タイ語板 肆の型ぁ~  4

前板の続き2  ※字数制限で3分割しました

Ⅱ東京編の登場人物
 D 開明軒の人々

山本(やまもと)    演 - 城土井大智
    め以子の幼い時分から大五の下で働くコックで、彼からは「ポンちゃん」と呼ばれている。上司の大五がお店のために作ったアンズのシロップ漬けを大五の娘・め以子によって一瓶食べられたのを知った際は、め以子の食道楽ぶりに驚愕していた。
タマ    演 - 郷原慧
    大正11年の時点の「開明軒」の従業員。
室井 幸斎(むろい こうさい)    演 - 山中崇
    「開明軒」で賄い飯を食べさせてもらっている売れない文士。食を題材にした作品の執筆に取り組んでいた。好奇心が旺盛で、人の揉め事を見聞きするのが好き。無神経で失礼な発言から桜子や源太から窘められる事もあるが、人懐っこく憎めない性格である。
    見合いをするめ以子に対して悠太郎への思いに気付かせる発言をしたり、卯野家を追い出された悠太郎を自宅に泊め、病臥の悠太郎の看護をめ以子に頼むなど[87]、二人の仲を取り持つ。その後、「開明軒」で知り合った桜子から自作の小説を酷評されて奮起し、新しく書き直した小説が文学賞に佳作入選。以来、桜子を「幸運の女神」と呼び恋い慕い、彼女と駆け落ちし大阪を訪れ、源太の紹介で喫茶「うま介」に身を寄せる。
    その後、おでんの食材を擬人化した童話を発表し、昭和15年には時局に合わせて「おでん皇國戦記」など軍事教育を織り込んだ童話を発表し、人気を得る。その一方で大人向けに書いた恋愛小説である「塩と砂糖」の文章表現が検閲に引っかかり出版中止となり、桜子ともども落胆する[89]。 表現や言論の自由が完全に奪われた戦時下で国威高揚のための作品を書くのは仕方のないことと割り切っていたが、生放送のラジオ番組で「おでん皇國戦記」の戦闘場面を朗読する予定を、天災がきっかけで敵味方ともに「地球という一つの鍋」で平和になるという内容の結末に変更して即興で語り、桜子たち聴衆の笑いを誘う。これに腹を立てた役人から事情聴取を受けるが、「これは大日本帝国による世界統一を表す結末である」といった希子と啓司の弁明のおかげで難を逃れる。
    太平洋戦争勃発後、疎開していた桜子のもとから追い出されて大阪に戻る。焼け残った西門家の蔵に勝手に住み着いていたおり、終戦後帰宅しため以子と再会。同じく再会した源太と共に、め以子の露天商の手伝いをする。
    昭和22年、め以子をモデルにして「阿呆の佛(あほうのほとけ)」と題する新たな小説を新聞に連載する[30]。やがて、桜子が自分を追い出した本当の理由を桜子本人から知らされ、また「阿呆の佛」によって桜子からも大作家と認められたことで復縁する。
    昭和23年時では、他人の揉め事好きや無神経ぶりは相変わらずで、泰介の初恋を応援しようとして余計な手出しをして、挙句にめ以子と悠太郎の馴れ初めが関わる因縁まで掘り起こしてしまい話をこじらせる。
新井社長(あらい しゃちょう)    演 - 南条好輝
    「開明軒」の常連客。かつて大五が「開明軒」を開く際に出資してくれた恩人でもある。幼少時のめ以子に、当時の日本ではまだ珍しい食物であった「いちご」の名前を教え、め以子にいちごジャムを贈る。め以子の良き理解者であり、女学生になっため以子に好条件の縁談を持ちかけ見合の場で破談にされるが、め以子と悠太郎の結婚を容認し、照生から頼まれて、反対する大五を説得する。

 E 清明高等女学校の人々

堀之端 桜子(ほりのはた さくらこ) → 室井 桜子(むろい さくらこ)    演 - 前田亜季
    め以子の清明高等女学校時代の級友。専属料理人がいるほどの裕福な家柄の子女。マイペースで押しが強く、室井によると「生まれてから人に命令しかしたことがない」。め以子にとっては時に叱咤激励してくれる、良き理解者で相談相手である。小説が好きで、女学生時は文筆家になることを夢見る。兄の友人と交際を始めるが、交際に反対する桜子の父親の圧力により失恋する。
    女学校卒業後、室井の心許なさに同情し結婚。駆け落ちし、め以子を頼って大阪を訪れる。駆け落ち後は、居候する喫茶店「うま介」で働きながら、室井を一流の作家にすることを人生の目標とし、彼を叱咤しながら支えていく。しかし、戦局の悪化に伴って国威高揚を宣伝する作品しか発表できなくなった室井の境遇に憤りを露わにするものの、室井がラジオの番組で役人の監視もかまわず世界平和を唱える物語を即興で語った際にはこれを絶賛する。戦況が悪化した昭和20年に父と和解した模様で、幸斎・文女および静と共に実家の別荘に疎開する。
    その後、突然幸斎を疎開先から追い出した上、終戦後には別れを告げる内容の手紙をしたため、大阪に帰宅する静に託す。さらには民子の姪・路代を自身の影武者に仕立てて幸斎と文通させ逢引きにまで至らせるが、これらはいずれも幸斎を極限の状態まで追い込んでその文才を開花させるための一計であり、その努力は幸斎を「阿呆の佛」執筆に至らせたことで結実。無事和解して元の鞘に納まった後は大阪に戻り、ふたたび「うま介」で働く。
野川 民子(のがわ たみこ)    演 - 宮嶋麻衣
    め以子の清明高等女学校時代の級友。小柄で控えめな性格で、将来は教師になることを夢見る。愛称は「たみちゃん」。悠太郎に思いを寄せるが、悠太郎に意中の女性がいることを知り失恋する。
    め以子が大阪に嫁入りした以降は一切姿を見せなかったが、関東大震災での宮本先生の訃報をめ以子と桜子に知らせるため、手紙をしたため室井に託す。また疎開中の桜子に女優志望の姪・路代を紹介する。
宮本先生(みやもと せんせい)    演 - 奥貫薫
    め以子の清明高等女学校時代の担任で、割烹(調理)の教師。菓子を勝手に学校に持ち込んで食べたり、授業に身が入らないめ以子に厳しく対処する。一方、め以子の料理に対しての関心に気付き、彼女の将来の夢のきっかけに導いたり[19]、悠太郎のために料理を考えるめ以子の相談相手となり親切にアドバイスをする。
    関東大震災時の火事に巻き込まれ命を落とす。

