あれってそれって何処だったっけ 326(34)日本の鉱山 ~関西地方編 ① 滋賀
- 投稿者:李中
- 投稿日:2021年10月18日(月)00時17分24秒
あれってそれって何処だったっけ 326(34)日本の鉱山 ~関西地方編 ① 滋賀
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此処からは関西編です。 滋賀県から。
この地で50年間、収集をされている方のインタビュー記事も見つけましたので、いつもの鉱山一覧と一緒に。。
(こういう御方とお話させて頂けると、楽しいだろうなぁ)
・ここまで
北海道地方 1 北海道267(炭鉱40)、
東北地方 6 青森44、岩手88(炭鉱1)、秋田76(炭鉱5)、宮城96(炭鉱2)、
福島58(炭鉱10)、山形53、
中部地方 9 山梨27、長野27、富山11、石川14、福井17(炭鉱2)、新潟53(炭鉱2)、
岐阜52(炭鉱3)、静岡58、愛知24(炭鉱6)、、
中国地方 5 山口76(炭鉱24)、岡山75(炭鉱1)、広島31、島根45(炭鉱1)、鳥取15
四国地方 4 徳島53(炭鉱6)、香川3(炭鉱2)、愛媛68(炭鉱6)、高知26、、
九州沖縄地方8 福岡27(炭鉱48)、佐賀4(炭鉱16)、鹿児島44、熊本13(炭鉱10)、
大分69、、長崎14(炭鉱41)、宮崎57(炭鉱)、沖縄5(炭鉱9)、
近畿地方、 1 滋賀73(炭鉱4)、、
未完●あと13 奈良()京都()大阪()和歌山()兵庫()三重()
関東地方、群馬()栃木()山梨()埼玉()千葉()東京()神奈川()
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滋賀 ซิงะ /siŋá
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M; 【 日本の鉱山 ~関西地方編 ①滋賀 】
日本の鉱山の一覧。炭田や炭鉱やすでに閉山したもの、鉱山遺跡も含む。 主な採掘物も掲載する。 主要産出鉱物名表記は鉱石名(金・銀・銅・鉄鉱など)であるが、一部鉱山については、産出された鉱物名で表記されている。 鉱山の所在地は、市町村合併以前の地名、郡名、字地名を含む。
炭鉱は今回はメインではないので、B項で分け、エリア別にカウントした。(全国累計では除いてカウント)
揺れご容赦で願います。
鉱山名(カナ)【鉱山別名・坑口名】 主要産出鉱種 (稼動状況・採掘開始時期~閉山年・休山年・廃山年・放棄年)鉱山運営会社-鉱山の所在地 ☆;エネルギー・レアメタル資源関連鉱物 ★;天然石関連鉱物(貴金属を除く)
無印;戦前に閉山 ●;戦後に閉山 ■;21世紀以降に閉山 ◆;稼働中(何れも判っているものだけ)▲;不明
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滋賀県
1 土倉鉱山(つちくら)…銅(1910年~1965年8月閉山)●田中鉱業(株)→日窒鉱業(株)-長浜市(伊香郡木之本
町)
2 弥栄鉱山(やえい)…マンガン(1968年6月閉山)●中央電気鉱業株式会社→辻中鉱業-甲賀市土山町
3 マキノ鉱山…磁鉄鉱(閉山)-高島市(高島郡マキノ町)
4 木之本鉱山…銅(閉山)
5 別保鉱山(べほ)…銅・マンガン(閉山)-大津市膳所
6 高昌鉱山【御池鉱山】…銀・銅(1921年頃閉山)-甲賀市鮎河村
7 御池鉱山【杉峠鉱山】…金・銀・銅(1955年頃閉山)●市橋桂三→垂井平四郎-東近江市(神崎郡永源寺町)
8 河合鉱山…マンガン(1970年代閉山)●河合石灰工業株式会社-彦根市正法寺町
9 大成鉱山…マンガン(1940年代~1970年代閉山)●-彦根市鳥居本町
10 国位鉱山(こくい)…銀・銅(1914年閉山)-甲賀市
11 大蔵鉱山…銀・銅・鉛(閉山)-甲賀市
12 向山鉱山(むかいやま)…金・銀・銅(1950年代頃閉山)●佐野育造→垂井平四郎-東近江市(神崎郡永源寺
町)
13 蛇谷鉱山(へびだに)【茨川鉱山】…金・銀・鉛・亜鉛(明治時代閉山)五代アイ-東近江市(神崎郡永源寺
町)
14 大堀鉱山…マンガン(1941年~1950年代閉山)●第一カーボン株式会社-彦根市
15 正法寺鉱山(しょうぼうじ) …マンガン(閉山)-彦根市
16 五百井鉱山(いおい)…マンガン・☆ウラン(1963年閉山)●-栗東市下戸山
17 石部鉱山…銅(閉山)-湖南市石部
