にこありしあの3兄妹が写真の中で喋ります
にこあり通信
にこへと繋がるさゆりへの感謝の気持ち
にこ「あの日、さゆりが姿を消したんだ…」
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今日は昨日の続きです
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結納の日、スージーと旦那スージーが見たのを最後に、さゆりが居なくなりました
あり「さゆりは、どこに行ったのかしら…」
捨てられても帰って来たさゆりの事なので、直ぐに帰って来ると思っていましたが
スージーママは、嫌な胸騒ぎがしたのでしょう
お店の営業と看病の間に、さゆりを探し始めました
に「お客さんも、協力してくれたんだよね」
その頃には、近所でも有名ねこさんになっていたので
みんなが心配して探してくれましたが、見つける事は出来ませんでした
あ「それからスージー父に、不思議な力が湧いてきたんでしょ?」
退院して来たとは言え、1日の大半が寝たきりで
食事も摂れない状態だったスージー父でしたが…
に「だんだんと、いつもさゆりが座っていたお店の椅子で
過ごす時間が増えていったんだよ」
少しずつ食事も摂れるようになり
家族やお客さんと、笑って話が出来るようになったのです
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余命宣告の3ヶ月が過ぎていました
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に「えっ?さゆりが見つかったって?」
さゆりが姿を消してから1ヶ月半後、お客さんから連絡が入りました
に「いつから、こんな所に居たんだろう…」
懐中電灯の先に、さゆりが居ました
もちろん、何度も探した場所です
お店の直ぐ裏手にある、民家と民家のコンクリートの塀の間
わずか15cmの隙間、薄暗い奥にさゆりは居ました
呼びかけても、返事はありません
あ「最期は、みんなの傍に居たかったのかなぁ~」
真っ暗な上に、とても人間が入って行ける場所ではありません
生きているならまだしも、動かなくなっているねこを助けて欲しいと
レスキュー隊を呼ぶ事は出来ませんでした
あ「えっ?まさか…」
涙が止まらないスージーと妹の前で、スージーママは凄かった…
さゆりを助けるために、中へと進んで行きました
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6月7日の夜でした
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結婚式が1ヶ月後に迫っていました
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それからのスージー父は、信じられないくらいに、元気になっていったのです
に「元気だったさゆりの命と、スージー父の命を交換してくれたのかも…」
1ヵ月後の結婚式
スージー父は車椅子を使う事無く、自分の足で歩いて出席出来ました
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それからの1年
スージー父はさゆりに貰った命の時間を、一生懸命生きてくれました
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にこを迎え入れる時、白いオスの保護されたねこさんにこだわった理由は
スージー父を助けてくれた、さゆりへ恩返しがしたかったからです
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~さゆりへ~
元気にしてますか?
さゆりが大好きだったスージーママも、みんなも元気にしてるよ
今では、時々さゆりの話をして寂しくなっても
もう涙は出ないくらいの時間が経ちました
悲しい思い出より、さゆりと過ごした楽しい思い出の方が、いっぱいあるからだね
あの時は、私たち家族に思い出を作る時間と、さよならする覚悟の時間を
プレゼントしてくれてありがとう
あれからスージーにも、色んな事があったけど
今は、にことありと旦那スージーと4人で、幸せに暮らしています
さゆりが居なかったら、にことありと出会う事は無かったでしょう
本当にありがとう
いつかまた、会おうね
マグロを沢山お土産に、持って行くからね
それまで、寂しがり屋のスージー父をよろしくね
スージーより
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今でも実家に帰ると
いつもさゆりが居たコンクリートの塀に、目をやってしまうスージーです
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3日間読んで下さったみなさん、ありがとうございました
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いつもありがとうございます
また明日
それからのさゆりとスージー父
にこ「昨日はさゆりとスージーに、暖かいコメントをありがとうございました」
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今日は、昨日の続きです
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手術を終えたスージー父には
その後、辛い合併症や副作用との戦いが待っていました
に「看病しているスージー達家族の方が、くじけそうになるぐらい
辛い辛い毎日だったんだって…」
病院では、気丈にしていても
帰りの電車の中では涙が止まらずに、途中下車した事もありました
に「そんな時でも、いつも通りのさゆりに、いっぱい助けられたんでしょ」
家族の誰かが帰ると、いつも裏口のコンクリートの塀の上で
ちょこんと座って待っていたさゆりです
「さゆり~」と呼ぶと、塀から下りて走ってくる姿が大好きでした
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スージー父は、頑張っていました
そして……
に「嬉しい事もあったんだよ!