 F 東京帝国大学の人々

竹元 勇三(たけもと ゆうぞう)    演 - ムロツヨシ
    アメリカ帰りの建築家。天才肌だが気難しく強引な性格。母校の東京帝国大学で教鞭を執り、悠太郎と知り合う。
    開明軒に来店した際、店舗入口の階段の不具合で怪我をし、客への安全配慮の至らなさを激怒するが、後日、悠太郎が修理した階段を見て装飾を助言し協力する[92]。
    後に京都帝国大学の教授に就任し、大阪市の都市計画事業から監修役として招聘され、市役所の建築課に勤務している悠太郎と深く関わる事になる。
    昭和に入り、御堂筋の高速地下鉄道の駅舎の設計を担当する。
    独特な美意識の持ち主で、舶来品のシャツや靴を愛用し、設計への妥協を許さずに現場で資材を調達する悠太郎達を悩ませる。しかし厳しい態度とは裏腹に、安全性を重視する悠太郎の姿勢を密かに評価している[76]。また食通で「うま介」の焼き氷を気に入って頻繁に通い自作の氷削機を送ったり、め以子が作ったカレーを食した際には「カレーの女神」と絶賛する。め以子のことは「奥」と呼んでいる。
    ふ久を幼少期から「猫娘」と呼び、彼女の高等女学生時にはその物理の才能と集団行動に馴染めない性格を認め、学校をサボった際には勉強を教えた。
    戦時下ではいよいよ資材が不足する事に腹をたてて現場に怒りを募らせ、悠太郎から人々の安全を主張の上で設計の大幅変更を願い出られたことで、駅舎の建築計画から外れることを言い渡し、悠太郎との絶縁を決める。地下鉄計画中止が決定した後「この国から独立する」との書き置きを残し行方をくらます。
    終戦後、蔵座敷を計画するめ以子達の前に突如姿を現し[注 28]、半ば強引に蔵座敷建設に参加する。座敷のアイデアについて、奇想天外な発言でめ以子を辟易させるが、実際にはいつでも悠太郎の帰りを迎え入れる事が窺えるデザイン画を描き上げ提供する。
    洋行帰りの美青年にシャツの柄について誉められてデザインに取り入れた事があるが、後にその男と共に、カレー粉持参の上で蔵座敷を訪れる。
    のちに「うま介」が売りに出された際には、愛する焼氷の危機に居ても立ってもいられず抗議に訪れる。そこで新たな家主である和枝と初めて顔を合わせ意外にも意気投合、「うま介」を閉店の危機から救い、新たな看板メニューとなる「いわしサンド」の誕生に貢献する。
    チーフ・プロデューサーの岡本と脚本の森下は、大阪の街づくりに大きな影響を及ぼした建築家・武田五一へのオマージュとして誕生したキャラクターと話している。
近藤 学(こんどう まなぶ)    演 - 石田卓也
    悠太郎の友人の帝大生。当初は彼が卯野家に下宿する予定であったが、悠太郎が最初の下宿予定先から受け入れに難色を示されたため、下宿予定先を交換する。
教授    演 - 及川達郎
    悠太郎が通う帝大の教授。悠太郎に東京に残って研究をするよう勧める。

 G め以子の幼馴染み

泉 源太(いずみ げんた)    演 - 和田正人(幼少期:屋島昂太)
    め以子の小学校時代の同級生。愛称は「源ちゃん」[44]。小学校時代はいたずら好きで、力ずくでめ以子の食べ物を奪おうとしたり、悪巧みに巻き込んだりするが、その反面、祖母のトラが病気になって元気をなくしため以子を心配し相談に乗ったり、いちごを探すめ以子に協力するなど仲間意識は強い。
    その後、家庭の事情で大阪へ移住。奉公先の天満天神市場の肉屋「牛樂商店」で働く中、西門家に嫁いだめ以子と再会。大阪の食文化に馴染もうとするめ以子に天満市場の人々を紹介するなど協力する。
    「天満商店街のやんちゃ坊主」と言われ市場では有名人。関東大震災で避難してきた人々を積極的に助けたり、入手困難な食材をどこかから調達してきたりと[67]、陽気で男気のある性格で周囲から頼りにされている。小学生時に父親を亡くし母も再婚しているため家族との縁が薄く、正蔵が花街で暮らしていた時は「師匠」と呼んで父親のように慕っていた。
    女好きで大勢の女性と遊び、また希子から憧れられたりと女性によくモテる。本人は太めの女性が好みと語るが、幼馴染みであるめ以子には弱いようで、め以子に頼まれたり彼女が窮地になった時には何かと世話を焼く。その気の置けない間柄について、悠太郎から浮気と誤解されたり、嫉妬されることもあった。
    昭和15年に赤紙が届き、周囲には普段通り明るく振る舞っていたが、め以子には「行きたくない」と本音を漏らす。め以子から贈られた餞別品の「いちごの形の赤茄子ご飯」を持って出征する。翌年、除隊し大阪に戻るが、戦地での過酷な体験が原因で、命有る物で作ったすべての食物を口にできなくなり衰弱し、一時は危篤に陥る。め以子の必死の呼びかけで意識が戻り、命を犠牲にしていない食材である「牛乳」を飲めるようになったのをきっかけに、次第に食事を摂れるようになり回復。その後は肉屋の仕事に復帰する。
    悠太郎が満州に渡る前にめ以子の事を頼みに来た際には、源太にとってもめ以子は「たった一人の人生の相方」として大切な存在である事を告げ、ずっと見守り続けると約束する。
    終戦後は、人脈の広さを生かして闇市での仕入れをしたり、焼け出された子供たちに靴磨きの仕事を斡旋する。悠太郎の帰りを待ち続けるめ以子には複雑な思いを寄せながらも支え続ける。彼女が弱音を吐いた時にはプロポーズをして断られると「惚れた弱みだからずっと(悠太郎を)待つしかない」と励ました。
    昭和23年時点では相変らず「うま介」に入り浸っており、一方で引き続き肉屋の仕事に従事している。
チヨ    演 - 藤田聖理
    め以子の小学校の同級生。め以子とは隣席で友人。
賢二郎    演 - 向鈴鳥
    め以子の小学校の同級生。源太の友人。
太    演 - 森遥野
    め以子の小学校の同級生。源太の友人。