18 三雲鉱山…マンガン(閉山)
19 大岩鉱山…マンガン(閉山)-高島市朽木
20 比良鉱山…マンガン(閉山)-大津市葛川
21 葛川鉱山…マンガン(閉山)-大津市葛川
22 久間多賀鉱山…マンガン(閉山)-大津市葛川木戸口町江賀谷
23 坂下鉱山…マンガン(閉山)-大津市葛川木戸口町江賀谷
24 梅の木鉱山…マンガン(閉山)-大津市葛川梅の木町
25 高野鉱山…マンガン(閉山)-大津市葛川
26 四条谷鉱山…マンガン(閉山)-大津市葛川
27 木戸口鉱山…マンガン(閉山)-大津市葛川木戸口町
28 大平鉱山…マンガン(閉山)-大津市葛川坂下町平
29 平鉱山…マンガン(閉山)-大津市葛川町平
30 源田谷鉱山…マンガン(閉山)-高島市朽木栃生
31 熊畑鉱山(くまはた) …マンガン(閉山)-高島市朽木雲洞谷
32 小川鉱山…マンガン(閉山)-大津市
33 八田鉱山…マンガン(閉山)-大津市
34 針畑鉱山…マンガン(閉山)-大津市
35 金彦鉱山…マンガン(閉山)-大津市
36 第二立戸鉱山…マンガン(閉山)-大津市
37 第一雲戸鉱山…マンガン(閉山)-大津市
38 第二雲戸鉱山…マンガン(閉山)-大津市
39 道中谷鉱山…マンガン(閉山)-大津市
40 尾曾越鉱山…マンガン(閉山)-大津市
41 乗鞍越鉱山…マンガン(閉山)-大津市
42 荒谷鉱山…マンガン(閉山)-大津市
43 熊谷鉱山…マンガン(閉山)-大津市
44 第二高島鉱山…マンガン(閉山)-大津市
45 大野鉱山…マンガン(閉山)-大津市
46 御宮前鉱山…マンガン(閉山)-大津市
47 熊川鉱山…マンガン(閉山)-高島市朽木
48 高面前鉱山…マンガン(閉山)-高島市朽木
49 黒山前鉱山…マンガン(閉山)-高島市朽木
50 入部谷鉱山…マンガン(閉山)-高島市朽木
51 主有谷鉱山…マンガン(閉山)-高島市朽木
52 第二主有谷鉱山…マンガン(閉山)-高島市朽木
53 第三主有谷鉱山…マンガン(閉山)-高島市朽木
54 第五主有谷鉱山…マンガン(閉山)-高島市朽木
55 東山鉱山…マンガン(閉山)-高島市朽木
56 保坂鉱山…マンガン(閉山)-高島市今津町
57 北生鉱山…マンガン(閉山)-高島市今津町
58 角川鉱山…マンガン(閉山)-高島市今津町
59 奥村鉱山…マンガン(閉山)-高島市今津町
60 生見鉱山…マンガン(閉山)-高島市今津町
61 立戸鉱山…マンガン(閉山)-大津市
63 鮎河鉱山…★蛍石(1943~1945年閉山)-
64 井上長石鉱山(いのうえちょうせき)…★長石(操業中)◆井上鉱業-大津市
65 伊吹山鉱山…石灰石(操業中)◆滋賀鉱産
66 伊吹鉱山(いぶき)…石灰石(1952年6月~操業中)◆住友大阪セメント-米原市
67 近江鉱山(おおえ) …石灰石(操業中)◆近江鉱業
68 上田石灰鉱山…石灰石(明治時代~閉山)-米原市
69 小野田藤原鉱山…石灰石(操業中)◆
70 鈴鹿鉱山(すずか)…石灰石(操業中)◆
71 多賀鉱山(たが) …石灰石(操業中)◆住友大阪セメント(株)-犬上郡多賀町
72 白水鉱山(はくすい)…★長石(操業中)◆奥村展三-湖南市(甲賀郡甲西町)
73 畑鉱山…★長石(操業中)◆(有)畑長石鉱業所-甲賀市(甲賀郡信楽町)
B炭鉱
74 犬上炭鉱(いぬがみ)…亜炭(1961年8月閉山)●多林喜一郎-犬上郡多賀町
75 富之尾炭鉱(とみのお)…亜炭(1961年8月閉山)●-犬上郡多賀町
76 平子炭鉱(ひらこ)…亜炭(1962年8月閉山)●-蒲生郡日野町
77 鎌掛炭鉱(かいがけ)…亜炭(1962年7月閉山)●鎌掛鉱業所-蒲生郡日野町
(Wiki)
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M2; 【滋賀の山は水晶の宝庫?! -鉱物採集で半世紀の福井龍幸さんにお話を聞きました- 】
2019/3/27 カルチャー インタビュー 投稿者: 亀口 美穂
※お出かけの際は、マスクの着用や手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスを保った行動など、感染予防の徹底をお願いします。また、お住まいや、お出かけされる都道府県の要請をご確認ください。各施設の最新の営業状況については、公式ホームページをご確認ください。
【滋賀の鉱物:前編】
滋賀といえば「琵琶湖」だけ? いいえみなさん「山」のこと、忘れてませんか?
