が流れているのだ・・・・
前にも来た事があるような、前にも感じた事のあるような雰囲気が確かにある。
しかし、なかなか嫁がその場を動こうとしない。
後ろ髪引かれるのか?感動からなのか?いやいや土産物を気の済むまで買っていないからだ!!
「土産物買うの?」
「うん・・・・でも二人で買うとイライラするから・・・・」
「そんなことないよ!買いに行こうぜ!!」
「イライラしない?」
「しないさ(嘘)!」
こんな会話をしながら、ホテルからすぐの土産物屋に。
そこには気の良さそうなスノーボーダーの兄ちゃんが、笑顔で対応している。
どっかで見たことあるような甘いマスク・・・・兄ちゃんもどこかジロジロこちらを伺っている様子・・・・
「確か!昨晩ジムで会いましたよね?」(ベンチプレスの振りをしながら)
向こうも痺れを切らしたのか、ついに話しかけてきた。
「そうそう!やっぱりあの時の!!」(これまたベンチプレスの振りをしながら)
話すと、彼はスノーボードジャンキーらしく、オーストリアから出てきて、この町で働きながら冬を心待ちにしているらしい。
しかし、普段の仕事は毎日が退屈で、その発散からジムに通って体を鍛えているのだ。
という事は同志?こうなったらこっちのもの。しかも昨晩のジム対決では全ての種目において、日本代表のPJ峰がウェイトの重さ、回数共に上回り、若干上から目線状態(笑)。「何だよ?その対決!」とお思いの読者の皆さんも、ウェイトトレーニングを経験するとその上下関係は理解するのに時間は要らない。とにかく重いものを回数上げたほうが勝ちなのだ。そこにハンサム&不細工&長足&短足&外人などなどの理由は関係しない。
そのせいか?アウェイにも関わらず会話の優先権はPJにあり。
バックカントリーの話、グリンデルワルトの冬の魅力、テレマークの話、に花が咲き、実に充実した土産物タイムを過ごした。
その間の嫁の買いっぷりといったら実に清清しい!次から次へとレジにはTシャツの山が・・・・・
とまあ、こんな感じで最後まで濃い~時間を過ごしながらグリンデルワルトから列車にて次の目的地に到着。
お次は冒頭でも書いたようにスイスでも有名な名瀑が点在する滝と氷河の町「ラウターブルネン」。
駅を降りたらこの景色・・・・
町の中心部を流れる川の水質もバッチリ。
氷河の溶けた、日本で言う「ササニゴリ」のようないかにも渓流魚が好みそうな美渓。
写真を見ても解るように、大昔はこの両岸の崖上まで氷河が形成され、長い間かけて今の地形になるまで削り取った跡。
この谷底の遊歩道を歩きながら、目指すは氷河をくり貫きながら成長し、今も尚変化し続ける「トゥリュンメルバッハの滝」。
ちなみに写真の滝は「シュタインバッハの滝」。
「これだけでも十分!」と言わんばかりの嫁をこれまた引きずり回し、歩き倒し、励まし続け歩く事約2時間・・・・
ついに目的の滝(名前が長いので省略)に到着。
写真だと解り辛いが、気の遠くなるような時間をかけて、トルネードしながら数百メートルの岩盤を浸食した滝。
これまた入場料は高いが(ここまで来るとスイス観光価格にも慣れ、というか麻痺し覚えていない・・・・)、一見の価値有り。
エレベーターで最上部まで登り、あとは全て自らの足で下りながら絶景ポイントを見て回る。
とは言え、こちとら観光大嫌い人間・・・・人混みを掻き分け、渓流魚が存在しないか?キャニオニングに使えないか?おっ!あんな所にハーケンが打ってある!クレイジーな奴がトライしたのか?
などと、一般観光客とは全く別次元の目線で、名瀑を楽しむ。
その間、嫁様は多数の人種に話しかけ、ツーショットの写真を撮ろうと頑張る。
この異色な夫婦の姿はスイスの地でも目立ったことだろう・・・・
旦那はなぜか、釣竿をザックに付けているし・・・・
ってな具合で、ひとしきりこの町を楽しみ、ついにこの旅第二の目的地「ツェルマット」に移動を決意。
もちろん帰りはバスを使いました!滝を見終わった嫁が「真っ白な灰」になっていたもので・・・・
相変わらずスイスの列車は心地良い速度で走り、流れていく車窓からの景色は完璧。
スイスBEERを片手に、ケバブにかぶり付きながら・・・・ウトウトしている嫁さんそっちのけで写真を撮り、一人ワクワクしているPJ峰。
1時間半くらいだろうか?突線路は峡谷を縫うように走り出し、ブドウ畑をすり抜け、小さな町に到着。
聞き取りにくいスイス語「ツェルマット」にようやく気が付き下車。
格好イイネ~この響・・・・「ツェ」ていうところがいかにも山家心を鷲掴みにするね・・・・
「ツェ」というところがさ!何て言う事はお構い無しに、さっきまで灰だった嫁様は元気100倍!!!!!
本当にこういうときの女性の適応能力は凄い。
そこまでの過程や、準備などは要らない。すぐさまこの土地に馴染んでしまう・・・・
見慣れない電気自動車(ツェルマットは一般車は進入不可。実にクリーンな空気が楽しめる)に興味を引かれながら、今宵のホテル「テスタグリジア」にチェックイン。
グリンデルワルトよりも遥かに観光地色が強く、例えるならば「軽井沢」のような雰囲気にドギマギしながら田舎者のPJ一家は部屋へ。
そしてバルコニーから外の風を感じようと、帳が下り始めた町並みに目をやる・・・・
と!その瞬間!!
目の前に突如現れた「巨人」。
まさに!「ワシがマッターホルンじゃ!」といわんばかりの存在感。
思わず「ははー!」と頭を下げたくなるような衝動に駆られるほど、その実力は半端じゃない・・・・
また町並みに映えるね~
さてさて、今宵はこのバルコニーから、スイスワインを片手に闇夜に浮かび上がったマッターちゃんでも楽しもうか。
まあその前に腹ごしらえ。
ホテルの前にはガイドブックでもお勧めなイタリア料理店がおいで~おいで~している。
まだまだ夜は更けない・・・・
これからが本番である。
外気はマイナス。しかし、PJは短パンルック。
嫁もその姿に反対したが、どうしてもこの懐かしい厳冬期の乗鞍を思い出させる冷気を全身で味わいたい為に無視。
もちろん、他の観光客からは無視されることは無く、クレイジージャップの名を欲しいままにしたのは言うまでもない・・・・
*次回vol9にて最終章となります・・・・
最終的にはクラブODで行きたいんですよ~
皆でトレッキング&スキーの旅に・・・・
ちなみに現地の「グリンデルワルト日本語観光案内所」の所長さんと仲良くなりまして、「タイアップしよう!!」何て感じになっています。
近い未来そんな日が来る事を夢に見ます。
それよか、PC直りました?
スイスでもDEEPな旅を繰り広げましたね。
いつか、『PJ氏と行く、グリンデルワルト』
実現できたらなんてステキ☆
私は乗鞍で大満足ですけどね(^ー^)ノ