 H その他の東京編の登場人物

村井 亜貴子(むらい あきこ) → 松田 亜貴子(まつだ あきこ)→ 島津 亜貴子(しまづ あきこ)    演 - 加藤あい(少女期:野田琴乃)
    悠太郎の幼馴染み。悠太郎と同じく火事で両親を亡くしたことをきっかけに、東京で医師を志す。美人な上に勉強熱心で明るく気さくな女性。
    少女時代、両親の他界により親戚に引き取られるが、医者になるための学費の工面は不可能であったため、村井家に学費を支援してもらう条件で、同じ火事で全身火傷を負った村井家の息子と不本意ながら結婚の約束をした。折しも父に家出された悠太郎と意気投合し、駆け落ちをするも未遂に終わり、以後も悠太郎に未練を持ち続けてきた。
    女学生時代のめ以子は、先述の非の打ちどころが無い佇まいと、悠太郎から好意を窺わせる発言を聞き、彼女に対して劣等感を抱く。
    昭和6年に夫を亡くし、夫の両親の勧めで旧姓(松田)に戻す。昭和7年、大阪南総合病院に勤務中、怪我をして運ばれてきた悠太郎と偶然再会。以後、治療の建前で悠太郎と会い続け、め以子を苛立たせる事となる。悠太郎に抱きしめられるが、亡き夫の優しさと存在の大きさに改めて気づき、悠太郎を振る。
    昭和16年、め以子から相談を受けたことから、食が摂れず衰弱していく源太の往診に西門家を訪れる。その後「ベルリン大学卒業で長身で料理上手で年下」という軍医と再婚したことを、め以子に報告する。
担任    演 - 中川浩三
    め以子の小学時代の担任。役名は不明。幼少期のめ以子の行動に手を焼いており、め以子が産み立ての卵で作るオムレツの味を試したい為に学校の鶏小屋に侵入しトラブル起こした際は「学校の物を勝手に取るのは良くない」と諭し、新井社長から貰った苺のジャムが原因で源太とトラブルになった際は学校に持ってきたことよりも「一口くらいあげても良かったんじゃないか?」と諭した。
和尚    演 - 亀井賢二
    トラの幼馴染み。幼い頃、柿を盗み食いし腸チフスに罹患したことから、トラから「腐れ柿のカズちゃん」とあだ名で呼ばれる。また自身のお寺の供え物をめ以子らによって盗み食いされたことがあるが、トラが倒れたことをめ以子から聞かされ供え物のいちごの差出人の情報をめ以子に教え、「人さらいが出てるから大人と一緒に行くように」と忠告して送り出した。
紳士    演 - 松井桂三
    め以子の幼少時、「開明軒」に客として訪れ、大量のメニューを注文した上、ナイフとフォークは使いづらいとイクに箸を所望するが、あくまでフランス式の作法にこだわっていた大五の方針によって断られる[42]。正体は覆面記者「味一番」で、後日、新聞にて「開明軒」を酷評する。
黒田(くろだ)    演 - 金替康博
    いちごの試験農場の研究員。偶然出会った幼いめ以子が病気の祖母のためにいちごを探していると聞き、め以子を試験農場へ連れて行くが、事前に和尚から忠告を聞いていため以子から人攫いに間違えられる。
白川(しらかわ)    演 - 伊藤えん魔
    いちごの試験農場の研究員。黒田と共に、病気のトラのためにいちごを探しているめ以子に協力し、農場に3個だけ残っていたいちごをめ以子に与える。
男子学生    演 - 光平崇弘
    名は「松山巌」。民子に密かに好意を寄せ、め以子を呼び出して、民子に以心伝心の男性が居るかを聞き出す。
桜子の兄の友人    演 - 吉田佳
    役名は不明であるが、桜子に貸した本に挟んだ栞に手紙をしたため彼女に交際を申し込んだことから、め以子と民子から「栞の君(しおりのきみ)」と呼ばれる[46]。二人の交際に反対する桜子の父親から圧力をかけられ、自分の将来を第一に考えて、一方的に桜子との縁を切る。
丸岡 真次郎(まるおか しんじろう)    演 - 中村織央(青年) → 千原せいじ
    老舗の料理屋「まるや」の次男。新井社長がめ以子に持ちかけた縁談の相手。家事は出来ないが味覚は冴えているめ以子を「まるや」の味見係にするつもりで結婚を申し込むが、最終的にめ以子から結婚を断られる。
    破談が原因で洋食嫌いになってしまったが、 形相が大きく変貌する程の苦労を経て、大阪に「まるおか」を構える。野球好きで、店に出入りしていた泰介を良く思っていたが、戦後真沙子と泰介の間に関わりができるまで、彼がめ以子の息子であることを知らなかった。また真沙子に宛てて泰介が書いた(という想定で室井が勝手に書いて出した)恋文の件で抗議のため「うま介」を訪れた際に、偶然にも因縁の相手である悠太郎とも顔を合わせる。
まるや当主    演 - 東康平
    め以子の見合いに同席した、真次郎の父親。
まるや女将    演 - ひろみどり
    め以子の見合いに同席した、真次郎の母親。