じつは、琵琶湖の面積は滋賀県のたった“6分の1”。 ★森林の面積は滋賀県の半分を占めているのに「琵琶湖」が滋賀を覆い尽くしているイメージ、ありますよね?
だけど琵琶湖のことはちょっと脇に置いておいて、山に気持ちを向けてみるのはいかがでしょう。
登る山、走る山、遊ぶ山といろいろありますが、ここでは“鉱物”という切り口でご紹介します。
昨年、鉱山や鉱物・奇石についての本を出版された福井龍幸さんに登場していただき滋賀の「山」と「石」についてあれこれとお話を伺いました。インタビューの様子は、前編・後編の2回にわけてお送りします。
聞き手は、しがトコの亀口がつとめます。
1 滋賀の山は、水晶の宝庫?!
鉱物を採集し続けて半世紀!という鉱物研究者の福井龍幸さんに、山の魅力、鉱物の魅力についてお話を伺いました。
しがトコ 亀口:今日はどうぞよろしくお願いします。
福井:はい、お願いします。
亀口:福井さんが書かれた『近江の平成雲根志 (琵琶湖博物館ブックレット) 』という本を読みまして。とても面白
かったです。
福井:そうですか。ありがとうございます。
亀口:滋賀の鉱物や、鉱山。奇妙な石にまつわる物語り。どれも興味ぶかく、引き込まれてしまいました。今日はぜ
ひそのあたりについてお話ができたらと思っています。
福井:はい。よろしくお願いします。
亀口:さっそくですが福井さんが鉱物採集に興味を持ったのはいつ頃ですか?
福井:私は生まれは京都なんですが、小学校のときに、京都に双ヶ丘(ならびがおか)という山があって、そこで水晶
を掘ったのが最初かな。
亀口:滋賀はいつ頃に?
福井:仕事の関係で滋賀県に来ましたので、それからもうずっとですね。 その後に、化石のほうに興味が移って。
車が運転できる年齢になると、遠くにいけるので鉱山に夢中になってね。
亀口:化石というお話が出ましたが、滋賀県の伊吹山は化石の宝庫ですよね?
福井:★伊吹山は、石灰岩ですからね。
亀口:★薬草の山としても有名ですよね。
福井:はいはい、よくご存知ですね。
亀口:じつは、化石の山だとは知らなくて。鉱物採集が趣味の知人が、SNSで紹介してたのを見て「化石があるん
だ!」と驚いたぐらいで。
※含有画像;滋賀県最高峰の伊吹山(1,377m)は化石の山。
足元に転がる白っぽい石を手に取るとフズリナやウミユリの姿が表面に浮かんでいるものも。
太古の時代にここが海だったということを想像するとスケールのでかさにふらふらする。
伊吹山
(含有参照:Instagram |しゃかいか!-加藤洋 ※何れもHPからご参照ください。以下同じ。
福井:伊吹山は、★3億年ぐらい前の海底火山の噴火でできた山ですからね。
亀口:頂上に行けば、3億年前の上を歩くことができるんですね!
福井:はい。伊吹山もそうですが、滋賀の山は鉱物の種類もけっこう多いですし、よく採れますよ。
亀口:種類もけっこうあるんですね。
福井:そうそう、私が採ってきた鉱物、ご覧になりますか?えーと、どこだったかな。 「鉱物、ぜひ見てくださ
い!」と、勢いよく立ち上がる福井さん
これなんて、小さいけど本当に綺麗ですよ。
亀口:わぁ、水晶ですね!本当に美しいです。これを山で見つけたら、興奮しますよね(笑)。
福井:★水晶は、ものすごく滋賀県は多いです。
亀口:そうなんですか!
福井:花崗岩っていう、さっき言ったように長石と雲母と石英でできてるような石なんですけど、それがたくさんある
んですね。
亀口:花崗岩がたくさんある、はい。
福井:水晶は、花崗岩地帯から多く採れるんです。
亀口:それは、どのあたりですか?
福井:滋賀県の場合は★❶大津市南部の田上山の周辺にあるのと、❷比良山の辺りから高島市付
近、❸湖南市岩根付近に広がっていて。
亀口:すごい規模ですね。
福井:湖南市の岩根の辺りもそうですよ。
亀口:そうなんですか!
福井:はい、滋賀県の一番❹北では長浜市の西浅井町山門にも、また大きな花崗岩地帯があって。
亀口:そこも水晶が採れる?
