いつもカバンに2冊の本を

刺激を受ける本を探し続ける終わりのない旅をしています。
みなさんに共感してもらえる素敵な一冊が見つかれば嬉しいです。

大局観からライフハックまで。

2016-03-13 06:35:46 | 読書

部下を定時に帰す仕事術 佐々木常夫



経営計画策定から、ビジネスメール送付技術まで。
仕事を早く回すためのテクニックが非常に幅広くカバーされています。
当然、人事管理の話など、管理者としてのあり方も指導してもらえます。

管理職でもない私にはやや早いかと思える場面もありましたが、前述したとおり、スケジュール管理(手帳の使い方)、報連相、ファイルの名前の付け方、もっと細かい話でカラオケに誘われたら?なんてケーススタディまで、誰が手にしても著者の仕事術が学べる作りになっています。

ただ、後半は、これは過去に読んだ本か?と思えるくらい別の著書と重なる部分があり。
同一の作者が書くものだから当然という気がしますが。
それを踏まえると、以下の条件に合致する方にピッタリの本かと。
・著者に興味がある
・著者の主張、仕事術を復習をしたい
・でも、同じ本を繰り返し読むのが嫌い

かなり狭き門ですね。

私は著者信奉者ですので、いい話が聞けたと思っています。

印象的な一言を。

プアなイノベーションより優れたイミテーション

一人でゼロから考える仕事なんてないし、考えている時間がムダ。
前例が必ずある。
前任の検討結果を生かし、そこに自分の知恵を追加することで非凡な成果を出す。
そんな仕事術、時短術が必要だよと。

ここにもムダなことをしないという基本姿勢が貫かれています。

著者のおかれた環境上、「早く帰る」(それは本当に必要な仕事?最短で答えにたどり着ける?)という明確なテーマが常に第一にあったことと思われます。
共に働く部署の方には非常に分かりやすいメッセージだったのでしょうね。
上に立つ人が、1つブレない軸を持っていることは、部下社員の働きやすさにつながるだろうと感じる今日この頃です。

このぶれない軸のせいで(おかげで?)、「あれ、読んだことある?」となるのだと肯定的に捉えています。

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アレグラをアレジオンに変えてみようかと思っています。
マニアックな話ですみません。

今日も比較的寒いようですね。
みなさんよいお休みを。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

応援よろしくお願いします。


ちょっと気を遣ってしまいます

2016-03-12 14:56:52 | 読書

0点主義 新しい知的生産の技術57 荒俣宏



私は小学生のときにモテることをあきらめた。
化け物じみたあだ名をつけられた。
僕は、怪人なのだ、と開き直ることに決めた。

読んでいて、ときどき暗い気持ちにさせられます。
もっとも著者の場合、しっかり成功しておられるからここまで書けるのでしょうが。

0点主義=ブルーオーシャン戦略というのがぴったりでしょうか。
誰も興味を持たない分野を開拓者精神で切り開くんだ。
人気市場で戦えば競争が激化し、新たな成果を勝ち取ることは難しい。
変わった視点でものを見る、誰も目を向けないものに注目し、追求する。
そこに成功のタネが隠れている”こと”がある。
自分が面白ければ、それが続けられるんだ。

大得意なものをやり続けると、長い人生の中で大きな波が1回はやってくる。
これはいいことを聞いたと思っっていたのですが。

同ページに、「人生好不調の波」というグラフ(イメージ)があり。
そのグラフが最大の盛り上がりを見せるのが「50代から60代」
逆に、グラフの谷(マイナス時代)は「30代から40代」

これはつらい。
成功が遅すぎませんか。
やっぱり、「30代から40代」で成果を手にしたい。

ということで、我が子には「サッカー」より「セパタクロー」を。
「英語」よりは「シチリア語」を。
より早く、マニアックな方に目が向くよう働きかけをしてみたいと思いますが、
何より本人の好きという気持ちが大事のようですから。

ちなみに著者の主張では、ご自身はオタクではないと。

オタクはOFF(趣味)の世界だけで生き、自分の知恵を仕事につなげていないように感じるからだ。

最近よく聞く「YouTuber」は”オタクではない”との主張だと理解すればよいのかと。

著者といえば、やはりうんちくという印象をお持ちの方が多いのでは。

世の中には「正論」や「定説」というものがあって、クイズでも正解とされるのはそういう定説なのである。・・・私は、異説、奇説をできるだけ紹介して、勉強の裾野の広さを伝えたい・・・

なんて高い志をお持ちなんでしょうか。

本作品も、うんちくがあれこれ詰め込まれ飽きのこない作りになっています。
さすが本業が”作家”なだけのことはあると再認識です。(一応、著者紹介では「作家」という肩書が先頭に書かれています。)

期待を裏切らない一冊でした。

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また、寒い冬に逆戻りですね。
一度たたもうかと思ったコタツをまた引っ張り出しました。
みなさま、よい週末を。