Ⅲ 大阪編の登場人物
 I 大阪市役所の人々

藤井 耕作(ふじい こうさく)    演 - 木本武宏(TKO)
    建築課長。柔和な性格。実母と妻の不仲について頻繁に愚痴を漏らしている。悠太郎が職場にぬか床を持ち込んだ際には「べにこ」と名付け大切に手入れをする。
    昭和15年時では市役所を退職し、建設会社を経営している。異動となった悠太郎に建物防火に関する資料を貸し、彼が逮捕された時にはめ以子と共に、幼馴染みである里見に処罰の免除を嘆願する。
    終戦後、妻が大阪に戻って来ることを理由に、戦時中も大切に保管していたぬか床をめ以子に返還する。また西門家の蔵座敷の改築に協力する。
大村 宋介(おおむら そうすけ)    演 - 徳井優
    悠太郎の建築課の先輩。職歴20年のベテランの木造建築の設計技手。配属されたばかりの悠太郎を「赤門」と呼び嫌味混じりで指導をし、困惑させるが、やがて打ち解けて公私にわたり悠太郎の相談に乗るようになる。悠太郎がコンクリート造の小学校の設計を任されてからは、悠太郎を「棟梁」と呼ぶ。大阪の天神祭の事に熟知しており、天満天神市場界隈では小柄な体格と相まって「小さな巨人」と称されている。
    昭和16年時では市役所を退職しているが、藤井と共に悠太郎からの相談に乗っている。終戦後、藤井と共に蔵座敷の改築に協力する。竹元の奇想天外な発想を瞬時に理解できる数少ない一人でもある。
新条助役(しんじょう じょやく)    演 - 曾我廼家八十吉
    大阪市役所の助役。関東大震災が発生した際、市役所内部に緊急対策本部を設置し、救援隊の派遣を決定するも、所属する部署が違う(救援隊の派遣は港湾部の仕事であって建築課の仕事ではない)ことを理由に悠太郎の救援隊への参加申し出を断るが、竹元の口添えを受け、条件付きでの参加を認める。
竹元 勇三(たけもと ゆうぞう)    演 - ムロツヨシ
    詳細は東京編の登場人物 東京帝国大学の人々の項を参照。
市役所上役    演 - 永田周作
    悠太郎に防火改修課への異動を命じる。
中西(なかにし)    演 - 酒井高陽
    防火改修課での悠太郎の同僚。
恩田(おんだ)    演 - 要冷蔵
    市役所の総務局長。

 J 地下鉄建設関係者

池本 元(いけもと はじめ)    演 - 八十田勇一
    悠太郎の上司で、高速地下鉄道敷設工事の現場監督。会話にたびたび駄洒落を挟むが、全く相手にされていない。
石川 公之助(いしかわ こうのすけ)    演 - 長江健次
    高速地下鉄道敷設工事の土木担当。地下鉄道ホームの設計をめぐり悠太郎と対立したが、その情熱や理想は理解している。
真田 紳太郎(さなだ しんたろう)    演 - 倉本発
    高速地下鉄道敷設工事の建築担当。悠太郎の部下。
増岡 要司(ますおか ようじ)    演 - 湯浅崇
    高速地下鉄道敷設工事における、建築会社の現場監督。
木崎(きざき)    演 - や乃えいじ
    建設会社の担当。不足する資材集めのため、靴が擦り切れるまで奔走している事を涙ながら竹元に訴えるが、竹元からは「底抜け浪花節野郎」と激昂される。

天満天神市場の人々
泉 源太(いずみ げんた)    演 - 和田正人
    詳細は東京編の登場人物 め以子の幼馴染みの項を参照。
銀次(ぎんじ)    演 - 西川忠志
    魚屋「魚喜」店主。魚島の行事で大量の鯛が必要になった時、め以子は魚喜でアルバイトをして鯛の代金を賄った。その際、銀次から魚の見分け方や調理法を習い、その後も魚料理についてアドバイスをもらうようになる。後にめ以子の妊娠が判明し、安静の状態になった際には、見舞いの品として大量の鰯を贈る。その鰯は和枝の手で美味しく調理され、結果としてめ以子が苦手な鰯を克服するきっかけとなる。
    終戦後、源太と共に闇市でめ以子の露天商に協力する。
タネ    演 - 山﨑千惠子
    八百屋「八百幸」の女将。関東大震災時には、近所の救護所の炊き出しに参加する。
定吉(さだきち)    演 - 蟷螂襲
    乾物屋「満惣」店主。
マツオ    演 - 鍋島浩
    源太が勤める肉屋「牛樂商店」店主。陽気で明るい人物。
    戦争で源太の出征が決まった時は別人のように雰囲気が暗くなり、物資の統制が厳しくなってからは肉も贅沢品と見なされ店の経営が苦しくなる。そのような折、め以子から巨大な牛肉の塊を所望された際には戸惑いながらも承諾し、め以子と協力して肉の塊を西門家へ運ぶ。
    源太の復員後は元の明るさを取り戻し、終戦後は源太と共に闇市でめ以子の露天商に協力する。
トミ    演 - マエダユミ
    マツオの妻で、「牛樂商店」の女将。関東大震災時には、近所の救護所の炊き出しに参加する。源太を実の息子同然に可愛がっており、源太の出征が決まった時には泣いて悲しんでいた。
    終戦後、夫や源太と共に闇市でめ以子の露天商に協力する。

 K 喫茶店「うま介」の人々

高木 馬介(たかぎ うますけ)    演 - 中村靖日
    源太の知り合いで、喫茶店「うま介」の店主。焼氷(やきごおり)と称するかき氷の一種を始め、ユニークなメニューを店の売りにしているが、当初はあまり流行っていなかった。源太から頼まれ、東京から駆け落ちしてきた桜子と室井、さらに西門家を追い出されため以子と希子を受け入れる[123]。め以子たちのテコ入れにより、閑古鳥が鳴いていた店は賑わいを見せるようになる。
    戦時下では食材が入手困難のため店は開店休業状態となり、ドイツで飲まれているとされるたんぽぽコーヒーを試行錯誤して作ったり、日々の有り合わせの野菜・野草などで「よしだ汁」を作ったりして、店で提供する。
    普段はお人好しで、ひ弱な雰囲気のある優男だが、焼氷を注文した客が特高警察によって連行されそうになった際には、せめて客が食べ終えるまで待ってくれるよう、身を挺して役人たちを説得する男気を見せ、め以子に深い感銘を与える。その後は「うま介」を国防婦人会の共同炊事の場として提供したり、西門家が全焼した最初の大阪空襲時には行き場のない住民たちの一時避難場所としても開放した(その後、2回目以降の空襲で店舗は焼失した模様)。
    終戦後、焼け跡にできた闇市でめ以子と再会し、め以子の露天商に協力する。その後、竹元の提案と進駐軍の資金援助により、進駐軍の出入り自由(オンリミット)とする条件で「うま介」を再建する。
    昭和23年、実家が破産して「うま介」の店舗を勝手に売りに出されてしまい閉店の危機に陥るが、焼氷を超える新たな看板メニュー「いわしサンド」が人気を得て結果的に危機を乗り切るが、新たな家主となった和枝から高額の家賃を取られる事になったため、儲かるどころか「馬車馬のように」働かざるを得ない状態になっている。
室井 桜子(むろい さくらこ)    演 - 前田亜季
    詳細は東京編の登場人物 清明高等女学校の人々の項を参照。
室井 幸斎(むろい こうさい)    演 - 山中崇
    詳細は東京編の登場人物 開明軒の人々の項を参照。
室井 文女(むろい あやめ)    演 - 安部洋花(少女期:杉本瑛)
    室井夫妻の長女。幼少期より父の幸斎に溺愛されて育つ。口数は少ないものの、「うま介」にて皆が集まる場面にはたびたび顔を出しており、戦時中では母の桜子と共に東京へ疎開。終戦後、復縁した父母と共に「うま介」に戻るが、「阿呆の佛」最終話の原稿が書き上がらないにもかかわらず甲子園へ観戦に行きたがる父・幸斎を椅子に縛り付け、戻ってきた後もまだ完成していないと分かると活を入れるなど、桜子のしたたかな性格を受け継いだ様子が窺える。
高木 龍子(たかぎ たつこ)    演 - 木全晶子
    馬介の姉。音楽の素養があり、店の宣伝のために室井が作詞した「焼氷有り〼の唄」に曲を付け、街頭宣伝の際にオルガンで伴奏をする。また、源太の壮行会の際にも、希子が歌う「いちごの唄」の伴奏をする。

