日暮しトンボは日々MUSOUする

唯我独尊女の企み (姉のこと・その5)

前回からの続き  私がまだ20代前半だった頃の話から…
姉(文子)が九州にある旦那の実家を飛び出して2年近く経った。 その間、旦那はもう一度姉とヨリを戻すために、わざわざ九州から神奈川まで数回会いに来ている。 だが、姉の決意は固く、絶対九州の山の中の生活には戻りたくないと言っている。 しかし、私がアパートを借りて一人暮らしを始めたあと、たった半年くらいであっさりと旦那とヨリを戻した。 そのやり方がすごい。 姉は長男である旦那に、九州の家の権利も畑の土地も全部弟夫婦にゆずって、もう九州には帰らないと約束させたのだ。 両親が用意してくれた新居も、弟夫婦に両親の面倒を全て任せるという条件で譲り、そこに住まわせた。 そして旦那は再び神奈川に住民票を移し、私の実家の近くにアパートを借りて親子3人で暮らす事になった。 姉は旦那に愛情があって元に戻ったのではない。旦那の収入源が欲しかったのだ。 そうすれば自分一人で子供の面倒を見なくて済むし、自分の負担を減らして好きなことができると思ったからだ。 別居中、九州の実家や旦那の悪口を散々聞かされていたので、ヨリを戻すなんて誰も思ってはいなかったので私も両親も、姉のあまりの行動に面食らった。 旦那が姉と別れたく無いという惚れた弱みを利用しつつ、自分の思うがままにことを進めていく。 あくまでも夫婦の問題だから、これ以上他者が口を挟む事はできない。 それにこの女に誰が何を言っても人の意見など聞く人ではないので、もう好きにさせるしかなかったのだ。 最初は旦那も姉も真面目にやていたのだが、過去の清算しきれていない借金(いまだに何の借金かは不明)が残っていた。 それを私の父が2回ほど肩代わりした。 お金を借りるときだけ姉は、「お金がないから助けて…」としおらしく頼むのだが、お金を借りて借金を返した後は、姉は友達と北海道とかマレーシアとかに旅行に行っている。 それを知った私は頭に来て姉夫婦を呼び出して説教をした。 旅行に行くお金があるのなら何で親から金を借りたんだ!と、問いただした。 すると姉は、借金を作ったのは私じゃない!この人だ。 と言って旦那を指差す。 それに旅行したのは私が働いた貯金で行ったんだから文句を言われる筋合いはない。 と、筋の通らない言い訳をほざいた。 良い時だけ人を利用して、自分に害が及ぼす時は切り離す。 この人の呆れた言い分は大体予想が付くようになってきた。 やはり何を言っても無駄だ…   私は旦那の方に、もうウチの実家に迷惑をかけないで ほしいと言った。 義理の弟にまで情けない状況を嗜められた旦那は流石に申し訳ないと思ったのか、旦那は車で廃材等の運搬の仕事(怪しい仕事)から、庭石や塀などの外壁リフォームの仕事に就き、今度こそ本当に地道に働き始めた。 その頃私も、国分寺から川崎の武蔵新城と言うところに引っ越しをした。 今までは仕事と言ったらほぼ漫画家のアシスタントだったが、自分の仕事の依頼も少しづつ増えてきた。 順調に仕事が軌道に乗り始めた矢先に実家の母からの電話。    その電話の内容に私は嫌な予感がした。 

(ここから先は、父親の介護の話と時期は同じになる) 








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