タニマチの目

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嘉風の銀星は作戦勝ちでした

2014-09-18 23:55:11 | 大相撲
大相撲五日目です。


嘉風が大関・琴奨菊から星を挙げました。


立ち合いで琴奨菊よりも低く入って、
琴奨菊の左の差し手を極め気味に抱えて、
その極めている右の方へ回りました。

上手が取りづらい琴奨菊に対して、
差し手を極めるようにして小手に抱えて、
そちらに重心を寄せるというのは有力な攻略法ですね。

先場所の白鵬もそうでした。


インタビュールームでの
「今日の相撲は?」という質問に対し、
嘉風関はやや控えめな笑みとともに
「はい、よかったです。」と答えていました。

本人にとっても会心の内容だったのでしょう。

佐田の海の相撲が変わりました

2014-09-17 23:27:15 | 大相撲
秋場所四日目です。


先場所まで前廻しを欲しがっていた
佐田の海の立ち合いが変わりました。

昨日・今日と、日馬富士のような、
頭と手を出してぶつかり突っ張って先手を取る立ち合いから
一気に相手を土俵外まで持っていきました。

攻撃の型が突きに変わってもやはり出足が生きています。


今日の正面解説の芝田山親方(元横綱・大乃国)は、
「父・佐田の海はもっと早かった」との弁。

同部屋の大関・豪栄道の一つ下の27歳ですが、
速攻のDNAと未知の伸びしろにまだまだ期待できます。


逸ノ城の連勝を止めるのは誰か

2014-09-16 23:12:16 | 大相撲
秋場所三日目です。


逸ノ城が新入幕ながら三連勝です。
今日は関脇を経験している栃煌山を降しています。



当たった後、一旦出足を止めて
押っつけたりもろ差しにいく栃煌山は、
やや逸ノ城にとっても取りやすい相手だったかもしれません。


逸ノ城が苦手とするタイプは、
やはり立ち合いから一閃の出足を発揮できる力士でしょう。

琴奨菊、千代大龍、、、
明日の取り組み相手・松鳳山もその一人です。

照ノ富士の連日の上位戦が面白いです

2014-09-15 20:32:40 | 大相撲
秋場所二日目です。


本日の照ノ富士・鶴竜の取り組みは、
照ノ富士にとって初めての横綱戦でした。

昨日の相撲中継で北の冨士に何度も
「ふてぶてしい」と表現されていた照ノ富士、
今日も初めて対戦する横綱に対し、
注文をつけるような立ち合いでその片鱗を見せていました。


小手に振ってから鶴竜の両腕を極め上げ、
鶴竜が苦しくなった右腕を抜いたため、
すかさず左を差して返すことができました。

上手を探って重心が右に寄ったところを、
首投げを喰らってしまいました。


解説の八角親方は下から押っつけるようにして、
右の上手を取ればよかったと言っていました。

しかし、むしろ鶴竜の右の下手を切って抱え込み、
体を正対させて浴びせるように寄ってくれた方が
照ノ富士の懐の深さが生かされて、面白いのではないか、、、
(今日の旭天鵬の相撲がまさしくそんな内容でした。)

と思うのですがいかがでしょうか、伊勢ケ浜親方。



照ノ富士は明日白鵬との取組が組まれています。
両者の仕切・立ち合いの呼吸に注目したいです。

観戦記っぽく

2014-09-14 23:04:12 | 大相撲
大相撲秋場所初日を迎えました。

現地観戦して写真を撮って来ましたので、
記事とともにアップします。

豊響・大砂嵐戦が、
面白そうな一番になりそうだったので、
立ち合いをフィルムに収めました。




見ていただいてわかる通り、豊響の相撲です。
この後電車道で大砂嵐を土俵外まで持っていきます。


かつての豊響は、喉輪攻めで不用意に体を密着させ、
土俵際でよく掬い投げなどで逆転されていましたが、
先場所からそのイメージは全く払拭されています。

先場所・今場所の豊響は、
立ち合いの突きのパワーもさることながら、
二の矢の攻めの出足と腕の伸びのリズムが良く、
しっかりと「押し」や「突き」で相手を土俵外まで運びます。


そして、照ノ富士、
立ち合いの変化は正直驚きました。



あの時の場内の雰囲気は、ブーイングというより、
強かな照ノ富士に対して「ヤレヤレ」という
失笑が起こったような感じでした。


他の上位陣も今場所の照ノ富士戦の立ち合いに
さらに悩みを増すでしょうね。
(などと向正面解説の舞の海がコメントしていそうです。)


本当に強かな照ノ富士です。

近年躍進している若手力士の中で、
対上位戦で初めて変化をしたのが、
遠藤でも大砂嵐でも千代鳳でもなく、照ノ富士だったことに、
なんとなく納得しています。