福井:はい、立派な水晶が出ます。
亀口:それは滋賀県の独特の地形なんですか?
福井:いや、独特といよりも★中生代に、そこは火山活動が盛んやったんです。
亀口:火山活動の跡地ですか。
福井:はい。花崗岩は、火成岩というマグマがゆっくり冷えて固まって粒が大きくなった石。
亀口:はい。
福井:だからそこら辺が昔、中生代にものすごく火山活動があって、上の堆積岩が全部風化でなくなった後に、花崗岩
地帯があちこちに出てると思います。
亀口:なるほど。
福井:★水晶は❶田上山が有名ですが、❹西浅井の山門とか❸湖南市の岩根も江戸時代からよく知
られています。
亀口:そうなんですか。
福井:★信楽なども花崗岩地帯ですがここには、田上山のように大きな晶洞は少ないですね。
※晶洞1 独特の輝きを放つ水晶を目の前にして、思わず「きれい!」と声が出る
福井:これが晶洞なんですけどね。真ん中あたりが、ぽこっと窪んでるでしょ。
亀口:すごいですね!
福井:これは外国のですけどね。
亀口:きれいですね~。
福井:★晶洞の中で、大きい水晶が成長するんですよ。だから晶洞が多い花崗岩地帯で探すと、大きな水晶が見つかる
ことになります。
亀口:水晶は、晶洞の中で育つんですか。
福井:ええ。★❶田上山に中沢晶洞というのがあって、そこも有名ですよ。
亀口:中沢晶洞?
福井:1974年に中沢和雄さんという方が、見つけられた晶洞です。その中から★8キロぐらいのトパーズが出たんです
よ。
亀口:8キロ!?
福井:おっきな晶洞があれば、中にできる水晶も、8キロぐらいのごっついのができるんです。
亀口:大きい晶洞っていうのは、人が入れるような?
福井:入れる、入れる。
亀口:ええ?巨大な洞窟みたいな?
福井:そうそう。大人が5、6人は入れるぐらいの広さ。
亀口:晶洞は、★手のひらぐらいの小さいものから人が入れる洞窟みたいな、巨大なものまであるんですか!
福井:中沢晶洞は、★国内最大規模の大晶洞なんです。
亀口:すごい。
2 電気を持つ水晶から絵の具の石まで
福井:他にも田上ではいろんな水晶が出ますよ。これは「電気石」という鉱物を含む水晶なんですが。
※電気石 それにしても、こんな綺麗な水晶が自然に産まれるなんて不思議
福井:中に、シャープペンシルの芯みたいなのが入ってるでしょ?
亀口:あ、黒い線みたいなのが入ってますね。
福井:これが、電気石入りの水晶。★田上の、ほんの一部のところしか出ないんですよ。
亀口:電気石はどんな鉱物なんですか?
福井:★電気を持つんです。摩擦とか熱を与えると、正と負の電極ができるいうことです。
※鉄電気石 この真っ黒な棒状のものが鉄電気石。なんだか迫力があります
福井:これは鉄電気石。★ショールといわれる種類です。もっときれいな色のもあるんですけど。
亀口:わぁ、すごい!
福井:★リチウムなんかを含むと、この黒い部分が、がピンクになったり緑になったりするんですよ。
亀口:色が変わるんですか?
福井:変わる、変わる。 電気石はものすごく色がいろいろあるんです。例えば「ウォーターメロン」という、真ん中
が赤で外側が緑の電気石もあります。ものすごくきれいなもんですよ、電気石はね。
亀口:面白いですね。
福井:これは「孔雀石(くじゃくせき)」「藍銅鉱(らんどうこう)」という鉱物なんですが。
※緑青 普通の石に紛れていたら探せる自信がありません…
亀口:くじゃくせき??
福井:この緑の部分が「緑青」、青い所が「群青」と呼ばれ、古くから★岩絵の具として使われたんですよ。 明治の
初めには、絵の具としても使われていました。
亀口:へえ。
福井:その他にも★「緑磐(ローハ)」という鉱石はお歯黒の代用になっていたかもしれない。
亀口:お歯黒ですか!
福井:それとも陶器の釉薬かとか、何か色素として使われてたかもしれない。 その鉱石がどのように人間に役立って
たかを知りたいと思っています。
亀口:そうなると、民族学とか。もう石の研究とは違ってきますね。
福井:ええ。それで、面白い話があるんですよ。 滋賀県湖南市に「灰山」といわれる所があり、その上部に「金山」
といわれる銅山があった。そこでは銅と一緒に硫化鉄鉱も出ていたんです。それを原料にした緑磐(ローハ)から赤
い染料が作られていたんじゃないかと。
亀口:赤い染料ですか?
福井:そうそう。例えば、★近江八幡の名物で「赤こんにゃく」ってあるでしょ?
