先週の水曜に副鼻腔炎の術後の検査でCTを撮ってもらい、問題無いことが確認された。これで耳鼻科は卒業だと医師から笑顔で伝えられた。鼻づまりに長らく苦しんできたのが嘘のようである。匂いがしなくなったのはここ数年だが、副鼻腔炎には小学生の時から悩まされてきた。
臭覚も完全ではないが少しずつ戻ってきている。コーヒーをいれたときなどふわっといい香りがすることがあり、そんなときはいつもより美味しく感じる。医師と医療関係者には感謝してもしきれない。
更に良かったことは、毎日飲まなければならなかった去痰薬や抗生剤などの三種類の薬から解放されたことである。もともと抗うつ剤、抗不安剤と腎炎関係の薬を飲んでいたため、それに加えて鼻の薬となると薬漬けになっているようで少し憂鬱であった。
数年前に匂いがしなくなって別の耳鼻科にかかったのだが、そのときの医師は年齢のせいと一蹴した。医師によってこれほど能力に差があるものなのだろうか。もしかすると母もより専門的な医師に治療してもらったら、寝たきりにはならなかったのかもしれないという考えがよぎる。
母の住んでいる地域は病院が少なくて交通の便も悪く、救急車で運ばれたときの病院以外に入院出来るところが無かった。医師の選択の余地はなかった。そして新型コロナの流行のため、駆けつけることが出来なかった。
自分ばかりがこんな専門的な病院にと思うと頭が締めつけられるようになる。ああ、また怯えが強くなりそうな感じがする。早く寝てしまおう。