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世界各国のエステの歴史|世界初のサロンは?日本のエステの歴史は?

2019-10-18 13:48:50 | 日記

美容の仕事をしていたり、美容について調べていると必ず思い当たる疑問。


「美容への概念はどうやって生まれたんだろう」

「昔の人はどうやってお手入れをしていたんだろう」


エステティシャンやセラピストとして活躍している人は、一度は感じたことがあるのではないでしょうか。


お肌を綺麗に保ちたい、サラサラな髪の毛でいたい、美しいネイルを楽しみたい、

さまざまな美容法がありますが、これらはどこに起源があるのでしょうか。


この記事では、そんな美容に携わる人たちの疑問に応えるべく

世界の美容の歴史や原点について調べ、ご紹介したいと思います。


具体的には、以下の国々の美容の歴史についてまとめました。

・エジプト

・ヨーロッパ

・中国

・インド

・世界で最初のエステサロンと創業者ヘレナ・ルビンシュタイン

・日本のエステの歴史と芝山親子


何事も今があるのは、これまでの歴史があったから。

美容に携わる方にとって、世界の美容の歴史を知っておくのは決して損にはならないでしょう。


5分くらいで読めますから、ぜひご覧になってみてくださいね。




各国のエステの歴史



エジプト・エステの歴史


引用:https://unsplash.com/photos/boyXZfqpwpU


エジプトのエステは、世界で最も古いと言われており、エステの発祥であるとも考えられています。

その時代は紀元前数千年前と言われています。今から3000年以上も前ということです。

そんなに古い時代から、人間の美の追求が始まっていたと思うと、感慨深いものがあります。


エジプトといえばクレオパトラをイメージする人が多いでしょう。

クレオパトラは絶世の美女と言われ、紀元前69年から紀元前30年を生きた古代エジプトの女王です。

クレオパトラはとても美意識の高い女性であったことはよく知られていることです。

クレオパトラが使用人に行わせていたマッサージは、現代のエステの原型であるとも言われています。

さらに、マッサージだけではなく、ヘアやネイルもしていたという記録が残っています。

中でもクレオパトラはバラの香りを好んだとされ、入浴にバラの香油を用いたり、香水として使ったりしていたようです。

そのほかにも金箔を使ったり、ミルク風呂を試したりと、たくさんの美容法を試していたようです。





フランス・エステの歴史


引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88



時代は大きく移りますが、フランスのエステの歴史は18世紀のことです。

この時代のフランスのエステが、現在のエステの起源とも言われています。


フランスのこの時代は、フランス貴族全盛期時代で、この時代の有名な人物と言えば、マリー・アントワネットです。

当日のフランス貴族の女性たちとって、美を追求することは日常的な研究課題でした。


主に、ミルク風呂に入ったり、植物からとれるオイルや香りを使って使用人からマッサージを受けたりしていました。

当時は化粧品も作られていて、同じく使用人からお手入れしてもらっていたようです。


現在のエステは、エステサロンに通って施術を受ける形で、当時とはスタイルは異なるもののでした。

しかし、「美しくなりたい」という現代の女性と同じ思いを、当時の女性たちが抱いていたことがわかります。





中国・エステの歴史


引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%8A%E8%B2%B4%E5%A6%83


中国のエステの歴史は、「アンチエイジング」がキーワードです。

中国では、紀元前数千年もの古い時代に「中国医学」が生まれました。

中国の有名な歴史上の人物と言えば、清の始皇帝や、楊貴妃、西太后が思い浮かぶでしょう。

その多くが、健康や美容、そしてアンチエイジングの虜になり、そのために「中国医学」を用いていたと言われています。


ちなみに、中国と言えば「漢方」をイメージする人も多いのではないでしょうか。

中国の漢の時代(紀元前200年頃)に、仏教とともに中国医学が日本にやってきました。

このときに、中国医学をもとにして日本で独自に生み出されたものが漢方で、実際に漢方と呼ばれるようになったのは江戸時代のことです。


そのため、漢方と中国医学は似ているようで、全く異なるものです。





インド・エステの歴史


引用:https://unsplash.com/photos/_WuPjE-MPHo



インドのエステは、今から約5000年前に発祥した伝統的な医学である「アーユルヴェーダ」に起源があります。

「アーユルヴェーダ」は、サンスクリット語の「アーユス」という声明を意味する言葉と、「ヴェーダ」という知識を意味する言葉の複合語で、

エステやマッサージのような意味だけではなく、生命科学や哲学的な考え方を含んだ概念です。

アーユルヴェーダは、健康や体力増進のために、インドの日常生活にしっかりと根付いていいます。


アーユルヴェーダはトリートメントのイメージを持つ人が多いと思いますが、本来のインドエステは本格的なハンドマッサージが特徴です。

リンパの流れに沿ってむくみを解消し、体内の毒素を体外に排出するデトックスを行い、人間の体の自然治癒力を回復させる効果が期待できます。





世界最初のエステビジネス


1872年ポーランド出身のヘレナ・ルビンシュタインが、世界で最初のエステサロンの創業者です。


ポーランド出身のヘレナ・ルビンシュタインですが、まずオーストラリアで化粧品関連のビジネスに従事し、その後オーストラリアメルボルンに1902年、世界初のエステサロン「ヘレナ ルビンスタイン ビューティーサロン」を開業しました。