亀口:はい。赤色のこんにゃくですね。
福井:その着色剤は今は★酸化鉄ですが、もし昔に、その石部の灰山で、銅と一緒に酸化鉄が採れていたら、近江八幡
の赤こんにゃくに使われてたかもしれない。
亀口:そんなことがあるんですか?!
福井:調べていたら、酸化鉄を出荷していたという記述を見つけたんです。
亀口:近江八幡に出荷してたとか?
福井:それが、何に使われたかは書いてないんです。
亀口:いやぁ、気になりますね。面白いです。 本当にいろんな鉱物があるんですね。
※引き出しの中には無数のコレクションが
亀口:水晶、鉱石、鉱物といろんな呼び方がありますが、その違いはなんでしょう?
福井:鉱物というのが一番最小単位なんです、石の。
亀口:最小単位、はい。
福井:その鉱物に、石英とか長石とか雲母とか名前が付いてるんです。 それが一番小さい単位で、その小さい石が集
まって出来たのが、花崗岩というような岩石になるんです。
亀口:なるほど。
福井:それで鉱石ですが。鉱石は、基本的に経済活動として採算の合うものやったら、土でも粘土でも、石でも亜炭で
も鉱石になると。
亀口:経済活動、はい。
福井:トパーズとか緑柱石も、完全に良いものが採れたら「鉱石」と名前を付けてもおかしくない。
亀口:利益が得られる鉱物を、鉱石というんですね。じゃあ、水晶というのは?
福井:石英の一つです。
※見ているだけで吸い込まれそうな美しい水晶
福井:石英の、目に見えるほど大きくなった結晶の一つですね。
3 鉱山へ行くと、何かが起こる?!
亀口:福井さんは、一番印象に残っている山はありますか?
福井:永源寺の奥のほうに、★御池鉱山があるんです。 杉峠というのがあって、三重県との境に位置するんですが。
その鉱山に行ったときに、後ろから何かついてきてたんです。
亀口:ええ?どういうことですか。
福井:後ろから本当に子どものような感じなんですけども。 ちょうど峠の手前だったかな。気配が、ものすごいす
る。でも、そっち見ても何にも見えないんです。 杉峠という峠までの間、後ろから子どもみたいな気配がずっとつ
いてきました。
※いたって普通のトーンで不思議なお話をする福井さん 大昔はそこら辺に鉱山が結構あったので、いろんなことが
あって、旅人もたくさん通ってるんで。まあこんなこともあるのやろうなぁと。
亀口:あるんですか。
福井:はい。そういうのがあちこちに。 鉱山へ行ったら、坑口の中から声みたいなんが聞こえてくるときもあるし。
亀口:そもそもでなんですけど、鉱山は、昔の採掘場ですよね?
福井:そうそう。基本的には、穴を掘って・・・それを「坑道」というのやけど、穴を掘って行って、採ってるところ
が多いよね。
亀口:滋賀県だと★長浜のほうに、土倉鉱山跡があります。最近は廃墟とも言われてますけど、ああいう雰囲気の場所
に行って、研究されるんですか?
福井:行くこともありますけど、ただ、結構危険なんですよね。
亀口:そうですよね。
福井:危険で狭いんです。抗口の中に水がたまっているところも多いので。 昔は、まず鉱山から石を出して、そのあ
とに「選鉱場」で要らない石、要る石に分け、★「ズリ」と呼ばれる所に要らない石を捨てたんです。
亀口:「ズリ」という場所ですか。
※鉱物コレクション 床にも鉱物のコレクションがずらり
福井:選り分けられた石のうち、要らない石が捨てられた場所なので、まだまだいろんなものが出てくるんですよ。
亀口:なるほど。
福井:坑口の中に入って探すよりも、結局はそういう場所で探したほうが、かえって安全で、見つけやすいんです。
亀口:その、「ズリ」は、県内に結構あるんですか?
福井:はいはい。★ズリの位置まで書かれたガイドブックもあるぐらいですよ。
亀口:ええ!ガイドブックまであるんですか。
福井:でも、のっていない鉱山もありますよ。簡単には見つからないです。抗口には草や木が覆い茂ってるので、
パッと見ただけじゃ分からないものもあります。
亀口:気づかれないままの鉱山もあるんですね。
福井:私も滋賀県産の「輝安鉱(きあんこう)」という鉱物を発見するまで10年かかりました。
亀口:10年ですか!
福井:それでも幸運な方だと思います。 その鉱山については、もと★彦根藩士の杉村次郎という方が明治頃にその存在
を最初に見つけたようです。
亀口:そこまでわかってるんですね! 杉村次郎さんとはどんな方なんですか?
