能勢謙三の鹿児島まち案内日記

786 本当に必要な所にガイドを

mastanさん、そうですね、他人との接し方が苦手なのは、スマホ世代の若い人たちだけではないですね。まち案内で接する大人たちにも、確かにそんな人たちがいます。

日置市東市来町美山の沈寿官窯

鹿児島市の広報紙「かごしま市民のひろば」4月号を見ていたら、「かごしまボランティアガイド」の募集記事に目がとまりました。「鹿児島ぶらりまち歩きでのガイド」や「観光地での定点案内」に、約100人を募集中とのこと。
観光客のためのこんな歴史・観光ガイドも確かに必要でしょうが、もっと必要なのは、街角でどんな質問にも応じるガイドではないかといつも思っています。特に、観光客だけでなく不特定多数の人が行き交う鹿児島中央駅や天文館地区で、こんなガイドが必要ではないか、と。
私が4年間、両地区で続けてきた「まち案内」は、そんなガイドを目指しています。「市民にとって、わかりやすい町にしたい」というのが基本的な考え方です。市民が暮らしやすい町は、きっと観光客やビジネス客にも喜ばれるはずです。
中でも、中央駅地区が課題ではないかと考えています。下の地図は私が手描きした駅東口の地図です。



とにかくわかりにくいのです。○で囲んだ1から22までの場所はバス乗り場です。このように、バス乗り場が広く分散しています。客から一番尋ねられる空港行きの高速バス乗り場は21で、電車通りの向こう側、ソラリアホテルの入った鹿児島中央ターミナルビルの裏口にあります。客が迷うはずです。
市南西部の団地などへ向かうバス乗り場は22で、やっぱり電車通りの向こう側、しかも駅から大きく離れています。
その電車通りは、手前の駅の方からナポリ通り側へまっすぐ渡れません。地下通路を利用するか、右か左に大きく迂回しなければなりません。
電停も、タクシー乗り場の奥の奥にあり、「路面電車の乗り場はどこ?」とよく聞かれます。わかりにくいようです。
またバス乗り場は、東口だけでなく、JR在来線を挟んで反対側の西口にもあるのです。

こんなわかりにくい現場にこそ、ガイドを配置すべきではないかと思うのです。しかも「待ち」のガイドではなく、迷っている人に積極的に歩み寄り、声をかける「攻め」のガイドを。
駅2階コンコースにある「待ちの」総合観光案内所だけでは、とても対応できません。

草牟田2丁目の護国神社






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コメント一覧

しんいち
能勢さん、「市民にとって、わかりやすい町にしたい」。
そのとおりだと思います。
今後も、市民や旅行者のために街案内をよろしくお願いします。
ガヤマス
毎日の街案内、お疲れ様です。
鹿児島中央駅東口のバスターミナルの不便さは、前にコメントでも書いたように地元鹿児島の者ですら迷うほどで、この何番という記号が問題ではないか、「草牟田・伊敷方面」とか、「天保山経由県庁方面」とか文字で表示した方がよくはないか、とも思ったりします。
こんな不細工なバスターミナルになった背景には、JRと鹿児島市の所有地問題や、バス会社、市交通局の縄張り・利権争い、行政の事なかれ主義などがあるように思え、ほぼ月1回同駅東口を歩くたびに「税金の無駄遣い」「お役所仕事」「利用者不在」と念仏のように唱えます。
駄目な施設を造る行政を止める方法はないものでしょうかね。議会はあの調子だし。伊藤知事のスーパーアリーナ構想など、能勢さんらがあれほど汗を流してようやく「保留」状態です。いつ再燃するやもしれません。なにもしないでくれ、と言いたくなるセンス。県民交流センターも県庁舎もデザインがひどいと私は思います。新市立病院もいかついですね。使い勝手がよければいいでしょうが。箱モノ、道路など選挙がらみばかりでなく、在任中に「私はいた」という記念碑なんじゃないか、と。まるでワンマン創業者が存命中に自分で銅像建てるセンスです。
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