4月1日付南日本新聞1面に「新体育館 本年度着手」という大きな見出しが載った。鹿児島市のドルフィンポート跡地に建設する新総合体育館(スポーツ・コンベンションセンター)の基本構想を鹿児島県が3月31日に策定したというニュースだった。それによると、2022年度に地盤調査などに着手、6~7年後の完成を目指すという。
記事は「市街地からの桜島の眺望確保のため、体育館本体はドルフィンポート跡地の南側に配置」としているが、この「市街地から」とは、主要な通り(朝日通り、マイアミ通り、パース通り)からの眺望を指すにすぎず、一番の見どころであるドルフィンポート沿いの県道からの眺めを無視しているように思える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/ff/030eaf18f03995b862de341138f7ee4f.jpg)
また南日本新聞の記事は建物の規模についていつも「4階建て」と表現しているが、誤解の元だ。高さは25~30メートルになるそうだから、普通のマンションなどだと「7~8階建て」に相当する。「4層構造」とすべきではないだうか。
いずれにしても、記事は県の言うことをそのまま報告しただけに見える。記者たちは現場に何度も足を運んで四方八方から景観を想像してみたことがあるだろうか。本当にここに、威圧的で壁のような建物が立っていいか? 後悔することにならないか? 新聞社の本心を知りたい。