 L 西門四姉妹


第94回と第95回で登場した西門家の次女、三女、四女、五女。★全員が長姉の和枝に同調しており、悠太郎夫妻や希子の前では無愛想だが、昔馴染みの倉田とは仲がよい模様。4人の年齢の順位は明らかにされていない。

冨美(ふみ)    演 - 中道裕子
満子(みつこ)    演 - 中野蛍
志おり(しおり)    演 - 原口志保
逸(いつ)    演 - 栁澤美由紀

 M 諸岡家

ふ久の嫁ぎ先で、大阪市内で食器や花瓶など(主にガラス製品)を作る工場を営んでいる。戦争のため経営危機に陥るが、終戦後はめ以子の機転により回復のきっかけをつかんだ模様。

諸岡 弘士(もろおか ひろし)    演 - 中山義紘
    泰介の中学校の先輩で、野球部のピッチャー。西門家の夕食にもたびたび相伴し、め以子お手製のカツやタルタルソースを絶賛する感激屋。キャッチャーの泰介と共に甲子園を目指し、予選を順調に勝ち続けるも、戦局の悪化により甲子園の全国大会が中止になってしまい、失望と憤りを露わにする。
    昭和19年に徴兵検査を受けて合格した矢先、ふ久から「(諸岡の)子供が産みたい」との告白を受ける。満更でもない気持ちでありながらも、出征して戦死するかもしれない身であるゆえ、ふ久を不幸にさせたくないことから結婚を断る。しかし、諦めきれないふ久から強引に迫られる。ふ久の気持ちを知っため以子夫婦の懇願もあり、正式に結婚が認められ、西門家で慎ましやかながら内祝いを受けた後に出征する。
    終戦後、無事に復員し[125]、め以子の協力を得て、戦争で失われた実家の工場の再建に取り組む[18]。昭和22年に復活が決まった甲子園大会がGHQによって取り消された時には、後輩たちの夢を守るために泰介や川久保らと協力してGHQとの交渉に奮闘する。その甲斐あって大会の復活が実現すると、今度は息子の大吉を甲子園へ行かせることを新たな夢とする。
諸岡 菊子(もろおか きくこ)    演 - 中島瞳
    弘士の妹。
諸岡 キヨ(もろおか きよ)    演 - 楠見薫
    弘士と菊子の母親。め以子の話によると、彼女とは「馬が合いそう」で、息子とふ久の結婚には泣いて喜んだとの事[37]。空襲の中、ふ久の出産に立ち会う。
諸岡 勤(もろおか つとむ)    演 - 国木田かっぱ
    弘士と菊子の父親。ふ久の発案と協力で熱効率のよい新式の火なしこんろを開発し、西門家に届ける。
諸岡 大吉(もろおか だいきち)    演 - 今西優真
    弘士とふ久の長男で、め以子にとっては初孫。大阪大空襲が起きた夜に産まれる。弘士は将来甲子園に行かせたいと語り、ボール遊びをさせている。

 N 高山家

高山 多江(たかやま たえ)
    演 - 西村亜矢子
    西門家の近隣に住む主婦。ふ久の小学校時代、彼女が石を落とした事で息子が怪我を負ったとして、め以子に苦情を言いに来る。
    戦時下の国防婦人会発足後は、「贅沢は敵」の信条を持ってめ以子達が参加する天満支部を仕切り、め以子にいけずな言動をすることもある。め以子がステーキを振る舞った際には当初怒りを露にするが、匂いと美味しさに根負けする。この件が婦人会からの振る舞いと思われ周囲に感謝され、上機嫌になる。
    太平洋戦争突入後、め以子の闇購入を通報した密告者と疑われ揉み合いとなる。婦人会の共同炊事時に、め以子に誤解であることや、自らも木炭を闇購入していることなどを説明し和解する。
高山 勝治(たかやま かつじ)    演 - 森本竜一
    多江の夫。め以子が巨大な牛肉の塊を買い込む「贅沢」を聞きつけ、文句を言おうと西門家に乗り込むが、差し出されたステーキの誘惑に勝てず口にし、西門家のペースに乗せられる。
    戦中、防火演習に参加し、悠太郎が逮捕された時の様子をめ以子に伝える。終戦後、戦死した息子の代わりに養子を取りたいと希望する。
高山 勝(たかやま まさる)    演 - 向井照鷹
    多江と勝治の息子。小学校でふ久が落とした石が原因で怪我を負う。
    登場は小学校時代のみで、成人後は戦死して英霊になったことが多江により語られる。

 O 国防婦人会

甲田 みね(こうだ みね)    演 - 小牧芽美
    西門家とは近所付き合いで、祝言の時に台所を貸したり、め以子と共に国防婦人会に参加している。終戦後、夫を亡くしたため疎開先にそのまま引っ越す旨を語る。
伸世(のぶよ)    演 - 那々實あぐり
房子(ふさこ)    演 - 宮川サキ
時子(ときこ)    演 - 川合麻子
松島(まつしま)    演 - 徳田尚美
    大日本国防婦人会副会長。名前は「松島正子」。め以子を訪ねて雑誌での座談会参加の依頼をするが、め以子が闇購入で家宅捜索を受けて数日後に断りの連絡を入れる。後に雑誌「婦人通信」にて「ミナミのごちそうさん」と自称し、め以子の話を自らの実経験と偽って掲載していることが発覚すると共に、彼女がめ以子を通報したことが判明する。