主治医の先生にお願いして、結納の前日に退院出来る事になったんだ…」
もちろん決して、病気が良くなった訳では無く
残された時間を、家族と大切に過ごす為の退院でした
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あり「あれ?あたし、お話の途中で眠っちゃったのね
スージー、いっぱい眠ったから、ここからはあたしに任せておいて!」
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結納の日
家族みんなが、笑顔だった1日
この日に撮った家族写真は、みんな笑っていました
あ「さゆりも一緒に、喜んでくれたのね」
結納の後、さゆりにもごちそうのお刺身を用意して、
旦那スージーとふたりで、いつもさゆりが日向ぼっこをしている場所へ届けました
あ「お刺身って、カニさんかなぁ~」
旦那スージーは、ビデオカメラを回し、スージーが大好きなマグロをあげました
あ「でも、食べなかったのでしょ?」
に「どうしてだろう?」
さゆりは、クンクンと匂いを嗅いだだけで口にしなかったので
その場に置いて戻りました
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に「この時、スージーと旦那スージーが見たさゆりが、最後になったんだ…」
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しばらくしてさゆりの様子を見に行くと
手を付けられなかったマグロだけが残されていて
さゆりの姿はありませんでした
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そして、行方が分からなくなってしまったのです
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その後、結納の日のビデオを観ると、間違いなく撮ったはずの
さゆりの映像が入っていませんでした
さゆりからの、何らかのメッセージだったのでしょうか…
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昨夜は、旦那スージーとふたりで、さゆりの思い出話をいっぱいして過ごしました
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今日で終わるつもりでしたが、1日分でまとめる事が出来ませんでした
明日こそ終わります…
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いつもコメントを下さるみなさんへ
コメントがしにくい記事で、ホントごめんなさい…
今日は、"読んだよ""見たよ"の一言だけのコメントを下されば、嬉しいです
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また明日
先代ねこ・さゆりとスージー父
にこ「今は、お空に居るんだね」
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今日は、さゆりとスージー父の事を、にこありと一緒にお話します
スージーの先代ねこ
白ねこ(♂)のさゆりです
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大人の捨てねこだったさゆりは
スージーママに、3km離れた河川敷に再び捨てられても帰って来ました
帰ってきたさゆり
お店の入り口のガラス戸から、じっと中を覗いていたのです
に「『ここがぼくのお家なんだ』って言いたかったんだよ」
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これがきっかけで、スージーの実家の半分家ねこ
喫茶店の看板ねこになり、沢山の人に可愛がられました
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やがてスージーと妹サリーは、学校やプライベートに忙しくなる年頃になり
さゆりはすっかりスージーママっ子になりました
あり「きっと、捨てられた事も忘れるくらいスージーママの事が
好きになっていたのね」
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さゆりが居る楽しい毎日が、何年も過ぎました
そして、スージーと旦那スージーの結婚が決まりました
あ「ここまでは、みんな幸せだったのに……」
あ「あ~、眠たい……」
スージー「あり、眠たいなら、にこと変わってもいいよ」
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旦那スージーがスージー父に、挨拶に来て結婚の承諾を貰ったわずか2日後……
に「天国から地獄に落とされたんだ……」
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スージー父の、まさかの余命宣告でした
残った時間は3ヶ月
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泣いている暇はありません
スージー達の結婚を1番に喜んでくれた父に
花嫁姿を見てもらう為の準備が始まりました
あ「その頃は……
家族のみんなが忙しくて……
あまりさゆりの相手を……
……してあげられなかったんだ~」