福井:鉱山の専門家ですね。
亀口:専門家ですか。
福井:はい。東近江市の永源寺町政所に「★蓬谷(よもぎたに)鉱山」があるんですよ。そこは明治時代の政商として
有名な、五代友厚が経営してた鉱山です。
亀口:五代友厚が?!政所にそんな鉱山があったんですね。
福井:ええ。その五代友厚の下で副鉱長として働いた人が、杉村次郎という、元彦根藩士でした。
亀口:時代的には明治期ですよね?
福井:そうです、明治の初め頃。 その杉村次郎さんは、のちに「面谷(おもだに)鉱山」という福井県の鉱山や、
滋賀県下でもいくつもの鉱脈を発見しています。明治の初期に、ようこんだけ鉱山を調べたなぁという感じです。
亀口:でも、五代友厚の経営する鉱山が、滋賀県にあったとは驚きました。
福井:五代友厚は明治時代の政商として有名でしたが、特に鉱山経営には力を入れていたんです。
亀口:なるほど。
福井:ほかにも県内では、現在の★甲賀市土山町で「瀬音平子(せおとひらこ)鉱山」の開発も行っていましたが、
ここは、五代友厚の長女の養子婿である龍作が手がけていました。
亀口:一族で、鉱山経営をしていたんですね。
福井:はい。五代友厚の長女武子も、次女の藍子もそうでした。 一族で鉱山経営をしていたんです。当時、五代友厚
は県令や大久保利通との関係もあったので、鉱山から採れた銀の量が正しく申告されていたのかどうか・・・。
亀口:ええ?!いまボソッと言いましたね(笑)。たくさん採れたのに、少なめに申告したとか?
福井:はい。そんな可能性もあるかもしれない。
亀口:鉱山にまつわる裏のストーリーですね。
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【滋賀の鉱物:後編】 前編では『滋賀の山は水晶の宝庫?!』として、鉱山や鉱物・奇石について、
今回は、その続編。石にまつわる物語についてのインタビューです。
1 奇妙な石に隠された物語り
※福井さんの自宅には、いたるところに石のコレクションが無造作に
亀口:この辺に置いてある石はなんですか?
福井:これは「奇石(きせき)」っていわれる石。奇妙な奇の奇石という意味なんですが。
亀口:普通の石とはちょっと違う?
福井:はい。昔の人は、けっこう面白い石の形を見つけ出してますよ。
亀口:いつ頃の時代なんでしょう。
福井:江戸時代です。「奇石大尽(きせきだいじん)」として知られるほど有名だった人が滋賀にいたんですよ。
亀口:そんな人が?!
福井:はい。★木内石亭という博物学者なんですが、滋賀県の大津市坂本で生まれて、1808年までの生涯を草津市で過ご
しています。
亀口:そうなんですね。
福井:彼が石の専門書『雲根志』を書き、奇石や化石、石器などを紹介しています。
亀口:日本初の奇石の専門書ですか。
福井:ちなみに、これは木内石亭について紹介した本で★「昭和雲根志」なんですが。
※益富寿之助・著の「昭和雲根志」
亀口:「雲根志を知らずして石を語るなかれ」。この本の帯びが良いですね!熱がこもってます。
福井:著者の益富寿之助先生は、京都に「益富地学会館」を創立した人で、平成5年にお亡くなりになったんですが、私も
よくお世話になりました。
亀口:調べてみると「益富地学会館」は鉱物、化石、岩石研究のメッカとして有名な施設とありますね。
福井:石や地学に興味がある人はぜひ行ってみてください。そこの創立者の益富先生が、著書『昭和雲根志』の中で、
滋賀の余呉湖に残る、哀しい物語と石について書かれています。
亀口:哀しい石?
福井:はい。「蛇眼石(じゃのめいし)」と言う石で、私も何度か余呉湖に探しに行ったんですが、結局みつけることが
できませんでした。
亀口:そもそも蛇眼石は、どんな石なんですか?
福井:★放散虫なんかの死骸が海底に堆積してできた岩石です。
亀口:その石にまつわる哀しい物語ですか。
2 余呉湖の「蛇の目玉石」伝説
福井:はい。ひとりの女の子が生まれたんですが、7、8歳頃から肌に蛇のような模様が現れて…。
亀口:蛇のような。
福井:それで親に捨てられらてしまったんです。かわいそうに思った下女の方が助けて秘密に育てられた。
でも、親からも疎まれるような姿で生きているのは仕方がないと。
亀口:哀しいですね。
福井:「私は蛇になって、琵琶湖で皆さんの雨を降らすために頑張りたい」と余呉湖に身を投じたんです。そこから話は、
どんどん続いていきます。
亀口:余呉湖に行くと、「菊石姫と蛇の目玉石」として、実際に「蛇の目玉石」 が祀ってありますね。
★関連記事 菊石姫伝説 余呉湖観光情報
福井:本当に、石にはいろんな物語があります。ただ、明治時代になると、西洋からの科学的な知識が入ってくるので
この江戸時代的な石の捉え方とは、まったく違います。
亀口:明治時代はどんな捉え方だったんでしょう?
