上島笑子/花冠同人

上島笑子の俳句

現代俳句一日一句鑑賞 7月分好きな句

2009-01-28 09:21:59 | Weblog
現代俳句一日一句鑑賞 7月分好きな句

7月 1日 諸手さし入れ泉にうなづき水握る/中村草田男
7月 5日 夏雲のどかどか湧くや赤城山/小口泰興
7月 8日 布洗う十指に水の涼しさよ/河ひろこ
7月11日 あめんぼう跳んで平らな水の張り/藤田洋子
7月12日 水筒に清水しづかに入りのぼる/篠原梵
7月22日 暮れてなお力ゆるめず土用波/栗原秀規
7月31日 滝落ちて群青世界にとどろけり/水原秋櫻子

「夏雲のどかどか湧くや赤城山」小口泰興
山の上に大きく積みあがる雲と青い空。大きな景色が目に浮かびます。

かじけ猫

2009-01-27 17:36:19 | Weblog
俳句
かじけ猫親子で狭き籠の中
かじけ猫サドルに残る梅の花
枯木立輪郭強く暮れかかる
冬セキレイ空に向かって四拍子
水仙の垣根を越える甘き香

寒灯

2009-01-18 11:08:35 | Weblog
俳句
初場所の結果聞きつつ夕厨
寒灯のてらす木立の硬き白
オカリナの音色さびしく冬の雨

絵本
「一二支のおはなし」  内田麟太郎・文 山本孝・絵
おなじみの一二支のおはなしですが山本孝さんの絵がとにかく可愛い。猫がねずみにだまされている猫の顔はサイコーです。眺めているとまったりした気分になる本です。

現代俳句一日一句鑑賞 6月分 好きな句

2009-01-18 10:43:02 | Weblog
現代俳句一日一句鑑賞 6月分 好きな句

1日 葉桜の濃き影踏み分けて子ら駆ける/岩本康子
3日 濃き墨のかわきやすさよ夏嵐/橋本多佳子
7日 走り出て闇やわらかや蛍狩/中村汀女
10日 てんとう虫の背が割れ空へ一直線/川本臥風
15日 どこまでも水田日本は水の国/山口誓子
21日 糸蜻蛉明るい青を水辺まで/臼井虹玉
22日 梅雨晴れや今日記念日のちらし寿司/丸山草子15日 

葉桜の濃き影踏み分けて子ら駆ける
瑞々しい葉桜と元気な子供たち素敵な日常を詠まれていて好きな句です。

初鏡

2009-01-15 10:39:05 | Weblog
俳句
幼子の母に内緒の初鏡
雪を割る軽き足音通学路
窓開けて寒の朝日を内に入れ



「おもちのきもち」 かがくいひろし 作絵

表紙の鏡餅の絵がとても可愛いので手に取りました。
たごさくさんちのお餅つき。床の間に飾られた鏡餅が逃げ出した。どこへ行くの鏡餅。
可愛くてナンセンスでお薦めです。

寒水

2009-01-11 21:48:04 | Weblog
俳句
寒水に目潤ませて鴨泳ぐ
スカートの裾に離れず北颪
末の子にねだられ絵本の読初め
ばあちゃんが師匠になって初稽古
散歩道靴を履きたる冬の犬

明けましておめでとうございます。今年ものんびり楽しく俳句を作ろうと思います。