そしてその後すぐの1906年にロンドンにサロンを開き、さらに1913年にはフランスパリで、独自のフェイシャルマッサージを生み出しました。



創業者ヘレナ・ルビンシュタイン


引用:https://www.helenarubinstein.jp/?s=brand/about/index&wide=1


世界初のエステサロンの創業者であるヘレナ・ルビンシュタインは、とても革新的な考え方を持った女性でした。


ヘレナ・ルビンシュタインが成し遂げた功績は数多くあります。

まず1つ目は、自分の肌質にあった化粧品を取り入れるという概念を生み出したことです。

現在でこそ化粧品は自分の肌に合わせて選ぶという考え方が当たり前になっています。

しかし、彼女が世界初のエステサロンを開業した19世紀末は、まだそのような考え方自体が生まれていませんでした。


そして2つ目に、科学的な考え方を美容に取り入れたということです。

その画期的なアイディアでたくさんの美容製品を生み出しました。


さらに3つ目に、化粧品を販売する際の演出にこだわったということです。

それまでは石鹸などがただ陳列されるだけだったデパートの化粧品売り場ですが、おしゃれな入れ物や魅力的な口紅のケースなどによって素敵な空間に出したのも彼女のアイディアでした。


ヘレナ・ルビンシュタインが作った、このようなたくさんの新しい概念は、現在の美容業界に今でも受け継がれ続けています。





日本・エステの歴史



芝山兼太郎|理髪店・美容院・美顔術


引用:https://unsplash.com/photos/x1CGM30qopI


日本のエステを語る上で、芝山兼太郎氏の貢献は欠かせません。

彼は、明治28年に横浜に理髪店を開業しました。そしてその2年後に理髪店に婦人部を設けますが、これが現在の美容室の始まりです。


さらに明治38年に、芝山兼太郎はアメリカ人のドクター・W・キャンブルーより教わった血行療法を用いたマッサージを始めます。

これが「キャンブルー式フェイスマッサージ」ですが、これが日本のエステの始まりと言われています。


のちに名称が「美顔術」と改められ、さらに美顔術に改良が加えられたものが「芝山式美顔術」として普及しました。



芝山みよか|フェイシャルエステ・エステサロン


引用:http://www.shibayama.com/greeting/


芝山式美顔術の芝山兼太郎の娘、芝山みよかは、日本のエステの普及に大きく貢献しました。


・1926年(大正15年) 女学校卒業後、父芝山兼太郎の美容技術講習会へ同行し美顔術の普及に尽力

・太平洋戦争により美容室を一時閉鎖、終戦後には松坂屋上野店で「シバヤマ美容室」を再開

・1947年(昭和22年) 繁盛していた美容室に皮膚科を併設、戦争ストレスによる女性の肌トラブルの解消に貢献

・1951年(昭和26年) フランスへ渡り、「ヘレナルビンシュタイン」でエステを学ぶ

・1952年(昭和27年) フランスとアメリカで学んだ美容やメイクアップをもとに、松坂屋銀座店に「サロン・ド・ボーテ」を開業 これが日本の本格的なエステサロンの始まり




エステの庶民への普及・日本エステの協会設立


1970年代に入り、一般家庭にも少しずつ余裕が出てきた時代、テレビでの芸能人への憧れなどもあり、女性の間でエステに関心が寄せられるようになります。


それもあり、1980年代には総合的にエステサービスを提供するサロンが生まれ、日本中に展開されることになります。そして現在に至ります。


また、エステが各地に広がっていくことに伴い、エステティシャンがしっかりと育成されていくことや、エステの正確な知識が普及していくことを目的として協会も設立される流れになります。


1972年(昭和47年)には、現在の一般社団法人日本エステティック協会の前身となる「日本エステティシャン協会」が設立され、芝山みよかが協会初代会長に就任しました。


さらに、1987年(昭和62年)には現在の一般社団法人日本エステティック業協会(AEA)の前身である、「全日本エステティック業連絡協議会」が設立されました。


現在の多くのエステサロンが、この協会に加盟しています。




まとめ・いつの時代も「美しくなりたい」という願いは同じ

引用:https://unsplash.com/photos/ToV0rS9nTYs


世界のエステや、そのエステの歴史についてご紹介してきました。


簡単にポイントをまとめます。


・エジプト、フランス、中国、インドのエステの歴史

・世界初のエステサロンの歴史と創業者ヘレナ・ルビンシュタイン

・日本のエステの歴史と芝山親子の貢献

・エステの歴史全てが現代のエステに受け継がれている


世界のエステの歴史だけではなく、そのエステの特徴や、現代にどのように受け継がれたのか、そして日本のエステがどのように進化してきたのかが分かったでしょう。


いつの時代も「美しくなりたい」という女性がいて、その女性のためにエステが進化してきたということですね。









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