10月9日の小嶺説法
「信頼は財産なり」
(朝練習が終わり、小嶺先生の所へ集合する前、選手はストレッチをしています。)
毎日朝練が終わった後、君達がストレッチしている姿を見ている。
しっかりしている人、形だけの人は見ていて分かる。
連日同じ人がしっかりしているし、同じ人が形だけだ。
誰かは自分で分かっていると思う。
俺が国見高校に居た時は地域の住民の人達はほとんど知り合いだったんだ。
選手に、「今から10㎞走ってこい!」って言って、最初は真面目に走っているか、ずっと見に行っていたんだ。
真面目に走っていない奴がいないか俺はメモしていたんだ。
でもな、段々と地域の住民の人達が俺に報告してくれるようになったんだ。
「選手に走ってこい!」って選手達を走りに行かせるとな、住民の人達からドンドン電話がかかってくるんだよ(笑)
「何番の選手が途中で折り返しました。」とかね(笑)
もちろん真面目に走っている選手も報告してくれたよ。
俺はそのことを、アンテナがきくって言っていたんだけどね。
電波が入ってくるみたいだからね!
地域の人と、学校の連携した教育力と言えると思う。
君達の学校の様子、これも実は君達の学校の先生からよく聞くんだよ。
ビックリだろ?
まさか学校の先生と俺が交流をしているのかとね(笑)
君達が思っている以上に、先生方から色々と連絡がくるんだよ。
先生方からはいい連絡もあるけど、やっぱり悪い連絡のほうが多いいんだな(笑)
連絡が入ったらいつもメモしている。
忘れないようにね。
覚えていてほしいことがある。
人間はね、正直者がバカをみる世界になったらダメなんだ。
真面目な者、正直な者がね。
要領がいい者、騙す者が認められる社会は崩壊する。
それは学校でも、君達仲間の中でも。
信頼は財産なんだ。
どんなに勉強ができなくても、サッカーが下手くそでも、信頼があるということは人生で素晴らしい財産を持っている。
信頼を無くしてしまったら相手にされなくなってしまう。
それと、もうひとつ言えることがある。
人間、調子に乗ってしまったら終わりだ。
こういう言葉がある。
「実るほど、頭をさげる、稲穂かな」
この言葉については、今度説明するがな。
この言葉は、俺が全国高校サッカー選手権で初優勝したときに言った言葉なんだ。
皆が、優勝して有頂天になっていたときに、お前らはバカかと言って言った言葉なんだ。
長い人生のあいだで1回優勝したぐらいで有頂天になるな!と言ってね。
人間調子に乗ったらおしまいだ。
謙虚に、そして努力をしていかないといけない。
人間必ずチャンスというものがある。
色々な場面でね。
そういうときに結果が出る人。
そういう人は謙虚で努力を怠らなかった。
そして素直だった。
俺の経験上そういう人が必ず成功しているよ。
いい人間、人物というのは素直である。
嘘をつかないのが基本。
騙さないことが基本。
いいか?
その場しのぎは、すぐばれんだ。
嘘をつく方はいいと思っているかも知れないが、騙された方はすごくショックをうける。
嘘、ごまかしは人間としてダメだ。
俺がもし、君達に騙されたらショックで立ち直れないよ(笑)
やめてくれよ!!
素直であることを忘れないでくれ。
今日の話しは終わり。