 P 闇市の人々

香月(かづき)    演 - 波岡一喜
    め以子が戦後に露店を出した闇市を仕切るチンピラ。め以子を「おばはん」と呼び、無断で出店した彼女を威圧し場所代を請求する。一方、戦争により職を失った人々のために仕事を斡旋したり、戦争ではぐれた兄弟の再会を見て感涙するなど、人情深い面を持つ。め以子と同様食道楽でもあり、常に串物を手にして屋台の試食もしている。
    食べ物の屋台が立ち並ぶ「うまいもん横丁」を作る構想を立て、何でも美味しく調理し商売するめ以子に一目置き、屋台への料理指導を依頼する。闇市の手入れでめ以子が警察に逮捕された際は、裏で手を回し、罰金とめ以子に闇市で商売させない条件で釈放させる。その後もめ以子とは関わりがあるようで、賑わうようになった「うまいもん横丁」の基礎を固めため以子に感謝している様子をみせる。
チンピラ    演 - 梅林亮太
    香月の子分格の男。
くず芋屋    演 - 勝野賢三
    闇市で馬の餌用の小さなジャガイモを売る。め以子は彼からジャガイモを安く買い取り、「うまいもん」の露店を出すきっかけとなる。
ふかし芋屋    演 - 南谷峰洋
    戦争で職を失い、香月の斡旋で、闇市でふかし芋の露店を出した男性。調理に不慣れなため、め以子が指導に当たる。
真岡(まおか)    演 - 三輪浩伸
    復員兵の一人。通りかかっため以子の露店で販売するぬか漬けを絶賛し、米三俵を買い取らないかと持ちかけて、当時の価格で4500円もの大金をめ以子に請求する。その後、め以子が蔵座敷を始めるにあたり、調味料や薬味になる野菜を提供する。
古着屋    演 - 岡大介
    疎開から戻った静が着物を買おうとしていた古着屋。
少年    演 - 若林仁
    役名は「和正(かずまさ)」。藤井からぬか床を奪い逃走していた浮浪児。後に泰介の尽力で兄と再会、その際に「かっちゃん」というあだ名である事を知っため以子は、活男を思い出し涙する。
復員兵    演 - 中村大輝
    少年(和正)の兄。泰介が人捜しで引き合わせに成功した第1号となる。

 Q GHQ(進駐軍)

モリス大尉    演 - トーマス・リンドブルーム
    終戦後、大阪ラヂオ局を管理下に置いたGHQ(進駐軍)の責任者。食事の時に「Yummy(おいしい)」と呟いた事から、め以子と希子からは「ヤミー」とあだ名されている。
    ラヂオ局の休憩時間に希子たちが食べていため以子手作りのおむすび弁当に興味を持ち、め以子が嫌がるのも構わず大金を出して強引に弁当を買い占める。その後、希子を通して、め以子に局内で弁当を売って欲しいと申し付けたり、め以子の蔵座敷で食事をしたいと希望するが、め以子本人は活男を戦死させた米軍を憎み続けていたため、彼の希望は叶わなかった。
    昭和22年、ハイスクールの同窓であるトム・カーチスが甲子園大会の復活を取り消した際、め以子の蔵座敷へ招待してもらうことを条件にカーチスへの説得の協力を引き受ける。そして念願叶い蔵座敷で食事をした際、彼自身も息子を無理に軍に入隊させて真珠湾攻撃で戦死させたことをめ以子に打ち明け、似た境遇であるめ以子と苦悩を分かち合い和解する。後日、希子の伝言を通して、カーチスを説得するための有効なヒントを泰介たちに与える。
ベッカー少尉    演 - ジェイムズ・マクルロイ
    終戦後、大阪ラヂオ局に最初に現れたGHQの一人で、日本語を話せる。「〜しろ」といった命令口調でモリス大尉の通訳を務める。
米兵    演 - ジェズ・ハンコック
    街頭で子供達にチョコレートを投げ与え、その様子を見咎めため以子にも強引にチョコレートを押しつける。
トム・カーチス    演 - デビット・マックフォール
    GHQの民間情報教育局長。モリス大尉とはハイスクールの同窓。かつては学生野球のスター選手であったが、身体が小さいためプロ選手になれなかった苦い過去を持つ。そのため、プロになれない学生野球は無意味と考え、民間情報教育局の許可を得ていないという名目により甲子園大会の復活を取り消そうとしたが、泰介たちから大好物のアイスクリーム(め以子がモリス大尉の助言に基づいて作ったもの)を提供されると共に学生野球に対する泰介たちの熱い思いを聞き、大会の復活を認める。
通訳    演 - ヘンリー・ファウラー
    カーチスの通訳を務めるGHQの職員。「〜と言うてはります」といった大阪弁の口調で日本語を話す。
米兵    演 - ジェレミー・ヘッティンガー
    カーチスと同席していたGHQの職員。

