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子育てアドバイス・スクラップブック-アメリカ編

アメリカの育児・家庭情報誌に見つけた躾や子育てのアドバイス記事を集めています。我流の和訳をつけています。

ハードキャンディ―安易なドラッグ(3)

2008年07月22日 | ドラッグ問題
咳止め(中枢性鎮咳薬)
Cough Medicines

乱用例
What’s being abused

成分:デキストロメトルファン(dextromethorphan (DXM))
   ニックネーム:ビタミンD(Vitamin D)
 錠剤タイプ
  代表的な製品名(米):コルシディンHBP(Corcidin HBP Cough & Cold)
         その他の店頭販売薬(other over-the-counter pills)
  ニックネーム:スキトゥル(Skittles)、レッドデビル(Red Devils)、トリプルC(Triple-C)
 シロップタイプ
  代表的な製品名(米):ロビトゥーシン(Robitussin),デリシム(Delysim)
  ニックネーム:トゥーシン(Tussin)、オレンジクラッシュ(Orange Crush)

代表的な使用方法
How kids get high

咳止めの一回当たりの使用量には10~30mgのデキストロメトルファン(DXM)が含まれています。DXMには習慣性があり、化学的構造・作用もコデインに類似しています。乱用者はアルコール飲酒時のような酩酊感から幻覚、体外離脱感などを得るために、この薬の通常使用量の15倍余りを一度に服用します。

シロップの場合、一瓶を一気に飲みこむこともあります。しかしこの「ロボトリップ」あるいは「ロボドージング」と呼ばれる方法は時に嘔吐を催すため、錠剤を好む子供たちもいます。錠剤ではCorcidin Cough & Cold(小さな赤い錠剤で、3つのCの刻印があります)に人気があります。「甘いシナモン味がするのよ。それでハイになれるんだからクールよね」(Ashlyn M.、16歳、NYC)


危険性
The consequences

咳止めシロップを大量に服用すると、目の焦点が合わなくなる、ろれつが回らない、心拍数の増加、全身性発作、昏睡等が現れます。また、咳止めには鎮痛剤のアセタミノフェン(acetaminophen)が含まれるため、大量の服用には肝臓を傷める可能性もあります。専門家達は近年の事故、精神障害、暴力による致死事件の何件かはDXM乱用の副作用によるものと推測しています。


親としてできること 
What you can do

家庭では、咳止めは常に一瓶のみ買い置くこととし、且つ子供たちの目に触れないよう保管してください。また、DXM乱用者はよそよそしく周囲に無感心、あるいは彼ら自身や彼らの身の回り品に必要以上に気を奪われているように見えることも覚えておきましょう。例え子供たちの行動に何ら異常が見られない場合であっても、咳止めシロップの空き瓶や空の錠剤ケース(ブリスターパック)がないかどうか、子供たちのバックパックや自室、車内を定期的に調べるようにしましょう。