能勢謙三の鹿児島まち案内日記

2178 新しければいい、というものではない

鹿児島市の観光レトロ電車「かごでん」が2月から運行コースを変更し、谷山までの折り返しになるそうです。
変更のお知らせ

観光レトロ電車
JR鹿児島駅舎の改築にあわせて鹿児島駅前電停もリニューアルするため、同電停を2月1日から2021年2月まで閉鎖し、市電を駅前電停の一つ手前の桜島桟橋通電停で折り返し運行とするのに伴う変更。
新コースは、鹿児島中央駅前を10時に出発。天文館通を経て桜島桟橋通で折り返し、天文館、騎射場を経て谷山で休憩・折り返し、郡元南、唐湊を経て中央駅前に11時50分に到着します。土日祝に運行されます。
前からブルグで書いていますが、この「かごでん」がどうも好きになれません。鹿児島市電には、本当に古くて味のある車両があるのに、どうしてわざわざ、ちゃちなレトロもどき車両を新たに作らねばならなかったのか、疑問に思うからです。
丸みを帯びたデザインが魅力の旧式車両

熊本市電の旧式車両。好きな車両だ
ご覧のように、古い車両には、本物の手作り感や温かみがあります。こんな車両を大事にしてこそ、街にも風格が生まれるのではないでしょうか。
鹿児島市内では、鹿児島銀行本店、市立病院跡地公園、中央駅一番街再開発ビル、千日町再開発ビル、市交通局跡地再開発ビルと続々近代的な建物や公園が誕生しようとしています。将来的には、ドルフィンポート跡地や木材港跡地開発なども控えています。
新しければいい、というものではありません。むしろ街の魅力の大小は、いかに古いものが多く残っているか、にかかっているのではないでしょうか。九州の県庁所在地でも熊本、長崎、福岡を見るとよくわかります。どう見ても、鹿児島よりも魅力的な街だと私は思います。ひきつけられる店や建物や路地や大木があったりして、ぶらぶら歩いて楽しいのです。
鶴丸城跡には間もなく「御楼門」がお目見えします。これだけ復元したところで、という懸念が消えません。

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