 R その他の大阪編の登場人物

倉田 義男(くらた よしお)    演 - 綾田俊樹
    西門家と古くから交流がある資産家。どんな状況でも動じず常に飄々としている大らかな人柄の好々爺で、西門家の全員から信頼されており、希子や結婚に関し不幸が重なる和枝に縁談を紹介したり、悠太郎の相談にのるなどしている。和枝の株仲間でもあり、彼女のめ以子に対する愚痴の聞き役にもなっている。
    め以子と和枝の双方に分け隔て・先入観なく優しく接する人物であり、希子が祝言の場で、め以子と悠太郎の祝言も一緒に上げたいと言い出した際には、怒る和枝や他の姉たちをなだめ、他の出席者たちと共に頭を下げて説得に力を貸す。
    終戦後間もなく、焼け跡の土地を買うとの内容の新聞広告を出す。また、め以子に頼まれて、当時入手困難で高価であった米の代金を出資する。
    その後、友人達と共に焼け残った西門家の蔵を訪れ、友人が持参してきた生たこの調理をめ以子に依頼。これをきっかけに、費用を自分がすべて出資した上で、西門家の蔵を改築した蔵座敷の営業を提案。さらに西門家が住むバラックも建てる。蔵座敷の完成後、そこに行く事を示す友人同士の暗号を「ごちそうさん」と決める。
うどん屋店主    演 - 逢坂じゅん
    悠太郎が通ううどん屋の店主。大阪の西門家に来て間もないめ以子が、絶食を経て初めて口にしたうどんで、昆布だしの味を知るきっかけとなる。
関口先生(せきぐち せんせい)    演 - むかいさとこ
    希子が通う女学校の担任。
長屋の女性    演 - 黒坂真美
    捨蔵(正蔵)の近所に住み、身の回りの世話をしていた。正蔵が西門家に戻ったことで縁が切れた模様。
染丸(そめまる)    演 - 馬場園梓(アジアン)
    捨蔵の近所に住む芸妓。源太に想いを寄せていた[132]が、大晦日を前に源太を見限り、別の男性に乗り換えた模様。
ヨシムラ    演 - 三谷昌登
    ガス会社社員。悠太郎からの提案で、近隣住民に宣伝目的で実演することを条件にガスコンロを西門家に無料で設置する[54]。しかし、後に和枝がこのガスコンロを使って自殺未遂騒動を起こす。関東大震災の後、ガスコンロは地震の時にもすぐに火を消せる安全な調理器具として、多くの人々の注目を集めることになる。
玉助    演 - 鈴木一輝
    大阪一の紙問屋「三島」の息子。倉田の媒酌で希子と見合いをするが、泥酔した正蔵が割り込み暴れたことで気を害し破談にする。
紙問屋主人    演 - 小松健悦
    玉助の父親。
紙問屋女将    演 - 林英世
    玉助の母親。
安西 真之介(あんざい しんのすけ)    演 - 古舘寛治
    中年紳士の風貌をし、京都帝大経済学教授・安西真之介を名乗るが、実は詐欺師。株取引を通じて和枝に接近し、交際を経て求婚し、彼女に気がある素振りを見せて信用を得る。複数の人間から成る詐欺師グループの一員として、和枝が当てた株の配当金を全額だまし取って逃走し、新聞でも報道される。
    名前は偽名であり、本物の安西(演 - 名村克良)は、彼とは似ても似つかぬ白髪の老人である。
谷川 ふみ(たにがわ ふみ)    演 - 星野真里
    関東大震災時、西門家の近所の救護所に避難した女性。本職は髪結いで、め以子の実家に近い湯島から来た。無遠慮に開明軒の安否を尋ねるめ以子に嫌味で返し、食事を摂るようめ以子に説得されて怒りを露にする[119]。震災で夫と2人の息子を亡くし、生きる気力を失い一切の食事を拒んだ末に昏睡状態に陥るが[137]、好物のさんまの塩焼きの香りで目覚めて自らの食欲に根負けし、以後は食事を摂るようになる。め以子がみそ汁を作り続けていたことに気づいており、毎日変わる具材で食事のことを考える楽しみを与えてくれため以子に感謝し、東京に戻る。
勝田 半次郎(かつた はんじろう)    演 - 土田英生
    関東大震災時、西門家の近所の救護所に避難した男性。家族の安否を心配するめ以子のために震災の被害状況を記した手描きの地図を作り、源太に託す[137]。本職は寿司屋で、銀次が持ち込んだ魚で寿司を握り、救護所の人々に振る舞った後、静から貰ったぬか床を持ち東京に戻る。
マサ    演 - 一木美貴子
    関東大震災の救護所で炊き出しに参加した婦人会の仲間。ふみを怒らせため以子を救護所の出入りを禁止するが、タネとトミの口添えもあり、め以子が再び手伝うことを承諾する。
岩渕 護(いわぶち まもる)    演 - 内藤裕敬
    正蔵の元部下を名乗る男性。かつて正蔵と共に従事していた銅山開発で発生した鉱毒により亡くなった被害者の遺髪を正蔵宅に届けにくる。
産婆    演 - 鴨鈴女
    ふ久の誕生に立ち会った産婆。
原 よしエ(はら よしえ)    演 - 及川規久子
    白鳥女子専門学校の講師。希子が担当するラジオ番組で料理レシピを紹介した。
村上先生(むらかみ せんせい)    演 - 白川明彦
    ふ久の小学校での担任。ふ久が学校で小火騒ぎを起こし、停学にする。
不審な男    演 - 浜崎大介
    本名は新吉(しんきち)。大阪ラヂオ放送のアナウンサーをする希子に張り付き、声が好きとの理由で一方的に結婚を迫る[81]。希子に川久保が付き添うようになっても付きまといを続けるが、ある日希子から、川久保と結婚したい気持ちを聞き失恋。一つだけ要望として、希子に「おはようさん、新吉さん」とマイク越しに言ってもらい、満足して引き下がる。
一也    演 - 稲葉壮大
次雄    演 - 向井悠悟
三四郎    演 - 林大暉
    上記3名は泰介の小学校の級友達。学校帰りに西門家に立ち寄り、め以子におやつをねだる事が習慣で、静には「おやつギャング」と呼ばれていた。
男 → 美中年    演 - 君沢ユウキ
    洋行帰りの美青年。「うま介」で居合わせた竹元の縞柄シャツを褒める。この件が建築中の駅ホームのデザインのヒントとなり、竹元に「女もいいが、男もいい」と言わしめる。
    戦後、竹元と同伴し西門家の蔵座敷に現れる(クレジットは「美中年」に変更)。
松田 亜貴子(まつだ あきこ)→ 島津 亜貴子(しまづ あきこ)    演 - 加藤あい
    詳細は#その他の東京編の登場人物の項を参照。
医者    演 - 泉祐介
    正蔵が急病で倒れた際に診察をした医師。正蔵の余命が長くないことをめ以子たちに告げ、正蔵を少しでも元気付けるために好きな物を食べさせてやるよう言い残す。
お貞(おさだ)    演 - 高田真衣
    昭和7年時の、和枝が嫁いだ山下家のお手伝い。和枝の指示で、め以子が持ってきたぬか床を庭に捨てる。
ふ久の担任    演 - 眞砂享子