福井:昔から西洋では錬金術が盛んやったので、ただの鉛のような金属から金をいかに作るか?という研究をしていまし
た。
亀口:錬金術ですか。 例えばそれは、無から価値を生み出すようなことを?
福井:簡単にいえば、熱したり、冷ましたり、ほかのものと混ぜて、それ自体を変えようとすることですね。 変えて、
金を作ろうという。
亀口:その辺りの科学的な知識が明治初期に日本へ入ってきたと。
福井:はい。そうですね。
亀口:一方で江戸時代の石に対する捉え方は?
※蛇の目石の写真 益富寿之助・著の「昭和雲根志」で紹介された木内石亭が発見した「蛇の目石」の写真
福井:江戸時代に『雲根志』を書いた木内石亭は、「奇石(きせき)」と名付けて、奇妙な形の石を発見してコレクショ
ンしたり、石にまるわる様々な物語を語ってきました。
亀口:奇石として、見た目の面白さも楽しんでいたんですね。
福井:形の面白さとか、空を飛ぶ石とか、重さの変わる石とか。江戸時代には、いろんな「奇石(きせき)」がありまし
た。
亀口:なんだか、平和な感じがします(笑)。
福井:そうですね(笑)。今でいえば、科学的じゃないと批判されることもありますが、当時の人が自然に抱いた畏敬の
念や、石への思い入れが素直に感じ取れて、私は、石を楽しむものとして、すごく面白いと感じてます。
福井:今はもうすたれてしまったけれど、昔は★「水石(すいせき)」というのがありました。
亀口:水石、はい。
福井:いろんな自然を石で見立てて、盆に置いてね。石でひとつの世界を作るんです。昔は有名な石がいっぱいあったん
ですけどね。今は誰もする人がいなくて寂しいんですが。
亀口:「水石」は面白いですね。小さい子どもって、いろんな場所で石を拾ってきますよね?公園とか、道ばたに転がっ
てる石とか。でも、拾った石は、元の場所に戻したほうがいいとも思うんですよね。
※庭にある小さな石の美術館 数々の石が展示されている福井さん宅のちいさな美術館
福井:難しいところやね、それ。ただ戻してしまうと、誰も目に付かれへんから。
亀口:確かに。ただの石ころですね。
福井:展示会みたいな場所でたくさんの人の目にふれて「滋賀にこんな石があったのか!」となるかもしれないし。
まぁ、どっちがいいのかなという部分もありますけどね。
亀口:うーん。そうですよね。
福井:やっぱりちょっとでも石のことを分かってる人がきちんと見てあげることが大事ですね。
3 鉱石は大雨のあとに現れる
亀口:鉱石を採るには、山の奥に行かないとダメなんですか?
福井:基本的には、新鮮な石が見られる所がいいですね。 たぶん昔の人もそうだと思うんですが、川から流れてきた石
を見て、上流に登って行ったんじゃないかと思うんですよ。
亀口:川に沿って?
福井:今みたいに科学的な探査はできないでしょ? だから、流れてきた下流の石を見て、銅があるとか、マンガンがあ
るとか判断して、川沿いに上がって行かれたと思います。
亀口:なるほど。でも、山の中に入ってすぐに鉱石は見つかれないですよね?やっぱり1日がかりになりますよね。
福井:あとは運ですね。
亀口:運ですか。
※水晶コレクション 両手に水晶を持ってみましたが、緊張しました
福井:回数もやっぱり必要かな。 ★トパーズとか緑柱石の宝石類なんかは、どわっと出るときがあるんですが。
山が崩れたりするような大雨の時とか。
亀口:雨の時ですか!
福井:それも大雨。上の表層が全部落ちたときにね。 ★宝石類は、比重が重いんですよ。だから下に沈んでる。 そこ
で、表層が大雨でがさっと流れて。 そのときに行ったら、もう、びっくりするほど採れるという。
亀口:でも大雨だったら、結構危険ですよね。
福井:行くのは大雨が止んだ後ですよ。それでたくさん見つけてる人もいはります。
亀口:大雨が降った後は、ちょっと出掛けていこうかという。
福井:そうそう、好きな人はね。化石もそうですし。
亀口:そうなんですね。
福井:化石も土砂の砂利とか、全部流されるんでね。大雨にときに。私の知ってる化石のほうの人は、鹿の下顎の骨を見
つけはりましたよ、★水口で。
亀口:水口で?
福井:ええ。水口の野洲川のところで。
亀口:好きな方は、やっぱライフワーク的にそうやって探されてるんですね。
福井:そうそう。もう頻繁やで。だから大雨降った後の日は、朝4時ぐらいから起きてね。やっぱり人間じゃとても及ばな
い力で、ガッと表層が流れていくので、私たちにとったらチャンスではあるんです。
亀口:行かれるときは、おひとりですか?
