父の日

　21日の日曜は父の日という事で。
　姪孫が遊べるように家用として、父の日のプレゼントで、父に足蹴りバイクを本日渡しておりますが。

　そしたら、父は「こんなものを買うな」と愚生が無駄遣いをした事を責め立てて来ました。
　「こんなのを買う位ならば、農業を手伝え」とか「飲み物の一杯の方が良い」とか貶されてばっかし。

　そんなに要らないのならばと姉に電話して、姉に差し上げようと思ったら、姉の家には姪がおられ、帰り掛けに取りに来ることになったんです。

　結局は、家用の遊び道具が一つ無くなって、姪の家にそれがいちゃった。

　素直じゃないと言おうか、他人の好意を無にする酷い人間に成り下がっている様で。
　それに愚生が病気療養中で何もできない身体である事すら忘れているかのようだ。

　30年位前に愚生に「不幸になるならば不幸になっても構わない」と父は大見得を切って断言したのも忘れているのだろうか。
　現に不幸な状況下に陥った時には、遅かりしなのに。
　「田んぼの畦道すらまともに歩けなくなった」と嘆く老父に為っても。

　それで悔い改めるならばまだしも、強がって頑固にも他人の言う事を聞こうとしないんだから。
　祖母が亡くなってから、父の頭もおかしくなり始めたんですが、すでに狂っていたかも。

　健忘症なのか、過去に自ら言った事は、「言った覚えが無い」とか誤魔化しているのか、本当に忘れているかのようです。
　
　これが真言宗の小さな仏像を大事にして、宗教の正邪も何もかも理解出来なくなった姿なんでしょう。
　嘘吐きで外面が良い、他人の意見なんかは聞き入れない頑固さはいつまで経っても治らない。

　我が家で姪孫が足蹴りバイクに乗って、動き回る姿が見えなくなってしまった。