能勢謙三の鹿児島まち案内日記

1978 お役所仕事?

2019年6月20日(木)晴れ。

前日ふれた鹿児島市の共通利用券「キュート」(1日券1200円、2日券1800円、子どもは各半額)。カゴシマシティビュー、サクラジマアイランドビュー、市電、市バス、観光電車、桜島フェリー、よりみちクルーズに自由に乗れるほか、観光施設入館料などの割引を受けられる券だが、この券のことが市交通局のホームページになぜか何も載っていない。どうしてだろう。所管が市観光振興課だからか。何とも不思議だ。いわゆる、これぞ「お役所仕事」か。

鹿児島中央駅東口一番街ビル。最終的に24階建て、高さ約100メートルの高層ビルになるためか、筋交いが多用されている

14時37分 鹿児島中央駅東口の4番バス乗り場で老男性「医療センターへ」。55分発まち巡りバスに。薩摩義士碑前で降りてください。

14時40分 東口バス乗り場等総合案内板(以下、総合案内板)前で男性「鴨池港」。そこの15番乗り場へ。「1回くぐらないといけない?」。いいえ、向こうの横断歩道から渡れます。

14時56分 4番乗り場で白い杖の男性が男性に何か尋ねている。引き継いで聞くと「市役所へ」。5番乗り場へ誘導。まもなく到着した水族館前行き市営バスに乗せる。

宮田踏切から鹿児島中央駅を望む

東口一番街

15時25分 中央駅前電停でアジア系男女が若い警察官に何か尋ねている。引き継いで聞くと「朝日通りへ」。こっちのホームからあっちへ向かう電車に。「このカードは?」。使えません。降りる時に170円を払ってください。「現金を持っていないのでは?」と警官。お金ありますかと聞くと、男性は財布を開いて見せた。千円札が数枚入ってる。車内で両替できますよ、と案内。到着した鹿児島駅前行きに乗せる。

15時40分 西口のバス乗り場案内板前で男女「桜島へ」。駅の反対側です。東口の5番乗り場を案内。

16時05分 東口の総合案内板前で男性「港へ」。どこへ向かう港でしょう? 「沖縄」。でしたらと5番乗り場を案内。16時30分発です。

16時06分 5番乗り場で時刻表を見ている先の男性に、これですと指差す。1本だけで目立たないので、わかりにくいですよね、と声をかける。

16時10分 総合案内板前で女児連れのアジア系女性2人「金生町」。5番か6番乗り場へ。

16時13分 6番乗り場で待つ先の3人を、到着した鹿児島駅前行きに乗せる。

16時23分 総合案内板前で若い女性2人「鶴丸の、近くの、薬師寺歯科」。住所はわかりますか? 「西田3丁目」。何番でしょう。「1番」。手持ちの地図を開くと、西田町交差点の鶴丸側の一画とわかった。付近図を使って場所を示す。バスで行きますか? 「歩いて」。でしたらと、あっちの郵便局の前の道をずっとまっすぐ。最初の信号から左折して西田本通りへ。山形屋ストアを過ぎて、交差点を右前方へ。そのあたりだと思います。ここから10分ちょっとでしょうか。

16時32分 7番乗り場でさっきからバスを待っている車いすの女性と、もう1人の女性(付き添いか)に声をかけると、「低床バスに乗れなかった。客が多くて。少し待って、と運転士に言われた」そうだ。どこへ行きますか? 「護国神社前へ」。時刻表を見て、40分発市営5番線を案内。黄色いバス。おそらく低床バスと思います。あと8分くらいお待ちください。車いすの女性は言葉が不自由なようで、小型ワープロのような器具を巧みに操って、以上意思を伝えた。

16時33分 4番乗り場で男性「あす回りたい」。2種類の周遊バスを説明。が、見どころごとに停車・案内して行くバスに乗りたいようだったので、定期観光バスを薦める。「16時半の飛行機には乗らないと」。8番乗り場から9時05分発の市営定期観光バス・歴史探訪コースを案内。12時35分には戻ります。市の観光パンフの観光バスの所に印を付けて差し上げる。8時50分ごろ乗り場に来られたらいいですよ。
名古屋から。南九州市や姶良市蒲生町を回ってきたという。

16時48分 4番乗り場近くで老夫婦「16」。中のあそこです。どちらへ? 「山川桟橋へ」。はい、16番乗り場でいいです。向こうの横断歩道から渡れます。


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