最後までお読みいただきありがとうございます。

応援よろしくお願いします。


帯にだまされた感あり

2016-03-07 04:30:43 | 読書

新「伸びる人」の条件 Forest2545新書 安達元一


本に巻かれている青い帯に「フェイスブック時代に生き残るための43の方法」とでかでかと書かれています。
いかにも、SNSを駆使して、ライフハック的要素を詰め込んだ、目新しい話題満載の本という印象を受けませんか?
ところが、これで、こてこての人生指南書です。
むしろ「人を大切に」、「いつもニコニコ」、「神様は見ている」的な古風さすら漂う内容です。

facebook、Twitter、mixi、LinkedInなどのアイコンを挿絵でも使っていますが、本文内にはその手の話は一度たりとも出てきません。

何の作戦だったのでしょうか。
まさかこのまま終わらないよね、と期待したまま、最後のページまで読み切りましたから、
まさか+ペラ、まさか+ペラ、ペラ、ペラ・・・の”ペラ”を加速させる効果はあったかと思えます。

著者は「踊る!さんま御殿!!」、「奇跡体験!アンビリーバボー」、「SMAP×SMAP」などを手がける放送作家とのこと。
テレビ業界では「視聴率200%の男」と呼ばれている成功者だそうです。

どうも、広告代理店勤務、元スチュワーデスに加えて、放送作家/プロデューサーもビジネス書作家としてニーズが高いようですね。

本文はといいますと、馴れ馴れしく語りかける系です。

「どうですか、凄い効果でしょう!」、「思い浮かぶでしょう?」、「一緒にやってみましょうよ。」
といった調子です。

お話も感覚的で、著者の主張する教訓は、ご自身の経験則が拠り所となっているものが大半です。

ドラゴンボールの悟空だって、一度死にかけたからこそスーパーサイヤ人になれたのですから。

こんな表現もあり、残念ながら、言葉の重みは感じられません。

ただ、さすが敏腕放送作家。
アイデアの発想法は違います。

具体例が多数紹介されていますが、例えば、ヒット作の生み出し方からひとつ。

・過去に大ヒットした作品、商品、サービスを思い浮かべ
・ヒット理由(構成要素)をできるだけ多く書き出す
・その後、時間をおいて
・元々のヒット作を忘れて、構成要素だけに目を向けてその条件を満たす新たな企画を考える

何だか使えそうではないですか。

右利きの人が、左手で字を書けなんていうのもあります。(脳に刺激を与える)

そんなわけで、アイデア発想法に重点を置いた本にすれば、「フェイスブック時代」なんて単語を持ち出さなくても、もっと惹きつける本にできたのではと思わずにはいられません。

完全に余計なお世話ですが。
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今日からまたスタートですね。
雨のスタートで残念ですが、楽しく頑張ります。
みなさまもよい1週間を。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

応援よろしくお願いします。


「そんじゃーね」の人っていえば分かる?

2016-03-05 15:58:12 | 読書

「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記 ちきりん



私はもっぱら本でしか著者に接触しないため、こんなキャッチフレーズ(そんじゃーね)を使っておられるとは、つゆ知らず。

相変わらずわかりやすい文章です。
中古で見つければ惜しげもなく購入するのは、ちきりんさんと星海社新書でしょうか。
(恥ずかしながら、いずれでも定価で購入することはありません。)

癖のない、引っかかるところのない文章は、芸術的とも思えます。
さすが、「大人気ブログの超戦略的運営記」。「大」、「超」と修飾しまくるだけありますね。

「Chikirinの日記」に対する深い愛とこだわりを感じます。
価値あるコンテンツにすることにこだわっておられ、あくまで「Chikirinの日記」が本拠地というお考えのよう。
書籍出版も本拠地に人を誘うためのイチ手法だそうです。

これは素直に学ぼうと思った下りです。

・・・なめらかに発音(発声)できる文章を書くことです。書籍もブログも、最後には必ず音読し、スラスラ読めるよう「てにをは」や語彙を整えます。・・・自分で音読し、その音を耳から脳に伝えた時に、楽しくなれるような文章、ワクワクできたり、クスッと笑えたりする、そういう文章が、読み手にとっても楽しい文章だろうと・・・

やはり1エントリにもこれだけ強いこだわりを持っておられるのですね。

本書では、その思い入れの強い「Chikirinの日記」の誕生から、大成功までの軌跡を辿っています。
ついでに、反響の大きかった(ベストエントリ21本)が載っています。
(本書の流れからすると、ネット版「Chikirinの日記」への勧誘ということでしょうね。)
白黒ハッキリした物言いが印象的です。

「どっちつかずの発言は無責任だ」とおっしゃられる大先生のお言葉に、いつも中途半端な感想しか書けない私は恐縮しきりです。

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息子が今年2回目のインフルエンザにかかりました。
A型、B型の2パターンを制覇です。
本人いわく、B型の方が楽だ。とのこと。
AとBを比較できるなんて、なんとぜいたくな。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。。

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