歌うサラリーマン(ボイストレーニング)

歌は、楽しいもの。うまく歌えたらもっと楽しい。そんなちょっとしたお手伝いのページ。(完全に「今日の街ネタ」化してるけど)

有楽町丸井、建設中

2007年06月26日 22時16分00秒 | Weblog
随分長いこと工事してる。ようやく姿が見えてきた。

それにしてもこの町はどう変わっていくのだろう。背後に銀座を控え、駅前には西武、阪急、ビックカメラ、更には9月開業のペニンシュラが立ち並ぶ。整合性がないのも、有楽町の魅力か。
ちなみに銀座の反対側の住所は丸ノ内。古くからの三菱地所のオフィスビルが並ぶビジネス街だ。
アルバイトが銀座だったから、この辺とはもう随分長い付き合いだなぁ。

病院はなぜ愛されないか

2007年06月01日 21時54分06秒 | Weblog
さて、久しぶりに長文を書くことにしよう。

病院ってのは、考えてみると微妙な存在だ。国や地方自治体が運営する病院は誰が見ても公共施設である。一般の開業医はどうだろう。不特定多数の人々が集まる場所であることに変わりはないので、やはり公共の場所であると言えるだろう。

しかしながら、開業医は一事業者であり、本人の志はどうあれ営利目的の団体または個人であることも事実だ。だから患者(人口)が少ない田舎町にはあまり医者がいない。あと、学閥やら庇護する法律やら業界の暗黙のルールやらで同業との競合が極めて少ない。その結果、黙っていても”客”が集まるという生ぬるい環境が出来上がってしまったといえるだろう。

まあ、僕は医者じゃないし、薬剤・医療メーカーの人間でもないので詳しいことは分からない。というか、そんなことははっきり言ってどうでもいい。ただ単に文句がある。

今日、耳鼻科へ行った。先生はえらくいい人だった。だけど、先生以外が悪い。この病院は、機械で受付を済ませる(予約自体はホームページでできてしまう)のだが、何も知らずに行ったら何がどうなっているのかよく分からない。小さな病院がそんな機械を置く理由って何だろう。人件費の節約か受付時間の短縮くらいしか思いつく理由がないが、これは病院の都合でしかない。病院の都合で機械を導入するなら、もっと使う人が困らずに使えるような案内くらい出したらいいのに。それから、受付が済むとその機械に受付番号が表示されるのだが、ここではその番号をいちいち覚えていなくてはならない。受付番号の紙くらい出したらどうだ。あれ、何番だったっけ、という人は少なくないはずだ。不親切極まりない。

もちろんこんなこと”だけ”で怒っているわけではない。本題はここからだ。

長い待ち時間を経て、不親切に小さく表示される受付番号を確かめて診察室方面に向かうと、カーテンが閉まっている。受付番号が表示されたから行ったのに、である。通りがかった看護婦に「今番号が出たんですけど」と言うと、冷たく「そこに座って待っててください」と言われた。受付番号とは、これから診察してやるから近くにいてうろうろするな、時間の無駄だ、ということを僕らに分からせるために存在するらしい。

診察室に入ると、親切な先生がいた。が、周りにいるのは職務に集中することに集中している看護婦だ。もっと深く腰かけろだのいろいろ命令してくる。診察が終わるころにはさすがに頭に血が上っていて、さっきのうらめしいカーテンを開けるときに振り返って「医者はサービス業だということを忘れるなよ、君達」と、決して大声ではなく言ってみた。先生はちょっとびっくりしていたようだ。そしたら般若のアルバイトでもしているのか、さっきの看護婦がすごい顔をして飛んできた。「何が悪いんですか!」と言うので「対応が悪すぎるよ」と答えた。また「どこがいけないんですか!」と食いかかってきたので「全部だよ。それが分からないくらいね」と教えてあげた。

些細なことなんだよね。例えば飲食店で発生するクレームなんてのは、ドリンクの置き方が悪いとか呼んだのに気付かないとか、一瞬の出来事が原因だ。正直今回のことも、看護婦と接した時間なんて、多分全部足しても1分にもならないだろう。だからこそたった一言に気を遣わなければならないのだ。

繰り返すが医者は営利目的の事業者だ。そうでなければベンツやポルシェに乗っている医者の説明がつかない。飲食店やスーパーと同じように客がいて初めて成り立つ商売だということをもっと認識し、愛される医療を確立しなければならないはずだ。先生はいい人だと書いたが、雇用者でありながら彼女達を教育しなかった先生が一番悪い。結局彼も客のことを思っていないのだ。

去年だったか、ある会社が病院向けの覆面調査を開始した。患者のふりをして、その病院の対応を採点する、というサービスで、元々は飲食店向けのサービスとして展開されていた。聞くところによると、非常に反響があるそうだ。現場の対応が悪いことに気付いている先生や経営者も多数存在するということだろう。変えたくても変えられなかった理由があることは想像できる。あの看護婦だ。先生もなかなか言えないのだろう。

外食産業は過当競争と言われている。その中で生き残るために、飲食店は自らを進化させることに貪欲で、結果、常に客の目線でどう見られているのかを意識している。選んでもらうための努力をしているわけだ。飲食店のコンサルタントも多数存在し、結局はこの競争原理がよりよいものをリーズナブルな価格で提供してくれるお店を生み出していると言える。医療業界もそろそろその狭い価値観の世界から抜け出して、客のことをもっと考えるようになってみてはどうだろう。必要とされていることは間違いないのだから。