能勢謙三の鹿児島まち案内日記

「まち案内」から見えること

 鹿児島市の鹿児島中央駅地区と天文館地区で「まち案内」を始めて約7カ月が過ぎました。声をかけた人からよく尋ねられる質問があります。これからの鹿児島市の街づくりを考えるうえで、大きなヒントが含まれているような気がします。
 中央駅でよく受ける質問で一番多いのは「空港行きのバス乗り場はどこですか?」です。その乗り場に近い東口のバスターミナル案内板付近でも、よく尋ねられるのです。この案内板に、「空港バス」という文字とその場所が大きく表示してあればいいのに、と思います。
 次に多い質問は「城山観光ホテルのシャトルバス乗り場は?」です。東口の場合、駅のバスターミナル内になく、離れた黄金通りにあるため、わかりにくいのでしょう。
 3番目に多いのは「あの乗り場へは、どう行けばいいのでしょうか?」という質問です。「あの」とは、東口バスターミナル内のバス通路の向こう側にある「島」のこと。乗り場番号でいえば東11~19にあたります。そこへ渡るには、左右に大きくう回しなければ行けないので、わかりにくいのでしょう。
 中央駅ではほかに、「あのダイエー側(電車通りの向こう側)へは、どう行けばいいのでしょう?」「市電の電停はどこにありますか?」「駅の裏側(西口か東口)へは、どう行けばいいのでしょう」という質問もよく受けます。
 天文館で意外とよく尋ねられるのは、「空港はどの方向?」「中央駅はどの方向?」「天文館の中心はどこですか?」といった質問です。地元に住む自分たちにはわかりきったことが、初めての人にはさっぱりわからないのです。「天文館付近で見どころは?」と尋ねられることも多いのですが、ちょっと返事に困ります。
 鹿児島市の街づくりに欠けているものを、県外客に教えられる気がします。「まち案内」から見えてきつつあるものは、まだまだあります。追って紹介します。 

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コメント一覧

だいん
古い記事を読み返させて頂きました。
「島」への行き方について、戸惑う方は今でも多いでしょうね。
中央駅クラスの駅で、駅前にバスターミナルが広がっているケースでは、ほとんどの場合頭上一面を覆うくらい大規模なペデストリアンデッキが設置されています。鹿児島中央駅では、ペデストリアンデッキの代わりに地下道が設置されたわけですが、地下道は動線が長くなるのと、視覚的に移動ルートを掴みにくいのが難点だと思います。実際「島」へは地下道でも行けますが、かなり遠回りですし、どう行けば良いのかも初めての人には分かりにくいですね。利便性からすればペデストリアンデッキの方が良いでしょうね。この階段上ってあそこから降りれば島に着くなって視覚的にイメージできますから。過去には水害で丸々水没したこともある中央駅地区で、ペデストリアンデッキでなくリスクを取ってまで地下道にした理由について、ご存じの方がいれば教えて頂きたいものです。やはり桜島ビューですかね(笑)
era色彩計画
ブログ、拝見しました。
私は、鹿児島の「色」を見続けていきたいと思います。
能勢ブログ、参考にさせていただきます。
寒くなる季節、ももひきは忘れずに。
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