    ふ久の高等女学校での担任。勤労奉仕をせず勉強に没頭するふ久を叱った上、口答えをする彼女を殴る。
社長    演 - オール巨人
    建築資材の取引先。漆器の金継ぎが趣味。
米屋    演 - 川上哲
    戦時下の大阪で、統制後の米を配給する人物。
男性アナウンサー    演 - 重光萬石
    大阪ラヂオ放送局で戦局を伝える。
闇屋・小池(こいけ)    演 - 村尾英文
    西門家を訪れ、野菜や白米などを売っていた闇屋。
情報局の役人    演 - 多々納斉
    太平洋戦争期の大阪ラヂオ放送局で番組の内容を監視する情報局役人。室井の出演時に同僚の情報局の人間(演 - 櫻木誠)と共に、収録現場に立ち会いながら居眠りを始める。室井の即興朗読の内容が非国民的だとして腹を立てるが、希子たちの巧妙な弁明に言いくるめられ、最終的に室井を不問とする。
岩見亮介(いわみ りょうすけ)    演 - 門田裕
    太平洋戦争期の「うま介」に突然現れ、焼氷を注文する男性。詳細は不明だが、当時「アカ」と呼ばれ、政府が活動を取り締まっていた日本共産党の党員らしく、特高警察から追われている身の上であった。以前から「うま介」の焼氷を食べたがっていた亡き妻の代わりに味わい、あの世で妻に話して聞かせるつもりで訪れたと語る。途中、特高警察の係官らが彼を連行しようとするが、馬介による身を挺しての説得のおかげで最後まで食べ終えることができ、感謝の言葉を残して連行されていく。
特高警察    演 - 板東正敏・井上学
    岩見を付け狙っていた二人組の役人。「うま介」に乗り込み、岩見を連行しようとするが、馬介の説得を聞き入れ、「1分だけ」と言いつつ焼氷を食べ終わるまで待つことを認める。
母親    演 - みやなおこ
    防火改修課の家屋引き倒しによる事故で中学生の息子を亡くし、悠太郎ら市職員の謝罪を受ける。
里見(さとみ)    演 - 木下隆行(TKO)
    軍司令部の高官。藤井とは幼馴染みで「さんちゃん」と呼ばれている。かつて祖母に菓子を作ってもらっていたらしく大の甘党で、め以子が持参したカルメラを平らげた上、さらに「ドウナット」を所望する。藤井によると悠太郎が逮捕された際にめ以子に頼まれたことから掛け合ってくれたものの、悠太郎の場合、公衆の面前の出来事であり示しがつかず、無罪放免にはできなかったという。
産婆    演 - 川本美由紀
    ふ久の出産に立ち会った産婆。
駅員    演 - 高見健
    め以子達が空襲から逃げ込んだ心斎橋駅の駅員。
沢田 ハナ(さわだ はな)    演 - 小酒井円葉
    昭和20年時の山下家のお手伝い。一人暮らしの和枝の指示に従って、食事の支度や町に配給する作物の仕分けなどをしている。和枝の厳格ながらも配慮の行き届いた普段の行動に敬意を示しており、疎開してきため以子に「いけず」をする和枝に「奥様らしくない」と疑問を口にする。
沢田 武夫(さわだ たけお)    演 - 桂吉弥
    山下家の小作人で、ハナの父親。和枝がその適切な農業指導で豊かになった小作農から「仏様」と呼ばれている事を泰介に説明する。
役人    演 - 森江流
    泰介宛に赤紙を届ける。
役人    演 - 浅井誠
    活男の戦死公報を届ける。
男    演 - 西川浩介
    大阪市内に戻った直後のめ以子に声をかけた軍人崩れのチンピラ。め以子を道案内をする振りをして連れて行った場所で、待ち伏せしていた仲間達から金銭を受け取り、め以子は担いでいた野菜などを強奪される。
大野(おおの)    演 - 阿部達雄
    大阪ラヂオ放送局での希子達の上司。
細川(ほそかわ)    演 - 福原正義
    倉田の友人。終戦後、倉田と共に生きたタコを持参して西門家を訪れ、め以子の調理した料理を味わう[130]。蔵座敷の完成後は常連客となる。
太田(おおた)    演 - 藤田功次郎
    倉田の友人。同じく倉田と共に西門家を訪れ、蔵座敷の常連客となる。
光峰(みつみね)    演 - みぶ真也
    倉田が蔵座敷に連れて来た、ランプ口金の製造工場の社長。倉田から、終戦後間もない電力不足の時節柄ランプの需要の増加を見込んで「これから羽振りが良くなる」と評される。これを聞いため以子は諸岡家へ駆け込み、諸岡家の工場を再建するために光峰の工場と提携してランプのガラス部品を作るよう提案する。
小関(こせき)    演 - 興津正太郎
    戦時中に海軍で活男と同じ船に乗っていた戦友。活男が戦死した最後の出撃時、彼自身は病気で基地の病院に入院中であったため難を逃れたが、自分だけが出撃せず生き残ったことを「生き残りの恥さらし」と自虐的に語っていた。復員後に西門家を訪れ、活男についての思い出を語り、遺品となった活男の手帳をめ以子に手渡す。
路代(みちよ)    演 - 逢沢りな
    室井のファンと称していた文通相手で、室井と蔵座敷で逢い引きする事になる[147]。実は民子の姪であり、女優志望という事で、実際に文章を書いていた桜子から身代わりのアルバイトを頼まれ芝居を打っていた。
女性    演 - 春やすこ
    啓司と希子からの街頭インタビューを受けた女性。啓司は強引に甲子園大会の話題を振ろうとしたが、彼女は野球に興味がなく、戸惑いながら去る。
復員兵    演 - 渡辺知晃
    め以子が街頭で売っていたカレーを、妻(演 - 大橋梓)と共に「復員祝い」として無料でご馳走になる。
丸岡 真沙子(まるおか まさこ)    演 - 永田沙紀
    スピンオフドラマに登場。泰介の卒業祝いが開かれた料理店「まるおか」で、油で汚した彼の服を染み抜きして詫びたことから、彼に見初められる。泰介が語る麗しい外見と裏腹に、物事をはっきりと言う気の強い性格らしく、接触を試みて行商に変装した桜子には商品を目利きして酷評したり、夜の仕事をしていると思い込み忠告した泰介にきつく反論する。またラジオの料理番組に「ミス・ヒルズ」の名前で投稿したり、笹の葉とい草で包んだ寿司を作るなど、行動は和枝に類似した面を持つ。自身も洋食の修行をしていたが、理由あって鰯料理には手を付けていなかった。「うま介」を買い取った和枝に声をかけられ共に洋食店を始める予定であったが、実家の鰯料理店を手伝う事になる。

 

ーーーつづく

 

(画像・ 2) /Gooブログ 子役 メイコの3人の子供 活男君薬の子の演技「美味し~い」が良かった。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「映画 ドラマ 動画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事