２０２０年１月１５日（水）曇り。
鹿児島中央駅東口バスターミナルのシンボルツリーであるクスノキに痛々しいほどに取り付けられていた電飾・電線類がこの日取り外された。ガンジガラメだった根元もすっきり。
６路線を廃止し、１日あたり約４００本を減便する鹿児島交通の路線バスダイヤ改定がこの日実施された。案の定、各バス停には混乱が広がった。
１１時１２分 鹿児島中央駅東口の６番バス乗り場近くで老男性「１５番乗り場。鹿屋へ」。１５番は中のあそこにあります。向こうにある横断歩道から渡れます。
各乗り場に鹿児島交通の「１月１４日まで」の時刻表がまだ張ってあると思っていたら、同社員らしい男性が現れて、それを次々はがしていった。
７番乗り場でその人に、何がどう変わったのか、わかりにくいですね、と声をかけると、「ホームページから九州のバスへ。乗りたい路線の時刻を見てもらえたら」と答えた。それがなかなか手間がかかるんです、と私。
例えば姶良方面行きについて、その人は「伊敷ニュータウン発がなくなり、中央駅始発・終着になりました」と説明した。
１２番乗り場には、廃止になったはずの鹿児島交通７７番線の時刻表がまだ張られたままだった。手製時刻表を差し替えようと各乗り場を見て歩いたが、差し替えが必要な個所が多くて、小さな時刻表には書ききれないと判断。後回しにする。
１６番乗り場で。老婦人「伊集院へ。ＪＲだと駅からだいぶ歩かないといけないので、バスで」。中央駅から伊集院へ直行するバスはありませんので、加治屋町から鹿児島交通の５１番線か７１番線に、と案内。まず市電で加治屋町まで行ってもらうことにして、同町電停とバス停の位置関係を地図に書いて渡す。
また別の老婦人「坂之上へ」。
１３時２７分 ２２番乗り場で。老婦人「星ケ峯へ」。
ほかに鹿児島交通の時刻表に見入る高齢者が目立つ。新しい時刻表が高い位置に張ってあるため、調べたりメモしたり撮影したりするのに苦労する人も。ちょうど取材中だった南日本新聞記者が老婦人から携帯電話を預かり、高い位置の撮影を手伝った。
１３時３１分 同所でたまたま会った田上団地の知人は「３３番線がなくなって、田上台は日曜は２時間に１本だけになった。年寄りは出るな、ということか」と嘆いた。
１４時１４分 東口バス乗り場等総合案内板前で女性「サンロイヤルホテルへ」。ホテルのシャトルバスが出る１８番乗り場を案内。次は２２分です。
田上台が気になって、２２番乗り場から鹿児島交通２７番線星ケ峯ニュータウン行きに乗車。行ってみる。
田上団地中央で下車すると、老婦人が新時刻をメモしていた。「不便になりました」。
道路向かいの鹿児島駅前行き側バス停へ移動すると、立っていた別の老婦人が「土日が特に不便になって」。
時刻表を見ると、１１時、１３時、１５時、１７時、１９時台のたった１本が土日祝日は運休。要するにこの時間帯は「２時間に１本」だけになった。
「▽△」印は、土日祝運休。
田上団地中央バス停付近。奥に見えるのは桜島。１５時３０分 中央駅東口の４番乗り場近くで男性「玉里団地。坂元の霊園近く」。１１番乗り場から、市営でも南国交通でも。坂元郵便局前で降りてください。
１５時４５分 同所で男性「家具の迫田へ」。１５番乗り場から与次郎方面行きに。与次郎１丁目で降りてください。
中央駅東口。