福井:ひとりが多いですね。時々は、誰かと一緒に行くこともありますけど。
亀口:取り合いになります?
福井:それはないよ(笑)。横の人が採れて、自分は何も採れへんなんて結構あるんです。
亀口:そうなんですか、同じところ行っても。
福井:そうそう。
亀口:どっちが先に見つけたとか。
福井:いや、そんなのない。それは運ですわ。そのときは、見つかったもんの。
亀口:運なんですね。
福井:隣同士でも、場所がズレただけで全くない。そんな世界です。
亀口:だから、鉱石と出会った感動は大きいでしょうね。
福井:ずいぶん昔になりますが、★田上山に入り始めた頃、本当に美しいトパースを発見したんです。 それが、今まで
で一番感動しました。
亀口:トパーズですか。
福井:田上山の下の川底をずっと掘り進んでたんです。 比重が重いんで、一番下の岩盤のところまで行って。 そしたら、★ホールポットというー
※手にトパーズを持った時の感動を語る福井さん
ーこんな穴が開いてあったんです。 その底に手を入れて、わーっと探したら、水が浮き上がったような形でトパーズ
があったんです。水がそのトパーズの形になってるような感じ。ビカーッと太陽の光を反射してね。 もう、あのとき
の感動は今でも忘れませんね。
亀口:神秘的な出会いですね!
福井:「これ、この輝きだ!」という、宝石のなる由縁ですね。
亀口:そういう出会いがあるから、辞められないんでしょうね。
福井:そうですね。美しいものを見たり、珍しいものを見たときの感動は、ひとつありますね。 まあ、いろんな楽しみ
方があると思います。
亀口:例えば、水晶を見つけるために知っておきたい基本的な知識ってなんでしょう?
福井:3点ですね。
ひとつは「比重」。★他の石と比べて水晶は比重が重いんです。 だから深い場所にあることが多い。
もうひとつは★「条線(じょうせん)」。水晶の面には無数の線がバーコードのようについてます。 これが天然石
の証なんです。
※水晶の断面 規則正しい方向性を持つ水晶の断面
★最後が「劈開(へきかい)」。 水晶はトパーズように一定の方向に割れやすい「劈開(へきかい)」と呼ばれる
ものがないんです。 条線が成長の方向に対して直角にある。だから水晶の断面は、美しく平らになりやすいです。
亀口:この記事を読んで、田上山に水晶を採りに行こうかな、と思う人が、もしかすると出てくるかもしれないですね。
福井:ただ、もう今は、ほとんど見つからないですよ。
亀口:そうなんですか。
福井:だから、大雨の後とか、まだ人の行ってない所とか。そういう場合は見つかる可能性はあるけどね。 でも水晶は他の石よりも比重が重いので深いところじゃないと見つからないことが多い。
亀口:なるほど。
福井:採れるかわからないけど、山で石を探して遊ぶ時間は、本当に楽しいですよ。 それでも行きたいという方は、ぜ
ひ行ってみてください。
亀口:福井さんと石とのお付き合いは、もう50年以上にもなるんですよね。
福井:だからもう私自身、石に対する興味の持ち方が、初めの頃とは変わってきてます。
亀口:どんなふうに?
福井:最初は、美しいとか珍しい石に主眼が行ってました。でも、徐々に人と石との関係に興味を持つようになって。
亀口:人と石?
※石をみる福井 大事そうに石を持つ姿は、まるで我が子を抱くよう
福井:はい。どんな人がどんな気持ちでこういう石を探してたのか。石を探す方法は?岩石や鉱石の精錬の技術は?
どんな形でやってたんだろう。そんな興味の持ち方に変わってきてます。
亀口:それだけ石というのが、いろんな物語を秘めているんでしょうね。
福井:石だけを純粋に研究されてる方とは、いまはもう興味が全然違ってきましたね。
亀口:今日のお話を聞いて、石についての見方がだいぶ変わりました。
福井:そんないろんな見方もあるということで。
亀口:はい、ありがとうございました。
今回のお話は、福井龍幸さんの著書『近江の平成雲根志 ~鉱山・鉱物・奇石~』(サンライズ出版)にも詳しく紹介されています。滋賀県で産出した水晶、宝石などの鉱石や、江戸時代「奇石(きせき)」コレクターとして知られた偉人、木内石亭が記した『雲根志』の奇石。また、滋賀県に多く存在していた石部村銅山、富川銀山などの鉱山について『甲賀郡志』『滋賀県管下近江国六郡物産図説』などを元に解説しています。
(含有参照:『近江の平成雲根志 ~鉱山・鉱物・奇石~』 著/福井龍幸(琵琶湖博物館ブックレット5)
(出展; /しがとこ)
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