介護士の仕事は体力を使うだけでなく、細やかな配慮も必要となるので精神的にも疲労が溜まります。これらの理由をもとに、介護士が陥りやすい疾病を挙げてみましょう。
まずは腰痛。長年続けていても、腰痛が悪化して介護の仕事から離脱してしまうことも少なくありません。介護士はどうしても同じ姿勢でいる時間が多かったり、無理な姿勢で重たいものを持ったり、利用者を支え続けたりという場面が多いです。腰痛対策として、本来であればボディメカニクスを考慮した利用者サポートを行うべきです。しかし、時間に追われて忙しい介護の現場では、どうしても腰のことまで気にしてケアしている場合ではないことも多いのではないでしょうか。腰痛は急に悪化することもあります。忙しくても、少し腰のことも気にしながらケアできるような職場環境が望まれますね。
介護士には燃え尽き症候群も多いです。自分の思う職場と違っていたり、利用者を優先しすぎてしまい自分を抑え込み過ぎてしまうや給与が思っていたよりも低いことなどで生じてしまいます。仕事とプライベートをはっきり区別させて、上手にストレス発散や気分転換をしていくことが大切です。
もうひとつ深刻なのが睡眠障害。夜勤をこなしている介護士の場合、睡眠障害に陥る人も多いのが現状です。日勤と夜勤が不規則に入り込んだシフトとなることが多く、そうなると体内リズムが乱れてしまい、寝たいのになかなか寝付けない、寝ても途中で何回も起きてしまう、ということが起きてしまうのです。夜勤後に陽の光をあまり浴びないようにしたり、仮眠をとる時間を考慮して対策をとっていく必要があります。