ス「あり、ありがとう!もういいよ、おやすみ~」
あ「」
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さゆりは、寂しい思いをしていたのかなぁ~
正直、あまりの忙しさに、この頃のさゆりは覚えていません
に「仕方ないよ……」
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スージー父は、余命宣告から1ヵ月後に手術をしましたが、やはり手遅れでした
父には、病気の事は告知しませんでした
治って、結婚式に出席する目標を、持っていたからです
に「でもね……容態は、日に日に悪くなる一方だったんだ……」
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そして、少しでも結婚式に出席してもらえる希望があるならと
急遽、日程を早めました
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に「今日6月7日は、さゆりの命日なんだよ」
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ここから、スージーが白い猫、さゆりに恩返しをする為に
にこを、家族に向かえ入れる事になった話が始まります
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明日に続きます
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今日は、文章ばかりのブログを読んで下さって、ありがとうございました
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白いねこへの思い
我が家にねこを家族として迎える事を決めた時
絶対に譲れなかった事は
"保護されて里親を募集している白いねこさん"でした
そしてにこと出会いました
今日はその訳を少しお話します
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スージーの実家で昔可愛がっていた白ねこのさゆり
今からウン10年前、スージーの実家に突然現れた白ねこ
既に成ねこで、とても人懐っこく
首輪の痕があり、捨てねこの様でした
「にこに似てるニャ」
実家は飲食店で動物は飼えないのに
動物好きの妹がごはんをあげる様になると
毎日来るようになりました
「にこのママかニャ」
妹が"さゆり"と名付け、姉妹で可愛がっていました
ちなみにオスです…
「オスなのに、なんでさゆりニャの」
飲食店ではやっぱりねこは飼えないので
さゆりは半分野良、半分家ねこの状態でした
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ある日、毎日ごはんをもらいに来ていたさゆりが来なくなり
姉妹は心配して近所を探し回りました
数日後、ドロドロになったさゆりが
お店の入り口ドアの前で、ちょこんと座っているではありませんか
そんなさゆりを見たスージーママはビックリ
実は姉妹が学校に行っている間に、お客さんからの苦情を心配して
約3km離れた河川敷に捨てに行っていたのでした
そしてスージーママはそんなさゆりを見て
諦め半分、愛おしさ半分で可愛がり始めたのです
「時代を先取りしたねこカフェニャ」
いや、ただの純喫茶です…
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そんなさゆりの面白エピソード
その①
冬のある日、ねこパトから帰ってきたさゆりは
いつもの様にストーブの前でおやすみ
しばらくするとスージーママの
「煙くさい火事」の声
さゆりを見ると、白い毛がストーブの網目にそって焦げていました…
気付けよ、さゆり
その②
朝スージーママが起きて1階のお店に下りると
床の上に新聞紙を発見
離れた所にいたさゆりは、申し訳なさそうな表情…
その新聞紙をめくるとウンPが
新聞を棚から引っ張り出して隠すなんて
偉いぞ、さゆり
怒るに怒れないスージーママでした
(普段はトイレに行きたくなると階段を上がり、
2階のドアの前で鳴いて知らせに来ていましたが
その日は誰も起きてくれなかったのかな)
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次第にさゆりはお店の看板ねこになり
お客さんにも可愛がられる様になりました
ねこ1匹がみんなを癒してくれる日々が、何年も続きました
そんな日がいつまでも続いて欲しかったのですが…
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白いねこにこだわった訳は、さゆりに恩返しをしたかったからです
ここからがその訳の始まりなのですが
長くなりましたので、この続きはいつかまた…
「今日は出番が少なかったニャ
明日はぼくで笑って下さいニャ」
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最後まで読んで下さって、ありがとうございました
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2度も捨てられながら
帰ってきたさゆりのガッツに
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また明日