私はチェブラーシカとゲーナが大大大好きだ!
チェブのファンになって6年ほどになる。初めてチェブを見た時、私はこの世にこんなに可愛らしいものがあったのかと心から感動した。とにかくかわゆい!かわゆいのだ!かわゆいったらないのだ!もう、言葉に出来ないくらいカワユイのだ!!チェブは勿論、クロコダイルのゲーナも忘れてはいけない!!
シューメンにいた時、同居人だったポーランド人のヨアンナとイギリス人のジェニーと3人でレストランで食事をしている時、たまたまチェブラーシカの話になったことがある。共産国だったポーランドでもチェブラーシカは当時大変な人気で、ヨアンナも勿論知っていた。ヨアンナと私はえらく盛り上がってしまい、チェブラーシカの歌を歌い始めてしまった。共産国ではなかったイギリス生まれのジェニーはやはり何のことかさっぱり訳が分からなかったらしい。人目を気にし始めたジェニーをよそ目に、私たちはお互いチェブを知っていた興奮からなかなか醒めることが出来ず、アコーディオンを弾く真似をしながら歌を歌い終えてようやく満足したのだった。
去年の12月のある日のこと。
なんと、なんと、このチェブラーシカの作者がソフィアに来るということで、はるちゃんと韓国人のヨンキョンと一緒にホールへ見に行った。当時ブルガリア語を教えて下さっていたご年配のフィンゲローヴァ先生も行きたいとのことで一緒に行くこととなった。いつだったか、授業でもたまたまチェブの話が出たことがあり、普段は冷静でおしとやかなフィンゲローヴァ先生が、鼻息も荒くチェブの魅力を語ったことが印象的である。翌日フィンゲローヴァ先生は、年代モノのチェブグッズをいくつか持参し、私たちに披露して下さった。
このように、チェブは国民的大人気者なのである!
そしてこの日、ドキドキしながら作者であるウスペンスキー氏の講演会に参加した。
しかし、氏はロシア人であるため、何をおしゃべりになっているのかはてんで分からなかった。何せこれはロシア文化会館みたいな所で行われ、ロシアに詳しい人たちが主な対象者となって参加していたため、ブルガリア語の通訳も一切なかったのだ。しかも客人の大半は子供であり、子供のくせにちゃんとロシア語を理解しているらしく、笑うところではキャハキャハ笑っていた。大人気なくも「ちぇっ」と心の中で舌打ちしてしまったりした。
話の内容は全くわからなかったが、「うにゃにゃ、うにゃにゃ、何とかかんとか、うにゃにゃ、うにゃにゃ」と繰り返す歌だけが頭に残った。しかしコレはチェブとは関係のないアニメであるので、さほど重要ではない。
ウスペンスキー氏が講演の後に、サイン会みたいなものをし始め、私はドキドキし始めた。
「行くべきか?!子供ばかりに間に入れるのか?!」葛藤が始まる。ああ、この日私は持っていたチェブの絵本を持参しようと思っていたのに家に忘れてしまっていた。周りを見渡す。サインを求めて並ぶ聴衆は皆胸に本をかかえている。
「行かなくていいのか?!ほんとにいいのか??」
私は外にあった本屋へ駆け込んだ。チェブラーシカを買うためである!チェブラーシカの本を胸に、私もサインを貰うのだ!
時に物事は上手くいかないものである。
あいにく、チェブラーシカは全部売り切れていた。きっと先手を打って、さっきキャハキャハ笑っていた連中が買い占めたに違いなかった!ああ、く、くやしい。私があの時大人のプライドでもって、決断に躊躇したからだっ。
仕方なくホールへ戻り、幸せそうなキャハキャハ軍団を横目に、大人としてぐっとこらえた私だった。
さて、ついこの間、私は近所のスーパーマーケットで、なんとブルガリア語版のチェブラーシカのDVDを発見した!!☆か・ん・ど・う☆
声を上げそうになったのをちょっとこらえて、ほんの少しだけ感嘆符をもらし、ためらいなく購入した!!しかも1.9レヴァというので再び☆か・ん・ど・う☆
しかもしかも私の知らないお話が1つ入ってる!☆か・か・ん・ど・う☆
しかし時に物事は上手くいかないものである。
私にとって新しいお話になるはずだった最後の収録作品は、チェブとは何の関係もないお話だった。
とはいえ、ブルガリア語でチェブが見れるのは、私にとって大きな大きな喜びだ!何回も見てやろうっと。
そして私は今またチェブを見ながらブログを書いている。
現代ロシアの不機嫌な旅行者(これにつきましては、先の記事「トルコのロシア人」を参照下さい。)も、チェブを見て心を癒せばいいのになあ。。。
(ブログ引っ越しました。よろしければ是非お立ち寄りください!
→ buldaisuki.com )