【詩あきんど】第42号「新年・三つ物」
さて今日は『詩あきんど』第42号の「さねさし」欄に令和3年1月16日、ズームミーティングルームに九人が集まり、丑年の「辛丑」を祝って「新年・三つ物」に興じました。
本日はそれを紹介いたします。
天竜を鯉遡りゆく淑気かな 矢崎硯水
若菜野に摘む薬草の籠 二上貴夫
膝に置くモネの画集はのどらかに 中尾美琳
二階から富士を仰ぐや松七日 中澤柚果
まだ鳴り止まぬぽっぺんの頬 佐野典比古
伊予柑の甘やかな香に誘われて 立石采佳
元日や第三楽章はじまりぬ 竹村半掃
心しずもる澄みし若水 木村 萄
いかのぼり浮力をつけてゆっくりと いけまり
各グループを3人に分け、発句、脇、第三を交互に担当して3組の「三つ物」を作成。合計九組の「三つ物」ができました。本日は3組の紹介でしたが、あらためて読んでみますと、お正月気分が再び感ぜられ、なにか得したような気分になります!
※典比古
「三つ物」の作り方等は、今年1月の23,25,27日に書かせていただ
きました。
●現在、やはり3組に分けてそれぞれが連句を巻いております。わたくしの組は
12調(非懐紙)を巻いています。追って紹介させていただきます。
●主宰から紹介された参考書
岡本春人著『連句のこころ』(富士見書房・1990・7)