【カグヤ】『・・・・・のび太さん・・・・・のび太さん・・・・・』
【のび太】『えっ!誰?・・・・・何!?』
【カグヤ】『私は、カグヤといいます。今のび太さんの脳神経におじゃまして話しています。この度は命を救っていただきありがとうございます』
【のび太】『脳神経?なに!なに!なに?もしかしてオバケ?祟られてるの?こ・わ・い(ブルブルブルブル)!助けてーーーーー!』
【カグヤ】『あっ!ごめんなさ!怖がらないで!私はただお礼が言いたくて・・・・・』
【のび太】『なんでもいいから!出ていってよ!』
【サンプル博士】『わぁ!ビックリしたであります!』
(のび太は耳をふさぎ、強く目を閉じ、うずくまっている)
【カグヤ】『(のび太さん・・・・・そうだ!)そのままにして、目を開けないで。』
(のび太が夢の中で見た光が集まり形を形成してゆく)
【のび太】『これは・・・・・あの夢の中の・・・・・しずかちゃん・・・・・いや、違う・・・・・』
【カグヤ】『おどろかせてごめんなさい。あらためまして、カグヤといいます。・・・・・』
【のび太】『ぼ、ぼく、野比のび太です。(かわいいーーーーー!)』
(のび太は目を閉じボーッとしている)
【カグヤ】『・・・・・仲間を探している途中に「叫びの海」に呑み込まれてしまい、身動きが取れなくなってしまいました。どうしようもなく、あきらめかけたその時に突然、のび太さんたちが現れて、無我夢中で・・・・・そしたら今度は暗闇に呑み込まれ、気付くとここへ・・・・・』
【のび太】『えっ!でもなんで!なんで?どうして?ぼくと話せるのさ?』
【カグヤ】『今、のび太さんの脳神経に入りこみ、のび太さんの記憶や経験を借りて・・・・・つまり、今は私があなたで、あなたが私なのです。』
【のび太】『%#$&????・・・・ド・ド・ド・ドラえもんーーーーーー!』
(慌てて部屋を飛びでて、急いで階段を駆け下り、食事中のドラえもんのところへ)
【ドラえもん】『今度はいったい何だい。今は食事中だよ。のび太くんもすわって食べなよ』
【のび太】『それどころじゃないんだ!!!!ぼくの中にガグヤがいて、それがしずかちゃんに似てて、今はカグヤがぼくで、ぼくがカグヤで、・・・・』
【ドラえもん】『何を言っているのかわからないよ。』
【のび太】『もーーーっ!とりあえず来て!!!』
(のび太はおかずのエビフライを一つ口にし、ドラえもんを引っぱり部屋へかけていく)
【パパ・ママ】『なんだ????』
【ドラえもん】『・・・・・今度はどうしたんだよ』
【のび太】『あのね!あのね!目を閉じるとカグヤって子が現れて、耳が長くて、しずかちゃんに似ていて、ぼくに話しかけてくるんだ・・・・・そして、%$#&$%・・・・・』
【サンプル博士】『?????』
【ドラえもん】『のび太くん、のび太くん、オイ!!のび太ーーーーーー!』
【のび太】(;゚Д゚)
【ドラえもん】『ちょっと落ち着いて。も~きみが何を言いたいのか解らないよ・・・・・どこかおかしいんじゃない?そうだ!救急医療バッグ!』
【のび太】『そんなの出してどうするのさぁ~』
【ドラえもん】『まぁ~まぁ~(モゾモゾモゾモゾ・・・・)あったあった。これはね、調心器といってね、体自体の調子を細胞レベルでじかに聴くことができる道具なんだ。どれどれ、まずはお腹から・・・・・変なものは食べていないかなぁ~・・・・』
【調心器】『良好です!』
【ドラえもん】『心臓や肺や胃や腸は・・・・・』
【調心器】『良好です!良好です!良好です!良好です!・・・・・』
【ドラえもん】『それじゃ~知っているけど・・・・・頭は・・・・・』
【調心器】『ブーブーッツビービーガーガー・・・・・』
【ドラえもん】『やっぱり最悪だ・・・・・』
【サンプル博士】『クスクスクス・・・・・』
【のび太】『なんだよ!馬鹿にばかりして!もーーいいよ!!!!』
【ドラえもん】『ん!ちょっと待って!静かに!・・・・・何か聞こえる』
【サンプル博士】『!・・・・私にも、でございます』
【ドラえもん】『も~じゃまだな~』
【カグヤ】『・・・・・はじめまして。驚かせてごめんなさい・・・・・』
【ドラえもん】『わーーーーー!いたーーーーー!本当にいた!どうして!?』
【カグヤ】『あなたがドラえもんさんですね。そしてそちらがサンプル博士さんですね。のび太さんの記憶にあります・・・・・』
【サンプル博士】『サ・サ・サ・サンプルって、初対面なのに・・・・・』
【ドラえもん】『記憶って・・・・そうか!のび太くんの脳の中か!でも、ろくな記憶ないからあまり見ない方がいいかと・・・・・』
【のび太】『なんだよそれ!でも恥ずかしいからあまり見ないで・・・・・』
【カグヤ】『あっ!・・・・・そうですね・・・・・』
【のび太】『・・・・・見たな・・・・・』